1. Tomorubaトップ
  2. ブログ
  3. 硫化スズナノシート(SnS nanosheet)を開発 ~環境に優しい、P型半導体~
硫化スズナノシート(SnS nanosheet)を開発 ~環境に優しい、P型半導体~

硫化スズナノシート(SnS nanosheet)を開発 ~環境に優しい、P型半導体~

西村重雄

14族カルコゲナイト材料の製造販売を手掛けるカルコジェニック株式会社(本社:東京都羽村市 代表取締役:西村 重雄)は、次世代材料である硫化スズ(SnS)を2インチサイズ(50mm角)までスケールアップしたナノシートを開発しました。2021年8月12日より、試験販売の開始、及び、サンプルの無償提供を開始致します。

硫化スズ(SnS)は半導体ですが、希少金属や有害元素を含んでおらず、硫化スズを構成する元素も自然界に豊富に存在することから、人体や環境に優しい材料です。また、硫化スズは、優れた光学特性を持ち、その結晶構造もグラファイトのような層状構造であることから、2次元材料として、さまざまな電子デバイスへの応用が期待されています。すでに、トランジスタ・二次電池負極材・ピエゾ素子・フォトコンダクタ・光触媒・ガスセンサー・太陽電池などの幅広い分野で基礎研究が進んでいます。基礎研究のレベルでは、数十mm程度のナノシートを用いていますが、硫化スズナノシートの製作は難しく、量産レベルのスケールアップが課題でした。

当社は、硫化スズナノシートを2インチサンズ(50mm角)までスケールアップすることに成功し、硫化スズの結晶構造や膜厚、比抵抗の制御技術を確立しました。硫化スズナノシート(SnS nanosheet)は、P型半導体であり、硫化スズの結晶も基板面と平行に配向させています。また、その比抵抗も数十Ωcmと低く抑えて製作することができます。

【会社概要】

会社名:カルコジェニック株式会社

代表者:代表取締役 西村 重雄

所在地:東京都羽村市緑ケ丘1-5-12 マンション中野 102号室

TEL:042-533-4273

URL: http://chalcogenic.co.jp/

E-Mail:info@chalcogenic.co.jp

事業内容:14族カルコゲナイド材料の製造販売

 

【本件に関するお問い合わせ】

会社名:カルコジェニック株式会社

担当者:西村 重雄

TEL:042-533-4273

E-Mail:info@chalcogenic.co.jp

西村重雄カルコジェニック株式会社

カルコジェニック株式会社

代表取締役

新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント0件


    おすすめブログ

    • 「環境に優しいブルー水素」とは

      エネルギー移行へ高い期待が寄せられるグリーン水素。再生可能エネルギーを活用し水から生成されるため、環境に優しいエネルギーとされています。一方で、生産時とサプライチェーンにおけるメタン排出や二酸化炭素の補足貯蔵が必要となるブルー水素は、化石天然ガスよりも環境負荷が重いエネルギーと認識されてきました。しかし、スイスのポール・シェラー研究所は、「ある条件下において生成されたブルー水素は環境負荷の軽減が可能」という見解を示しています。ここで特筆しているのは、「環境に優しいブルー水素の生成には、高い技術基準における実施がカギとなる」ということ。水素社会を目指す日本は、ブルー水素を強化が活発化しています。ブルー水素も環境負荷が少ないエネルギーと成り得ると主張するスイスは、高い技術基準を求めています。ブルー水素が必要な日本と、高い技術力が必要なスイスの協業で、アジアから世界へ広がる、よりグリーンな社会構築が実現できるのではないでしょうか。スイスのポール・シェラー研究所は、スイス・イノベーションのネットワーク内の研究所です。ご質問やお問い合わせなど、お気軽にお寄せください。写真:ポール・シェラー研究所のChristian B

      松田 俊宏

      3年前

    • 中央線沿線のコミュニティ、地域SNS「PIAZZA」スタート!

      皆さん、こんにちは。JR東日本スタートアップ柴田です。街のみんなで情報交換!街のSNSコミュニティ「

      JR東日本スタートアップ

      5年前

    • 一般的なIT オフショア開発リスク を回避するには?

      オフショア開発では、本当にビジネスに利益を期待できるかということについて、数々反対意見が載っています。多くの企業はオフショア開発がビジネスのパフォーマンスと予算に積極的に影響することから、賞賛している一方、オフショア開発の成果は、ビジネスにもたらすリスクを上回ることはできないとも述べています。フォーブス(Forbes)の調査によると、多様な労働力で働く管理者と指導者の67%が、言葉の壁が非効率につながると感じていました。言葉の壁は、オフショア開発の導入時に直面する課題の一つでもあります。その他にも、セキュリティリスク、隠れたコストや質の低い結果を得るリスクなどの問題も、オフショアプロジェクトで発生し、委託企業に深刻なダメージを与える可能性があります。一般的なITオフショア開発リスク1. セキュリティリスク 2. コミュニケーション不足3. 隠れたコスト4. 質の低い結果を得るリスク5. 文化の違い詳細についてはこちら。------------------------------------------------------------LTSグループがこれらの オフショア開発リスク の軽減にどのように対応でき

      山下秋子

      3年前