IDFAオプトイン化が与えるデマンド・サプライサイドへ起こる影響とは? #2
今回のブログではこの秋新しくリリースされるiOS14 より変更となるIDFAオプトイン問題について第2回目のブログをお送りします。
前回の第1回目のブログ「新しいプライバシーポリシーの変更内容について」はコチラからご確認いただけます。
2回目の内容として今回はデマンド・サプライサイドへ起こると予想される影響について取り上げたいと思います。IDFAオプトイン化によってデマンド・サプライサイドではどの様な影響が起こるのでしょうか?
デマンドサイド
今後iOS 14以降、IDFAを利用する際、アプリごとにユーザーの承諾を得ることが求められます。これによりIDFAの取得数が大幅に下がります。
これにより、
① リタゲ ・リエンゲージメントキャンペーンはほぼ機能しなくなり配信量が大幅に落ち広告配信の選択肢が減ります。
<影響・対応>
→ 広告予算・リソースの再分配の必要
② ターゲティング精度が下がることに伴いCPI単価の上昇は避けられません。
<影響・対応>
→ 既存ユーザー復帰を促す方法を模索
→ 新規ユーザー獲得の新たな手法を模索
③ アプリ内のイベントとキャンペーンの紐付けは今後難しくなるので、広告出向先の媒体ごとのリテンション・ROAS等の計測も難しくなります。(現在まだ詳細が不明なことも多く、計測ツールサイドからの最新情報を待ちましょう。)
<影響・対応>
→ 広告成果を測る基準やツールの見直し
→ 計測ツールサイドとの密なコミュニケーション
サプライサイド
① デマンドサイドで示した通り、ターゲティングされていない広告は価値が下がり、さらにデマンドサイドからの出稿量が減ると、サプライサイドへの還元も下がることが予想されます。また現在使っているSSPやDSPも今までのように機能しなくなる恐れがあります。
<影響・対応>
→ 広告枠のeCPMの低下
→ 新たなマネタイズモデルの確保
② 非オプトインでは計測ツールサイドでの影響も特に大きくなります。アプリ広告のCV定義でとても積極的に使われていた「ビュースルースルーCV計測」の代表的な広告枠「リワード動画広告」も計測が難しくなる為格段に減ると予想されます。
<影響・対応>
→ 新たなマネタイズモデルの確保
→ ユーザーの回遊を増やす
③ 高単価の総量をキープする為、ユーザーへのIDFA利用許諾をできるだけ多く取得する事が重要です。今後はAppTrackingTransparency frameworkを用いてIDFA許諾のダイアログの実装を行うと同時にデータ収集許諾ダイアログの実装が必要となってきます。こちらの対応をしないアプリではIDFAの取得は出来なくなりますので、アプリ事業者はこちらの設定が必須となります。
<影響・対応>
→ ユーザーにメリットを与えるインセンティブを用意し、許諾してもらいやすいUIが必要
※こちらのダイアログは一度拒否設定されると、アンインストールされるまで再表示が出来ない為とても重要となります。
次回のブログでは計測ツールサイドに焦点を当て、弊社のサービスと合わせてご紹介いたします。
諸 俊赫株式会社バズヴィル
まだ日本では新しい、Androidのホーム画面上にチャットヘッド型アイコンを表示してユーザーにアプローチするアプリマーケティングソリューション「BuzzAd Pop」を提供しております。 既に日本では「JR東日本」「ロイヤリティ・マーケティング(PONTA)」「LINEショッピング」と協力し「ロック画面ソリューション」としてそれぞれのアプリを提供しております。
株式会社バズヴィル
事業責任者