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FIRE、マルチハビテーションなど注目を集めるライフスタイルに関連するビジネストレンド4選

FIRE、マルチハビテーションなど注目を集めるライフスタイルに関連するビジネストレンド4選

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新規事業やオープンイノベーションのプレイヤーやそれらを実践・検討する企業の経営者はTOMORUBAの主な読者層ですが、こうした人々は常に最新トレンドをキャッチしておかなければなりません。そんなビジネスパーソンが知っておきたいトレンドキーワードをサクッと理解できる連載が「5分で知るビジネストレンド」です。キーワードを「雑学」としてではなく、今日から使える「知識」としてお届けしていきます。

今回は本連載で取り上げたキーワードの中から、「ライフスタイル」に関するビジネストレンドを4つ、まとめて紹介します。

【FIRE】仕事を辞めて、資産運用の収益だけで生活するライフスタイル

FIREはFinancial Independence, Retire Earlyの略で、現役時代に資産を積み立てて、その資産運用で得た収益のみで暮らせるようになったら働くことを辞めることを指しています。

昨今のFIREブームはピート・アデニー氏が投稿したブログが発端となっています。アデニー夫妻はは20万ドルの家を購入し、60万ドルの資産を形成した30歳の時に仕事を辞めます。ブログでは60万ドルの資産を利回り4%で運用することで、働かずとも日々の生活費が捻出できるというものです。

日本でもFIREのノウハウを記した「FIRE本」が多く出版され、20〜30代の会社員の投資理由の20%がFIRE実現であるなど、新たなライフスタイルとして注目を集めています。

参照記事:FIREブームはなぜ始まった?「利回り4%」「生活費の25倍の元本」など、出回るノウハウと実現可能性は

【ワーケーション】ノマドワーカーと在宅勤務社員の選択肢として存在感示すワーケーション

ワーケーションとはワーク(Work)とバケーション(Vacation)を組み合わせた造語です。コロナ禍を経てノマドワーカーだけでなく在宅勤務を行う会社員にとってもワーケーションが可能になったことで盛り上がりを見せています。

ワーケーションの市場規模は2025年には3622億円となる見込みで、2020年から2025年までの5年の平均成長率は40%と、急激に拡大しています。ワーケーションを実施できる施設やサービスも増えており、企業の制度が整備されれば一気に成長が進む期待が集まっています。

参照記事:「ワーケーション」は全ての在宅勤務社員がターゲットに!5年で5倍に成長する急成長市場の実態

【マルチハビテーション】地方の過疎化など複合的な要因で多拠点居住が促進される

マルチハビテーション(Multi-Habitation)は複数(Multi)の住居(Habitation)を持つライフスタイルのことです。複数拠点、多拠点居住などとも言われます。一般的にマルチハビテーションは、仕事は都会でこなして、休日は地方で過ごすというスタイルを指します。

市場規模は2030年に37兆円になると予測され、規模の大きいマーケットになる期待があります。

マルチハビテーションが人気なった理由は複合的ですが、地方が過疎化し空き家を埋めたい自治体と、東京で働きながらマルチハビテーションを実現したい人とをマッチングする動きが目立っているようです。

参照記事:パンデミックが追い風に。マルチハビテーションが新しいライフスタイルと地方の課題解決を実現できる理由

【Z世代】デジタルネイティブでモノに固執せず、D&I意識が高い特徴のある世代

Z世代(ゼットせだい)とは「1990年後半頃から2012年頃に生まれた世代」のことを指します。Z世代の特徴として、デジタルネイティブであること、モノは購入せずシェアリングエコノミーやサブスクサービスで利用すること、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の意識が高いことなどが挙げられます。

Z世代という言葉自体は5年以上前から、主にマーケティング用語として使われてきましたが、2021年にテレビで特集されたり、Twitterで話題になったりして一気に話題となりました。

参照記事:なぜいま「Z世代」が流行語に?Z世代の基礎知識とブレイクしたきっかけを分析

【編集後記】「仕事」と「生活」の境界線が流動的に

紹介した4つのライフスタイル(Z世代はマーケティング用語に近いですが)はいずれも仕事と生活が密接に関係しているものでした。どうやって働くか(または働かずに生活するか)、そしてどこでどのように過ごしたいか、という選択肢が多くなっているため、これらのキーワードがビジネストレンドになっているように思います。

(TOMORUBA編集部 久野太一)


■連載一覧

第1回:なぜ価格が高騰し話題となったのか?5分でわかる「NFT」

第2回:話題の「ノーコード」はなぜ、スタートアップや新規事業担当者にとって有力な手段となるのか?

第3回:世界的なトレンドとなっている「ESG投資」が、スタートアップにとってチャンスである理由

第4回:課題山積のマイクロプラスチック。成功事例から読みとくスタートアップの勝ち筋は

第5回:電力自由化でいまだに新規参入が増えるのはなぜ?スタートアップにとってのチャンスとは

第6回:「46%削減」修正で話題の脱炭素。46%という目標が生まれた経緯と、潜むビジネスチャンスとは

第7回:小売大手がこぞって舵を切る店舗決済の省人化。「無人レジ」の社会実装はいつ来るか?

第8回:実は歴史の深い「地域通貨」が、挑戦と反省を経て花ひらこうとしているワケ

第9回:音声配信ビジネスが日本でもブレイクする予兆。世界の動向から見える耳の争奪戦

第10回:FIREブームはなぜ始まった?「利回り4%」「生活費の25倍の元本」など、出回るノウハウと実現可能性は

第11回:若年層は先進層と無関心層が二極化!エシカル消費・サステナブル消費のリアルとは

第12回:「ワーケーション」は全ての在宅勤務社員がターゲットに!5年で5倍に成長する急成長市場の実態

第13回:なぜいま「Z世代」が流行語に?Z世代の基礎知識とブレイクしたきっかけを分析

第14回:量子コンピュータの用途は?「スパコン超え報道」の読み解き方はなど基礎知識を解説

第15回:市場規模1兆ドルも射程の『メタバース』で何が起こる?すでに始まっている仮想空間での経済活動とは

第16回:『TikTok売れ』はなぜ起こった?ビジネスパーソンが知っておきたい国内のTikTok事情

第17回:パンデミックが追い風に。マルチハビテーションが新しいライフスタイルと地方の課題解決を実現できる理由

第18回:Web3(Web3.0)とは何なのか?Web1.0とWeb2.0の振り返り&話題が爆発したきっかけを解説

第19回:フェムテックで先行する欧米と追従する日本。市場が活気づいている背景とは?

第20回:withコロナに「リベンジ消費」は訪れるか?消費者の“意向”と実際の“動向”からわかること

第21回:子供が家族の介護をサポートする「ヤングケアラー」の実態と、その問題とは?

第22回:半導体不足はなぜ起きた?米中貿易摩擦、巣ごもり需要、台湾への依存などを解説

第23回:【ビジネストレンドまとめ】注目を集めた5つの事業ドメインとは?

第24回:長引くコロナ禍で顕著になる“K字経済”とは?格差が拡大する「ヒト」と「企業」

第25回:「パーパス」とはなぜ注目されるのか?誰のためのものか?5分でわかる基礎知識

第26回:NFT・メタバース・Web3はどう違う?注目を集める「新しいエコシステム」5選

第27回:サステナブルのさらに先いく「リジェネラティブ」とは?実践企業や背景を解説

第28回:16年で2倍に膨れ上がった『電子ゴミ』は何が問題なのか。唯一の解決策とは?

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第30回:【ビジネストレンドまとめ】話題となった「社会課題」トレンド6選

第31回:Play to Earn(P2E)はなぜ注目を集めているのか?ビジネストレンドとしての基礎知識

第32回:脅威の市場ポテンシャルが期待されるクラウドゲーム。GAFAMやソニー、任天堂が参入するポイントを解説

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