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100兆円市場の主役は「アクティブシニア」生涯現役志向の高齢者が増える背景とビジネス事例を紹介

100兆円市場の主役は「アクティブシニア」生涯現役志向の高齢者が増える背景とビジネス事例を紹介

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新規事業やオープンイノベーションのプレイヤーや、それらを実践・検討する企業の経営者はTOMORUBAの主な読者層ですが、こうした人々は常に最新トレンドをキャッチしておかなければなりません。そんなビジネスパーソンが知っておきたいトレンドキーワードをサクッと理解できる連載が「5分で知るビジネストレンド」です。キーワードを「雑学」としてではなく、今日から使える「知識」としてお届けしていきます。

今回取り上げるのは「アクティブシニア」です。高齢化が進む日本において、健康・時間・資産に恵まれたシニア層は、今後のビジネスや社会に大きな影響を与える存在として注目されています。

アクティブシニアとは生涯現役志向の高齢者

「アクティブシニア」とは、健康状態が良好で、生活意欲や社会参加意識の高い65歳以上の人々を指します。旅行や学び直し、ボランティア、起業など、従来の高齢者像を超えた積極的な活動をしており、消費や就業といった経済活動にも積極的に関わっています。

マーケティングの観点から考えるアクティブシニアの定義は要介護者以外の高齢者とされています。現在、アクティブシニアは高齢者の8割程度を占めており、高齢者の増加によってアクティブシニアに該当する人の数も増えてきています。

出典:高齢者向け市場|みずほ銀行

厚生労働省の資料ではアクティブシニアの特徴について「定年を人生の定年とは捉えず、仕事や趣味に意欲的である」と書かれています。また「生涯現役志向をもって生きる人々で、今までに培った豊富な経験・知識で社会・コミュニティと関わり、生きがいに満ちた人生を楽しむ」とも記されています。

参照ページ:高齢期を活き活きと生きるために アクティブシニアを目指して

アクティブシニアが注目される背景を示す「生きがい」「健康状態」「就業意欲」「暮らし向き」のデータ

アクティブシニアが注目されている背景には何があるのでしょうか。データを読み解くと、「生きがい」「健康状態」「就業意欲」「暮らし向き」といった側面からアクティブシニアに注目が集まる理由が見えてきます。

内閣府の調査によれば、65歳以上の高齢者のうち「生きがいを感じている」と回答した人は約8割に上り、過去と比較して高齢期における生活満足度が向上していることが示されています。

また、健康状態についても「良い」「まあ良い」と回答した割合が多数を占め、体力的に活動的な高齢者の層が広がっています。

さらに、「何歳まで収入を伴う仕事をしたいか」という設問では、「70歳以上」「働けるうちはずっと」と答える割合が高く、定年後も就業意欲を持つシニアが多いことが分かります。

これに加えて、「現在の暮らし向き」についても「余裕がある」「まあまあ余裕がある」とする回答が一定数あり、経済的にも自立した高齢者が少なくありません。

このように、生きがい、健康、就労意欲、経済力の各面においてアクティブな高齢者層が拡大しており、彼らの存在が今後の社会や経済においてますます重要視される背景となっています。

参照ページ:高齢者の経済生活に関する調査

高齢者市場は100兆円超え

みずほ銀行のレポートによれば、シニア関連産業の市場規模は2025年時点で101兆円に達すると予測されています。これは2007年対比で2倍強の拡大となり、介護・医療・生活支援などの基礎的な分野に加え、住宅、金融、教育、旅行、ITサービスなど多様な領域に広がっています。

特にアクティブシニア層は、健康・資産・時間に余裕があるため、自発的な消費意欲が高く、新たな商品・サービスのターゲットとして注目されています。人口構成上のシニア層の拡大と相まって、企業にとっては持続的成長を見込める市場として本格的な参入が加速しています。

参照ページ:高齢者向け市場|みずほ銀行

アクティブシニアをターゲットにしたビジネス事例

・女性専用フィットネスジム「カーブス」

女性専用フィットネス「カーブス」は、短時間・低負荷の運動を提供することで、高齢女性を中心としたアクティブシニア層の支持を集めています。全国に2,000店舗以上を展開し、60代〜70代の会員比率が非常に高いのが特徴です。運動を通じて健康寿命の延伸を図るとともに、コミュニティとしての役割も果たしており、心身両面からの支援を実現しています。

参照ページ:カーブス

・生涯学習プラットフォーム「カフェトーク」

オンラインで語学や文化教養を学べる「カフェトーク」では、定年退職後の学び直しニーズを取り込んだ講座を多数展開。シニア向けのパーソナルレッスンも人気を集めています。自宅で気軽に受講できることが、外出に制限のある高齢者にも受け入れられ、知的好奇心を満たす新たな手段として注目されています。

参照ページ:カフェトーク

・高齢者向けツアー「クラブツーリズム」

近畿日本ツーリストが運営する「クラブツーリズム」は、シニア層向けに特化した旅行サービスを展開しています。歩行負荷を考慮した日程設計や、添乗員による丁寧な案内、安全対策など、高齢者に配慮したサービス内容が高評価を得ています。テーマ性の高い旅行や学びを融合したツアーなど、従来型旅行に飽きたアクティブシニア層に新たな価値を提供しています。

参照ページ:クラブツーリズム

編集後記

アクティブシニアは、少子高齢化時代の日本における重要な経済主体です。単なる高齢者支援にとどまらず、彼らの“積極的な消費・就業・社会参加”を促すことで、経済の持続的な活性化が期待されます。企業や自治体は、この層を正しく理解し、双方向の価値創造を目指すことが今後の成長戦略の鍵となるでしょう。

(TOMORUBA編集部 久野太一)

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