「環境に優しいブルー水素」とは
エネルギー移行へ高い期待が寄せられるグリーン水素。再生可能エネルギーを活用し水から生成されるため、環境に優しいエネルギーとされています。
一方で、生産時とサプライチェーンにおけるメタン排出や二酸化炭素の補足貯蔵が必要となるブルー水素は、化石天然ガスよりも環境負荷が重いエネルギーと認識されてきました。
しかし、スイスのポール・シェラー研究所は、「ある条件下において生成されたブルー水素は環境負荷の軽減が可能」という見解を示しています。ここで特筆しているのは、「環境に優しいブルー水素の生成には、高い技術基準における実施がカギとなる」ということ。
水素社会を目指す日本は、ブルー水素を強化が活発化しています。
ブルー水素も環境負荷が少ないエネルギーと成り得ると主張するスイスは、高い技術基準を求めています。
ブルー水素が必要な日本と、高い技術力が必要なスイスの協業で、アジアから世界へ広がる、よりグリーンな社会構築が実現できるのではないでしょうか。
スイスのポール・シェラー研究所は、スイス・イノベーションのネットワーク内の研究所です。ご質問やお問い合わせなど、お気軽にお寄せください。
写真:ポール・シェラー研究所のChristian Bauer氏。さまざまなエネルギー源の持続可能な供給とその効率性を研究している。©Paul Scherrer Institute/Mahir Dzambegovic
松田 俊宏在日スイス大使館
スイス国内で6ヶ所のテクノロジーパークを運営。世界各国からの企業とスイスの研究機関が集まる研究開発拠点として、日本企業のスイスでのオープンイノベーションプラットフォームを提供しています。
在日スイス大使館
スイス・ビジネス・ハブ 投資促進部