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2024年版QS世界大学ランキング、日本は東大が28位で唯一世界トップ30入り

2024年版QS世界大学ランキング、日本は東大が28位で唯一世界トップ30入り

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東京大学はアジアに於けるサステナビリティのパイオニアとして選出 日本の大学は国際性の指標で苦戦

ロンドン, 2023年6月27日 /PRNewswire/ -- 世界的な高等教育評価機関であるQS Quacquarelli Symondsは本日、世界で最も信頼性の高いと称されている世界大学ランキングの記念すべき20周年となる2024年版を発表しました。本ランキングは数ある世界大学ランキングの中でも、就業への貢献度とサステナビリティを評価基準に取り入れている唯一のランキングです。

 

 

今年度、QSはランキングの評価方法を大きく見直しました。新たにSustainability(サステナビリティ)、Employment Outcomes(雇用結果)、International Research Network(国際研究ネットワーク)の3つの指標を評価項目に加え、従来からの指標であるAcademic Reputation(学術関係者からの評価)、Employer Reputation(企業からの評価)、Faculty Student Ratio(教員一人当たりの学生比率)の配点を見直しています。

QS のSenior Vice PresidentであるBen Sowterは、次のように述べています。

「QSは現在、多くの学生・社会人や学術・企業関係者、教育機関を繋げる中心的役割を果たしています。この役割を担う中で、社会のトレンドや学生の関心の変化に対応する形で、大学がその役割を進化させています。現代の大学は世界的な課題に立ち向かうべく、これまで以上にサステナビリティや国際研究の推進、卒業生の就労支援に注力することが求められています。今回QSはこれらの新たな価値観をQS世界大学ランキングの評価基準に反映しました。」

Sowter は以下のようにも付け加えています。

「前年との比較は避けられませんが、例えるなら、同じ場所をより解像度の高いカメラで撮影した場合に被写体は同じでもより細部が見え、新たな視点から見つめることが出来る様に、今回評価方法が見直されたことを考慮した上でランキングを見る必要があります。」

QS 世界大学ランキング 2024

本ランキングは、104の国・地域、1,500大学を対象としています。この結果には、1,750万件以上の学術論文、24万人以上の学術・企業関係者の皆様からの意見も反映されています。

  • マサチューセッツ工科大学は、12年連続での世界第1位となりました。
  • 2位はケンブリッジ大学、3位はオックスフォード大学となっています。
  • 日本からは東京大学(28位)が唯一世界トップ30入りを果たしています。同大学はアジア地区ではシンガポール国立大学(8位)、北京大学(17位)、清華大学(25位)に次ぐ4位となり、サステナビリティ指標では世界5位と高い評価を獲得しました。

日本:QS世界大学ランキング2024から読み取れるもの

  • ü 東京大学は、3つの主要指標(学術関係者からの評価、企業からの評価、サステナビリティ)で世界トップ10に入るなど、引き続き国内トップレベルの大学として優秀な成績を収めています。
  • ü 今回ランクインした日本の大学の6割は雇用結果の指標で順位を上げており、日本の大学が学生の就業への準備や、将来のリーダーの育成に成功していることが読み取れます。また、日本の大学の卒業生は企業関係者からの評価も高く、就業への貢献度と言う観点で日本の大学は高く評価されています。
  • ü 一方、日本は留学生数や外国人教員数等の国際性指標において他国に遅れをとっている点、長年にわたる研究開発への投資低迷によって研究成果の影響力を測る指標であるCitation per Facultyが低下傾向にある点は今後の重要課題です。
  • ü また、国際研究ネットワーク指標で日本は参加国中最も低い平均点となっており、学術分野での国際的な取組強化は喫緊の課題となっています。

本邦大学のパフォーマンス(詳細)

日本からは世界大学ランキングのトップ100位以内に4校ランクインしました。アジアでは中国(5校)と韓国(5校)に次ぐ成績です。アジアではシンガポールから引き続きトップ10とトップ30にそれぞれ2校ずつランクインしており、高い競争力を示しています。

日本の主要大学は世界の学術関係者から高く評価されており、5校が学術関係者からの評価で世界トップ100にランクインしています。また日本の大学は企業からの評価も高く、8校が企業からの評価で世界トップ100にランクイン、内3校は雇用結果でも世界トップ100にランクインしています。教員一人当たりの学生比率でも日本の大学は優れた成績を残しており、7校が世界トップ100にランクインしています。

一方で教員一人当たりの論文被引用数で示される研究インパクトでは、世界トップ100にランクインしたのは1校のみで、国際研究ネットワークも上位200位以内に入ったのは1校のみです。留学生比率と外国人教員比率でも、世界トップ100にランクインしたのは1校のみで、他国とは大きく差がついています。また、サステナビリティの指標でも、東京大学が素晴らしい成績を収めているものの、それ以外の大学は世界トップ100にランクインしていません。

このことから、日本の大学は全体的に高い評価を得ている一方で、国際性やサステナビリティの観点で改善の余地があることが読み取れます。

  • 東京大学:日本の大学が全体的に苦戦する中、東京大学は優秀な成績を残しています。スコアの30%を占める学術関係者からの評価では100点満点、企業からの評価も99.8点と高いスコアを獲得しました。雇用結果の指標ではトップ10入りを惜しくも逃しましたが、雇用機会が多い将来のリーダーを育成するという強みを発揮しています。さらに、新たに導入されたサステナビリティの指標においても、サステナブルな取組を推進している姿勢を反映され、99.7点という高い評価を得ています。一方で新たに導入された国際研究ネットワークの指標では、日本の大学として唯一世界トップ200位以内にランクインしましたが、他指標に比べて改善の余地がうかがえます。
  • 東京医科歯科大学:教員一人当たりの学生比率では世界10位と際立った成績をあげました。一方で今年度のランキングからこの指標の配点が20%から10%へと半減したことが総合順位に大きく影響することとなりました。
  • 立命館アジア太平洋大学:立命館アジア太平洋大学は、日本で最も国際化が進んでいる大学であり、留学生比率で世界37位、外国人教員比率で世界87位という高い評価を得ており、多様でグローバルな学習環境の創生に向けた同大学の強いコミットメントがうかがえます。
  • 豊田工業大学:新たにランクインした豊田工業大学は、日本で最も革新的でインパクトのある研究を行っている大学のひとつとして、教員一人当たりの論文被引用数の指標で世界50位以内という鮮烈なデビューを飾りました。
  • 京都大学:世界ランキング46位にランクインした京都大学は、日本の大学では2位を飾り、国際的にも高い評価を受けています。雇用者からの評価では世界14位、学術関係者からの評価では世界20位を獲得しています。さらに、新しいサステナビリティの指標でも世界103位と、世界トップ100に近い順位にいます。
  • 大阪大学:世界ランキング80位の大阪大学は、日本国内では3位、雇用者からの評価は世界51位という優れた成績を記録しています。また、学術関係者からの評価も世界67位を獲得し、国際的な学術分野で高い評価を得ています。
  • 早稲田大学:早稲田大学はトップ200入りを果たし、国内トップ10の大学の中で唯一、ランクが上昇しました。また、早稲田大学は、雇用者の評価(世界24位)、雇用結果(世界87位)でも目立った活躍を見せています。

日本における高等教育制度の将来: 課題と展望

今回日本からは52校がランクイン、豊田工業大学(446位)、奈良先端科学技術大学院大学(1401-1500位)は初登場となりました。結果として日本は、米国(199校)、英国(91校)、中国(71校)に次いで、世界で4番目にランクインしている国となりました。

一方で、評価基準の見直しは考慮する必要がありますが、前年度と比較して42校が順位を下げ、順位を上げたのが8校に留まるという結果から、日本の大学の相対的なパフォーマンス低下が見受けられます。

また、国立社会保障・人口問題研究所によれば、2056年までに日本の人口が1億人を割り込むと予測されています。 この人口動態の変化は、日本経済に大きな影響を与えることが予想され、マッキンゼー・アンド・カンパニーが2020年に公表したレポートでは、日本が現在の経済成長を維持するには、2030年までに労働生産性を2.5倍高める必要があると強調しています。

日本政府は高等教育制度の国際化を促進すべく、2033年までに年間40万人の留学生を受け入れ、50万人の日本人学生を海外に送り出すという野心的な目標を掲げ、今後予測されている労働力不足を補い、経済成長を促すことを目指しています。

また、留学ビザの申請プロセスを効率化し、留学生の卒業後の日本での滞在を推進する為の取り組みを進めています。米国のアイビーリーグモデルにもヒントを得て、日本政府は2021年に高等教育セクターの強化を目標に10兆円(750億米ドル)の国立基金計画を発表しました。

QS のChief Executive OfficerであるJessica Turnerは、次のように述べています。

「日本が新たに掲げた留学生誘致と日本人学生の海外留学促進という野心的な目標は、高等教育における国際化のメリットが明確に認識されているものであるということを裏付けています。国際化というゴールを達成する為には、国内外からの留学生を迎え入れ、多様性を受け入れながら、知的成長が促進される教育環境を整備することが不可欠です。

日本政府は高等教育制度の国際競争力強化に注力しており、この目標を達成する為に2024年から運用予定の新たな基金制度を発表しています。政府の政策に加え、日本の大学には、積極的に国境を越えた共同研究を推進し、世界でその存在感を更に示すことを期待しています。

また、大学の成長戦略においては、サステナブルな施策が組み込まれていることも重要です。QSは、グローバルな専門知識とインサイトを活かし、日本の高等教育セクターが変革に挑戦する局面で、信頼できるパートナーとしての役割を果たすことを目指しています。」

評価方法に関する詳しい情報は、こちらで閲覧できます:

 QS World University Rankings 2023 methodology (topuniversities.com)

[1] 新たに追加された指標 

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