メンタルヘルスケアが話題になるウラで密かに伸びるサービス
メンタルヘルス系サービスがここ数年増えており、実際にそうしたサービスで収益を上げている企業もありますが、実際に利用者はどれくらい増えたのでしょうか。サービスが増えたことでそれなりに利用者は増えるはずですが、利用者の声をあまり耳にする機会が少ないようにも感じませんか?
大企業の社員に話を聞くと、自社でカウンセラーを配置したり、産業医サービスの導入を行っているという話を聞きますが、実際の利用状況に関してはあまり多くないという声も挙がります。
そんな時に決まって聞くコメントが、メンタルに不調をきたした社員が白衣を着た先生に相談というのは抵抗がやっぱりある、自分が病気だということを認めたくないという気持ちもキャリア系社員には多いのだろう、というコメントです。
そうした状況から、企業でのメンタル系サービスが増えて見聞きする機会が増えるものの、利用まではなかなか進まないということがあるのかもしれませんが、その反面、弊社のような占いサービスへの相談は確実に増えています。
占い?って怪しいと思われる人も実際に多いですし、イロモノに見られるのは昔も今も変わりません。
けれどもチャットで占いができるなど、自宅で自分だけの時間に利用できるサービスが増えたことにより、利用者は急増している現状です。
労働人口が減少する中では、社員のメンタルヘルスケアの重要性は高まっており、健康的に働ける環境の構築を各社とも進めているのではないかと思いますが、そもそも会社が管理するサービスを利用するのは怖いという社員も多く、なかなか有効な手立てが打てないのかもしれません。
弊社マリーシェルでは、チャット占いのパイオニアとして複数のサービスの立上げに関わっており、自社でもUranow(ウラナーウ)を運用していますが、ネットの世界だけでの運用ではなかなかリーチできない人々も多く、特にメンタルヘルスケアが必要な企業スタッフの利用にはつながっていないのではないかと考えています。早めの対策が病気では有効ですし、特に心の病に関しては早期の対策が必要でしょう。占いは医療とは異なりますが、占いで悩みが解決されることもあれば、そこまでいかずとも悩みを聞いてあげるだけで、心が安定することがよくあります。弊社はそうしたメンタルヘルスケアの代替としても利用できる占いを提供していきたいと考えております。
そして、それは駅チカのリアル店舗で占いを提供すれば、それが可能だと考えています。
都心のサラリーマンの多くは電車通勤で駅を利用しますし、そこに占いがあればちょっとやってみるかという心理が働きます。いつも利用する駅にそうしたサービスがあれば、悩んだ時に相談することで、悩みが緩和したり、心の不調を取り除くこともできると私は思います。
弊社の占いは、占い師が一方的な話をするのではなく、あくまでお客様と一緒に悩みを解決するスタイルで、これまでの占いとはちょっと違う形で提供しています。実際に2017年には駅ビルでのリアル店舗運営において、上記の役割が果たせることに気付き、そこから店舗検証を進めておりました。2019年8月には吉祥寺の商業施設にOPENしたリアル店舗を成功させ、ここで土台を作り都心に展開していく計画です。2019年10月12日には秋葉原駅の駅ビルのアトレ秋葉原でイベントを兼ねた実証実験を開始し、ここでのデータをもとにネットワーク展開を進めたい考えです。
吉祥寺での展開では、男性利用者が想定の2倍を超え、男女比4:6という状況から男性利用者数の顕著な伸びも確認できていることから、ビジネスマンの隠れた需要はこちらの想定よりも20%ほど高いことが分かりました。
占い店舗のビジネスモデル
占い店舗は、基本的に積み上げモデルです。新規顧客をいかにリピーターにさせるかが大事で、リピーターの紹介などで徐々に顧客基盤を増やしていくモデルです。来店型のサービスではエステやネイルサービスなどと似ていると思われますが、根本的な違いはライフタイムバリューが圧倒的に長いということ。占いでは一度訪れてから生涯利用することになるお客様もいらっしゃり、悩みが解決し一度サービスを離れたユーザーが別の悩みを抱え再訪するといったように、再訪率の高さも特徴のひとつです。逆にそういったモデルだからこそ、すぐに数字を作るというのは難しく、時にはバランスを崩す結果につながるため、一定期間は耐える時期があり、そこを越えると毎月10%ずつ数字を積み上げられるようになります。1,000円⇒5,000円⇒10,000円とリピート回数を重ねるごとに金額がアップするサービスは、占い以外ではなかなかないと思います。
マリーシェルのノウハウ
アプリやネットの事業者がリアル店舗を展開させることがありますが、参入した企業がほぼ全滅に近い状況に陥る中、マリーシェルはどうやって成功させているのか?まずマリーシェルでは、準備期間を3~6ヵ月取ります。実際に数字が上がることなくても、一度決めた期間内は様子を見ます。その期間内に占い師の選別を行い、勝負ができる占い師を用意します。アプリやネットの占い師では、その選別に残るのは弊社でも40%、他社では5%を切るのではないかと考えます。占いはどの占い師でもそれなりにできますが、自らがゼロから物事を創り上げるということができる占い師は非常に少なく、世間一般では有名占い師とされる方が自分の店を持てないのも、これが原因でしょう。弊社からのノウハウを占い師に伝えるのも、その期間が過ぎた後で選別前には自分の力で解決する術を考えさせ、それを見守るのが大切です。自分で問題を解決させる力は、そのまま自身の鑑定スキルにつながり、お客様に還元させることにつながります。数字の伸びが毎月10%というのは、顧客の問題を解決させればその分の顧客が店から離れるわけで、新規顧客の流入数とリピーター客数を足した数と、問題解決した顧客とお試し客とを足した数から、バランス良いのが10%で、これが極端に高いとどこかに問題がでていることを疑い、その対策を取る必要が出てきます。
今後本ビジネスの展望
リアル店舗ビジネスは、都内でのネットワーク構築後、地方はフランチャイズで各占い師に展開を任せ、海外の中心都市で同じモデル展開を検討しています。弊社チャット占いサービスの世界占いプラットフォーム構想も関連してはいますが、中国・韓国・台湾などからの留学生や労働者に対し、弊社に所属する占い師がボランティア占いを実施していますが、日本よりも上記の各国では占いが一般的に認知されており、より日常の中で取り入れられているだけでなく、弊社のようなスタイルでの展開はなく、受け入れられるという声が挙がっているからです。また、吉祥寺の店舗では旅行者の口コミで弊社を知った韓国企業がアポなし視察に来て、写真撮影禁止の館内で撮影してトラブルが発生するということが起こっており、ネットとリアルで海外展開という現実味を帯びてきました。
世界で7億人市場と呼ばれる占い市場では、企業体としてその市場を狙う大本命は出てきておらず、弊社の連合企業がその市場を寡占することは十分できるはずです。
鯉沼寿慈Mari-Ciel株式会社
チャット占いアプリ市場のパイオニア。占いにおける新事業の創出を行っており、アプリ向け占いサービスとリアル店舗を展開し、国内で唯一ネットとリアルで占い事業を成立させています。チャット占いでは、提携先企業の裏切りに遭い、創業2年目で1億円以上の売上げを失う窮地に立つが、そこから復活させ、新たなアプリサービスの創出、占い店舗をコピス吉祥寺、アトレ秋葉原に次々に展開。
Mari-Ciel株式会社
代表取締役社長