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世の中を変えるロボティクススタートアップ!最前線を行く6社が描く未来予想図とは――eiicon meet up!!イベントレポート

世の中を変えるロボティクススタートアップ!最前線を行く6社が描く未来予想図とは――eiicon meet up!!イベントレポート

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6月23日、eiicon companyのオリジナルピッチ企画「eiicon meet up!!vol.3」が東京・大手町にて開催された。このイベントは新規事業・オープンイノベーションコミュニティの活性化を目的に、話題のスタートアップ企業がピッチを行い、共創につながる“出会い”を生み出す場としての役割を持つ。

第2回「フェムテック」に続く、今回のテーマは「ロボティクススタートアップ――世の中を変えるロボティクス」だ。ロボットの活用でさまざまな社会課題の解決を目指す6社(LOMBY、ダイモン、ユニロボット、ユカイ工学、Cerevo、東京ロボティクス)が登壇。大企業やスタートアップなど多くの参加者に向け、各社の事業やビジョンについてピッチを行った。――本記事では、同イベントの様子をダイジェストでお伝えする。

※後日、各社の個別インタビューを『meet startups!!』ページにて掲載予定です。



【LOMBY】運送業界の人材不足を解決する配送ロボット


■LOMBY株式会社 代表者 内山 智晴氏

トップバッターは、LOMBY株式会社 代表の内山智晴氏だ。同社は、リモートで操作可能な配送ロボットを開発・販売している。EC化率が高まることで物流量が増え、人材不足が課題となっている日本の物流業界。これまで若い男性中心だった業界に配送ロボットが導入されることで、女性や高齢者などもリモート操作で働きやすくなり、業界の人材不足を解消する。各エリアに配置された専用のロッカーに荷物を届けると、ロボットがロッカーから荷物を受け取り、送り先まで届けるという構想だ。非対面での受け渡しにより、受取先も安心して受け取れるのもポイントとなる。

遠隔操作を前提とした同社のロボットは、完全自動の配送ロボットに比べてセンサーを簡素化することで開発コストを大幅にカットした。配送会社やデリバリー業者が導入しやすい価格帯を目指している。

【ダイモン】世界最小・最軽量の月面探査ロボット


■株式会社ダイモン 代表取締役 中島 紳一郎氏

株式会社ダイモンは、月面探査ロボット「YAOKI」を開発する。同社が開発する超小型ロボットは2022年宇宙に打ち上げ予定だ。従来の小型探査機が約5kgだったのに対し、YAOKIの重要はわずか500グラム。宇宙への輸送量は1億円/1kgと言われているため、これまでに比べて数億円もの輸送量をカットできる。YAOKIの特徴は圧倒的な軽さだけでなく、タイヤに覆われたような特殊な形状もそうだ。どのように倒れても起き上がって走れることから「七転び八起き」が名前の由来となっている。

今年の打ち上げでは1台を輸送するが、来年以降も毎年打ち上げの予定があり、2026年には100台のYAOKIを月面で走らせるのが目標だ。地球上からリモート操作できるため、誰もがYAOKIを通して月面旅行を楽しめる未来を目指している。

※ダイモンのPRページは以下よりご覧ください。

https://auba.eiicon.net/projects/32197 

【ユニロボット】さまざまな業界の人材不足を解消するコミュニケーションロボット


■ユニロボット株式会社 代表取締役 酒井 拓氏

コミュニケーションロボット「ユニボ」を開発するユニロボット株式会社。現在は法人向けに事業を展開しており、各業界のさまざまな人手不足を解消している。同社のコミュニケーションテクノロジーの特徴は、相手の趣味嗜好を学習できるほか、感情を読み取ってコミュニケーションがとれること。加えて、簡単にプログラムできる開発環境を提供しているため、目的に合わせて誰でも自由にしゃべらせたり、カスタマイズが可能だ。

これまで受付やホテル、病院や介護など様々な場面で活躍してきたユニボ。教育業界では「ユニボ先生」として、小学1~6年の算数を中心とした授業カリキュラムを教えている。先生と比べてユニボなら子どもたちも怖がらず、リラックスしながら学習できると好評だ。この他にも病院・介護業界ではリハビリや健康管理に、運送業界では自動点呼、住宅業界ではスマートホーム向けロボットなど、幅広い用途が期待されている。現在はロボットだけでなく、コミュニケーションテクノロジーを提供するクラウドサービスも始めている。

※ユニロボットのPRページは以下よりご覧ください。

https://auba.eiicon.net/projects/1158 

【ユカイ工学】日々の生活に癒しを与えてくれるコミュニケーションロボット


■ユカイ工学株式会社 代表 青木 俊介氏

「ロボットで世界をユカイに」をビジョンに掲げるユカイ工学株式会社は、これまでになでるとしっぽを振るセラピーロボットの「Qoobo(クーボ)」やファミリーロボット「BOCCO(ボッコ)」などの人気商品をリリースしてきた。2021年に発表した家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO emo(ボッコエモ)」は、テキストと音声の両方でメッセージを送ることが可能だ。4種類のセンサーを付加させることができ、独居老人や子供の見守りに使えると人気を博している。

最近ではプラットフォームAPIを提供して、さまざまな企業とのコラボレーションも実現。例えばライザップと組むことで、ロボットを通して健康寿命延伸プログラムを提供したり、セコムと組んでシニア向けのコミュニケーションプログラムも提供している。

※ユカイ工学のPRページは以下よりご覧ください。

https://auba.eiicon.net/projects/1013 

【Cerevo】IoTのファブレスメーカーとして、40以上の自社製品をリリース


■株式会社Cerevo 代表取締役 大沼 慶祐氏

IoTのファブレスメーカー株式会社Cerevoはこれまで40以上のIoT製品を世に流通させてきた。代表的な製品がライブ配信機材の「LiveShell」シリーズだ。85の国と地域で販売されており、各国の生放送・生中継で用いられている。新商品の「LiveShell W」はスイッチング機能が追加され、2つのカメラを同時に利用することが可能だ。この他にも、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」のDOMINATORや、アニメ「ソードアート・オンライン」のエリュシデータをハードウェア開発技術を活かし、劇中の挙動を再現したスマート・トイとして発売。10万円以上するスマート・トイが飛ぶように売れている。

また、同社は受託開発も行っており、得意なのはハードからウェブに繋ぐコネクテッド技術。1製品にかかる期間は約10ヶ月と短期間で、企画から1年で消費者の手に届くスピード感が強みだ。

 

【東京ロボティクス】独自の力制御で人間と共存するロボットを開発する早稲田発ベンチャー


■東京ロボティクス株式会社 代表取締役 坂本 義弘氏

東京ロボティクスは人間と共存するロボットを開発する早稲田大学発のロボットベンチャー。モーターから内製することで、独自の力制御技術を生み出し、正確にものをとったり、机を拭いたりなど細かい動作が可能だ。同社のロボットはさまざまな現場で活躍しており、最近では中小規模の倉庫や工場内物流の自動化に力を入れている。他にも大企業と連携しながら、多様なシーンで同社の技術が活躍している。

しかし、これまで共創してきたのは技術を持っている会社。お互いの技術を組み合わせることで、新しいロボットを開発する事例ばかりだ。今後は実現場で応用できる協業先を募集すると代表の坂本氏は語った。特に屋内外を問わず、現場の課題解決に向き合うのが今後の課題だと言う。

※東京ロボティクスのPRページは以下よりご覧ください。

https://auba.eiicon.net/projects/9131 

 

――6社のピッチが終了した後は、登壇者と参加者によるネットワーキングが実施された。次回開催については決定次第、公式facebookで情報を発信するのでぜひチェックいただきたい。



取材後記

ロボットと一口に言っても、その用途の幅はあまりに広い。産業用ロボットのように物理的に活躍するロボットもいれば、家庭用ロボットのように私たちに癒しを提供してくれるロボットまでさまざまだ。各社のプレゼンを聞いて「ドラえもん」や「鉄腕アトム」のように、私たちの身近にロボットがいる時代の到来はそう遠くはないように感じた。

(編集:眞田幸剛、取材・文:鈴木光平、撮影:齊木恵太)

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