
マレリ、2025年オートモーティブ・ニュースPACE賞を3部門で同時受賞
マレリは、2025年4月15日に米国ミシガン州デトロイトで開催された2025年オートモーティブ・ニュースPACE賞授賞式において3賞を受賞し、注目すべき賞賛を獲得しました。
•まず、マレリとアウディは2024年型アウディQ6 e-tronで採用されたデジタルOLEDテール・ライト・ソリューションの共同開発により、イノベーション・パートナーシップ賞を受賞しました。
•マレリとOLEDWorksは、デジタルOLED 2.0技術を使用したアウディQ6 e-tronのリア・ライトで、オートモーティブ・ニュース2025年PACE賞を受賞しました。この賞は、サプライヤーによって開発され、量産車両に展開された革新的な自動車技術を称えるものです。
•マレリは、フルアクティブ電子機械サスペンションにより、2025年オートモーティブ・ニュースPACEpilot賞を受賞しました。この賞は、まだ商業化されていないものの将来のモビリティを革新する可能性のある自動車サプライヤーの革新を称えるものです。
アウディとマレリ、2025年のオートモーティブ・ニュースPACE賞で権威あるイノベーション・パートナーシップ賞を受賞
マレリとアウディは、2025年のオートモーティブ・ニュースPACE賞でイノベーション・パートナーシップ賞を受賞しました。この賞は、2024年型アウディQ6 e-tronで採用されたデジタルOLEDテール・ライト・ソリューションの共同開発を称えるものです。授賞式は、米国ミシガン州デトロイトで4月15日に行われました。この受賞を通じて、両社の卓越したパートナーシップと、自動車技術の革新における成果が祝福を受けました。
PACEイノベーション・パートナーシップ賞は、サプライヤーと共に開発したイノベーションの商業化において戦略的進展を遂げた自動車メーカーを称えるものであり、優れた業界パートナーシップと技術の卓越性を示す証です。この賞は、マレリとアウディの注目すべきコラボレーションを強調し、特に画期的なデジタルOLED 2.0テール・ライトの市場投入を通じて、グローバルな自動車業界のベスト・プラクティスのベンチマークとして、協力が革新的なソリューションを生み出す方法を示しています。
2024年型アウディQ6 e-tronに初めて採用された第2世代のデジタルOLEDテール・ライトは、最大8種類のデジタル・ライト・シグネチャーを選択して、ユーザーに自分の車を差別化する自由を提供します。これは、MMI(Multi Media Interface)、そして初めてmyAudiアプリを介して可能になります。デジタルOLED 2.0リア・ライトは、安全機能を拡充し、周囲環境との通信(V2X:Vehicle to Everything)アプリケーションにおいて、アウディの新たなコミュニケーション・デザインを支援するものです。他のアウディモデルでおなじみの近接表示機能は、新しいQ6 e-tronではコミュニケーション・ライトを含むように拡張されます。デジタルOLEDリア・ライトと統合されたこの機能は、特定の静的なリア・ライト・シグネチャと統合された警告シンボル、および通常のリア・ライト・グラフィックを表示することで、事故や故障をいち早く他の道路利用者に警告します。この機能は、アウディのドライバーの先見性を支援し、他のすべての道路利用者にも役立ちます。
「アウディとこの賞を共有できることは大変光栄です」と、マレリのライティング事業部の社長であるフランク・フーバーは述べました。「この評価は、顧客やパートナーと共に影響力のあるイノベーションを共創しようとするマレリのコミットメントを反映しています。アウディとの強力なコラボレーションに誇りを持っており、共に照明技術の限界を押し広げることができたことを嬉しく思います。」
PACEイノベーション・パートナーシップ賞の選考プロセスは、独立した審査委員が2025年のPACEファイナリスト全25組を徹底的に審査して行われます。審査は、自動車メーカーとサプライヤーの間での通常の協力基準を超えるパートナーシップを特定し、戦略的な市場参入と革新の商業化における競争力上有意なタイミングの早さを実現する卓越したチームワークを評価しています。
マレリとOLEDWorks、ブレークスルー技術デジタルOLED 2.0リア・ライトで2025年PACE賞を受賞
マレリとOLEDWorksは、デジタルOLED 2.0技術を使用したアウディQ6 e-tronのリア・ライトにより、オートモーティブ・ニュース主催2025年PACE賞を受賞しました。この賞は、サプライヤーによって開発され、量産車両に適用された革新的な自動車技術を称えるものです。米国ミシガン州デトロイトで4月15日に行われた授賞式では、マレリの北米ライティング事業の責任者であるスティーブ・ミュンチ氏と、OLEDWorksのCEOであるデビッド・デジョイ氏が、チーム全体を代表して賞を受け取りました。
アウディのビジョンを基に開発した最先端のデジタルOLED 2.0テール・ランプは、2024年型アウディQ6 e-tronで初めて採用された、マレリ、顧客であるアウディ、OLEDWorksとの共創の成功の成果です。この製品は、革新的で世界初の60セグメントのデジタルOLED照明パネルをドメイン・アーキテクチャに接続することで成り立っています。技術が可能とした強いコントラストによって、車の周囲とのコミュニケーションの重要な手段となっています。これは、デジタルOLEDリア・ライトのコミュニケーション・ライトが見事に示すように、道路の安全性を向上させます。Q6 e-tronは、パーソナライゼーションにおいても新しい基準を打ち立てています。合計8オプションのデジタル・ライト・シグネチャを持つデジタルOLEDリアライト2.0により、アウディの顧客は自分のQ6 e-tron照明を自由にデザインすることができます。
従来、OLEDパネルは1パネルにつき最大10セグメントであり、車両アーキテクチャ内の各照明コンポーネントは、そのコンポーネント内に物理的に存在する個々の電子制御ユニット(ECU)によって制御されていました。この新しい構成により、機械部品とスペースの必要性が減少し、接続が少ないことでエネルギー効率が向上します。さらに、直接的な光源制御により、より多くのアニメーションやシグネチャを簡単かつ集中管理で作成できるため、柔軟なスタイリングが可能になります。
各OLEDセグメントの個別制御は、ドメイン・コントローラをリア・ランプ・ゲートウェイに接続するCAN-FD通信バスを介して行われ、通信速度は1Mb/sに達します。このような通信プロトコルがリアランプ用途に使用されるのは初めてです。このシステムの電子アーキテクチャと通信バスの高データレートにより、OLEDパネル上の各画像を10ms(100Hz)ごとに更新できます。この刷新速度は、60Hzで更新される標準的な消費者用モニター・スクリーンの速度よりも高いのです。
アウディQ6 e-tronのリア・ライトは、一見して生き生きとしています。これが、4リングをロゴとするブランドの世界初のアクティブ・デジタル・ライト・シグネチャです。デジタル・ライト・シグネチャはオプション・パッケージとして提供されます。各セグメントは、車の活気と独自の個性を伝えるために機能し、画像はアウディが特別に開発したアルゴリズムを通じて10ミリ秒ごとに生成されます。このアルゴリズムにより、アクティブ・デジタル・ライト・シグネチャで車の活気と人へのインタラクション能力を示すとともに、Q6 e-tronの「脳活動」が絶えず続いていることも視覚的に表現します。これは業界初の、車の個化の可能性を高める試みであり、ドライバーは車のMMI(Multi Media Interface)またはmyAudiアプリを介して、好きなデジタル・ライト・シグネチャを選択できます。
さらに、デジタルOLED 2.0テール・ライトは、周囲環境との通信(V2X:Vehicle to Everything)を可能にします。他のアウディモデルでおなじみの近接表示機能は、新しいQ6 e-tronではコミュニケーション・ライトを含むように拡張されます。デジタルOLEDリア・ライトと統合されたこの機能は、特定の静的なリア・ライト・シグネチャと統合された警告シンボル、および通常のリア・ライト・グラフィックを表示することで、事故や故障をいち早く他の道路利用者に警告します。この機能は、アウディのドライバーの予測性を支援し、他のすべての道路利用者にも役立ちます。
「このPACE賞は、照明における技術リーダーとして光をデジタル化する私たちにとって素晴らしい受賞です。OLEDWorksとともに、OLEDテール・ライト・ソリューションでユニークな顧客体験を創り出しました」と、マレリのライティング事業部の社長であるフランク・フーバーは述べました。「このイノベーションは、道路の安全性と車の個性化に新基準を打ち立てるもので、顧客とパートナーとの共創を成功させた私のチームに心からの感謝の意を表します。このビジョンを現実にするために関わったすべての方々に大きな感謝を捧げます!」
「私たちは、アウディとマレリと連携して画期的なデジタルOLED 2.0技術を開発し、2025年PACE賞を受賞できたことを光栄に思います」と、OLEDWorksのCEOであるデビッド・デジョイ氏は述べました。「この賞は、OLED照明が達成できる限界を押し上げた私たちのチームとパートナーの献身の賜物です。前例のないセグメント化、シームレスな統合、そして高度な通信機能を提供することで、自動車のデザインにおける照明の役割を再定義するだけでなく、道路の安全性や車の個性化にも大きく貢献しています。このマイルストーンは、イノベーションへの私たちのコミットメントと、強力な、将来を見据えたパートナーシップの価値を示すものです。」
マレリ、フルアクティブ電子機械式サスペンションで2025年オートモーティブ・ニュースPACEpilot賞を受賞
マレリは、2025年のオートモーティブ・ニュースPACEpilot賞をフルアクティブ電子機械式サスペンション技術で受賞しました。この賞は、まだ商業化されていないものの、将来のモビリティを革新する可能性のある自動車サプライヤーの革新を称えるものです。この技術は、車両のサスペンションの垂直動力学を新たな方法で積極的に管理する電子機械式システムに基づいており、従来のショック・アブソーバー・ソリューションに代わる最先端の選択肢を示しています。この技術の利点には、車両の安全性の向上、パフォーマンスと快適性の改善、高い効率性が含まれます。
このシステムは、各サスペンションの最適な動作を自律的に決定して、振動や車体の動きを吸収します。4つの電子制御アクチュエータで構成されており、各車輪のサスペンションおよび減衰パラメータをリアルタイムで調整して、最適なハンドリングと乗り心地の快適性のバランスを提供します。情報はわずか5ミリ秒内で処理され、スマート・アルゴリズムを通じて、さまざまな条件下で必要なアクションが決定されます。このようにして、システムは道路の不規則性や運転状況に積極的に対応、適応し、安定性と快適性を確保、滑らかな「魔法のじゅうたん」体験を実現します。これは、自動運転の進展により増加が予想される読書やラップトップの使用といった活動中に、乗り物酔いを軽減するのに寄与します。
ハードウェアは4つの電気機械的アクチュエータで構成されており、それぞれがブラシレス・モーターと高減速比ギアを備え、サスペンション・アームに接続されてサスペンションをアクティブに動かします。モーターは専用のインバータによって制御されており、車両力学ソフトウェアをホストする中央ユニットからストローク目標を受け取ります。この高度なソフトウェアは、サスペンションに取り付けられたセンサー(加速度計およびストローク・センサー)から収集された情報や、車内に設置されたその他の電子制御システムからの情報に基づいて、各アクチュエータにとって最適な目標アクションを計算します。
このシステムは完全にオイル・フリーで、エネルギー並びに電力回生で設計されており、パッシブまたはセミアクティブ・システムと比較して最大80%のエネルギー効率を達成しています。そのため、車両に対してほぼゼロの「エネルギー・コスト」で全機能を提供します。この技術は、様々な車両アーキテクチャに適応可能であり、体積と重量を減少させることで、自動車メーカーにとって設計の柔軟性を高めます。また、製造プロセスを簡素化し、市場投入までの時間を短縮します。
「大変な喜びと誇りを持って、非常に名誉あるPACE Pilot賞を受け取ります」と、マレリのライド・ダイナミクス事業部社長であるアントニオ・フェッラーラは述べました。「この賞は、私たちの革新的なフルアクティブ電子機械式サスペンション技術を認めるものであり、車両のダイナミクスの急速な進化をリードするという私たちのコミットメントの証です。高級車、ハイブリッド車、電気自動車、自動運転車両に向けて快適性と安全性を向上させるための最先端技術ビジョンを持ち、世界中の顧客にとって革新のパートナーであることを誇りに思います。」
訳注:当文書は2025年4月16日に発表された英語版プレスリリースの翻訳です。プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語版が優先されます。
マレリについて
マレリは自動車業界をリードするグローバルなモビリティ・テクノロジー・サプライヤーです。技術革新と卓越した製造において確固たる実績を持つ当社の使命は、お客様やパートナーとの協力を通じてモビリティの未来を変革し、より安全で環境に優しく、より良いコネクテッド・ワールドを創造することです。全世界に約45,000人の従業員を擁するマレリは、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカに150以上の施設と研究開発センターを有しています。

清水良子マレリ株式会社
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