CVCが選ぶスタートアップの投資判断基準とは!? 〜投資実績500億以上/大手企業関連企業CVC 担当A氏の場合〜
オープンイノベーションプラットフォームAUBA では日常的に企業間の対話がなされています。
スタートアップを中心に出資を検討しているCVCは多くのメッセージを受け取りますが、
「会う」「会わない」、「返信する」「返信しない」の境目はどこにあるのか。
今回、AUBAを頻繁に利用している企業に突貫インタビューを試みました。
~創業40年以上・投資実績500億以上・非上場・大手企業関連企業CVC 担当A氏の場合~
※AUBA活用歴 2年・コンタクト実績70以上
AUBA:かなり多くの企業様とやり取り頂いてますね!
実際に多数のメッセージを受け取る中でどのような印象をお持ちですか?
A氏:おかげ様でたくさんのメッセージを頂いています。我々としても多様なスタートアップからメッセージを頂けるのは新たな発見もあり有難く感じています。
反面、メッセージを頂くスタートアップはシードステージの企業が多く、我々の投資基準だとなかなか現時点での投資は判断できないところが心苦しい点でもあります。
AUBA:なるほど。投資されるステージを限定されているわけではないのでしょうか?
A氏:社としては全ステージを対象に投資を行っています。
特定分野において非常に魅力的な事業をされている企業様に関してはもちろんシードステージの企業でも投資を検討しています。
また、シードステージ時にお声がけ頂いた企業の事業フェーズが進み、アーリーステージの段階で投資を決定する場合もあります。
そのため、投資対象としては全ステージなのですが、現時点での投資を検討しやすいのはアーリーステージ以上であることは事実ですね。
AUBA:メッセージ頂くこと自体は先に繋がる可能性もあり問題ないということですね。
実際にAUBAを通じて何社かお会いされたとのことですが、どのような企業やメッセージだと「返信しよう」「会いたい」と思われますか?
A氏:やはり我々はCVCなのでグループ企業とのシナジーを踏まえてメッセージ頂ける企業には好感を持ちます。
投資会社は数多ありますが、その中でなぜ弊社にメッセージ頂いたのか、といったところが記載されているメッセージを頂けると、こちらとしても資金以外の部分で期待されているものが把握できて意欲的な検討に繋がりますね。
逆に、「資金のみ」を強く求められているメッセージについては返信を控えることもあります。PRページに弊社の出資に関する考え方も記載していますし、しっかりと読み込んだ上で弊社のビジョン、事業内容に魅力を感じたスタートアップからメッセージ頂けると嬉しいですね。
AUBA:AUBAではオープンイノベーションの一手法として資金調達/投資を捉えています。共創を目的とする企業が集まるプラットフォームだからこそ、投資をする企業サイドも自社とシナジーがある企業を求めている、ということですね。
AUBAを通じての資金調達を考えている企業は是非PRページをしっかりと読み込んだ上でメッセージ頂けると面談に至る角度も上がるのではないかと思います。
その他、資金調達を考えている企業に向けてアドバイスはありますか?
A氏:投資をする立場としてはスタートアップの経歴を見て検討を進めていきます。そのため、メッセージ頂く際に自社の経歴、資金調達実績等を成長が分かるような流れでお書き頂くと判断が付きやすいですね。
AUBA:なるほど!積極的に自社の実績をアピールしてほしい、ということですね。これは資金調達を考えているスタートアップ必見のTipsじゃないでしょうか。PRページをしっかり読み込み、自社と先方のシナジーを見出すという点と併せて実施頂きたいですね!
本日は生の声をお聞かせ頂き、ありがとうございました!
栗山 彩香株式会社eiicon
新卒で繊維関連の専門商社に入社。企画営業として大手量販店を中心に担当。 大手量販店主力PB商品のリニューアル等、OEM商品の開発から営業、生産管理から物流手配まで幅広く経験。 2017年よりeiiconに参画。アシスタント部門の立ち上げを経験後、カスタマーサクセス/カスタマーサポート部門の立ち上げに従事。現在は年間約1,400社の支援を実施するCustomerSuccess GroupのLeadを努め、オープンイノベーション及びAUBA活用における伴走支援を実施。 趣味はキャンプ/漫画/自宅のスマートホーム化です!
株式会社eiicon
Platform事業部 部長