伝説の投資家が予言する日本株暴落の中で
ジム・ロジャーズが日本株の暴落を予言したというダイヤモンドの記事を目にした。
日本銀行の量的金融緩和政策を「狂気の沙汰」だと。
伝説の投資家とされるジム・ロジャーズのここでの発言は、今後大きな意味を成すのではないかと考えている。
ジム・ロジャーズは2018年にすべての日本株を売却しているそうで、今の日本の株価が人工的で作り挙げられたものだという。伝説の投資家と呼ばれても、それは過去の話だというのはリスクがある。私の占いの師は、昭和時代では一時代を築いた占い師のひとりであるが、高齢になってその威光が薄れつつあった時に、リーマンショックの直前にクライアントのM&Aで、1000億円で売り抜けさせた。リーマンショック後なら50億円にも満たないだろうものが1000億円という値がついた。高齢になったからといって、伝説と呼ばれる人たちの才能は霞むことはないとそこで実感したものだ。
ベアマーケットは誰も気付かないところから始まると言われているらしいが、ジム・ロジャーズはそれに気付いているのではないだろうか?
東京五輪までは持っても、そこで崩れるような兆候が見られれば、ジム・ロジャーズの過去の発言が注目されるようになり、投資家は我に返ったように、日本市場から資金を引くことになるのではと考えてしまう。
日本市場の中の人は、状況が悪くても悪いとは決していえない。ZOZO売却にせよ、美談が語られる一方では多額の借金という話が挙がっており、一連の行動をみればどちらが真かも何となくわかるだろう。今、人気の街と呼ばれる地域でも、店舗撤退のスピードが上がっている。リアルだけでなく、ネットでもこれまでのようにうまくいかないところが出てきているということは、ベアマーケットがすでに始まっているということで、それが2018年のジム・ロジャーズが日本株市場から撤退した要因ではないだろうか。
今の状態はジェットコースターで水平に見える地点をガタガタと揺れながら動いている状態で、このあと一気に状況が変わるのかもしれない。
今年の東京ゲームショーでは、真新しいものがなく、コンテンツ産業からサービス産業への変貌の時期ではないかという記事を目にしたが、これもベアマーケットの始まりを指すのだろう。
ジム・ロジャーズは日本株暴落の話の中で、大惨事になった国に投資するとか、世界的に低迷した農業に投資するという話が出ていたが、基本的には低迷しているところを狙うのが定石だという話である。
そういう意味では、弊社が扱う占いもこの10年で相当低迷した状態だと感じている。TVのインチキ占い師による問題で、ブームが作られたがTVに出られない問題が出たことでそれが一瞬で消えた。出版不況と重なって、占い系媒体が一気に消えることになった。月間3億円以上の売上と呼ばれたポータルサイトの占いも、売上が半減することになり、電話占い業者は広告出稿規制の影響で、それまで月1億円以上が10社以上存在していたが、その額をキープできているところはなくなった。
そんな中、他社の10分の1以下の広告費で、上場大手サービスを超えるサービスを弊社が作り上げたことで、そのサービスモデルに注目が集まっているのが現状だ。マリーシェルでは前回記事にしたように世界占いプラットフォームの構築を計画している。
現在がベアマーケットであって、東京五輪後に大きく経済が崩れるようになっても、弊社が扱う占いにはマイナスには働かない。経済不安は個人の悩みの増加につながり、弊社の利用が増える。また、広告枠が売れなければ、料金が下がり、弊社にはプラス要素になる。そもそも占いは、経済状況がどっちに転んでも、大きな影響を受けることはない。常に人間は何らかの悩みを抱えているからだ。
ジム・ロジャーズは、日銀政策を「狂気の沙汰」だと警告したが、弊社の世界占いプラットフォーム構想には、そうはいわないだろう。弊社が世界占いプラットフォームで、香港や中国での展開を始めれば、もしかしたらジム・ロジャーズの目に留まるかもしれない。一度目に留まれば、このビジネスモデルなら一度組み立てられれば、逆に崩すのが難しいことが分かるだろう。
鯉沼寿慈Mari-Ciel株式会社
チャット占いアプリ市場のパイオニア。占いにおける新事業の創出を行っており、アプリ向け占いサービスとリアル店舗を展開し、国内で唯一ネットとリアルで占い事業を成立させています。チャット占いでは、提携先企業の裏切りに遭い、創業2年目で1億円以上の売上げを失う窮地に立つが、そこから復活させ、新たなアプリサービスの創出、占い店舗をコピス吉祥寺、アトレ秋葉原に次々に展開。
Mari-Ciel株式会社
代表取締役社長