HR Techを提供するスタメンがアトツギ企業の組織課題に特化した「TUNAGアトツギプラン」を正式リリース 共創コミュニティ「TAKIBI&Co.」との連携から誕生
HR Techを提供する株式会社スタメンは、アトツギ企業(事業承継期にある老舗企業)の組織課題に特化した新パッケージ「TUNAGアトツギプラン」を2025年12月1日に正式リリースした。本プランは、エンゲージメントプラットフォーム「TUNAG」を基盤に、アトツギ特有の課題に向き合うために設計された専用パッケージで、提供開始を記念した期間限定のモニターキャンペーンもあわせて実施する。
共創コミュニティ「TAKIBI&Co.」との連携から生まれた新パッケージ
「TUNAGアトツギプラン」は、アトツギとスタートアップの共創コミュニティ「TAKIBI&Co.(タキビコ)」を運営する三星毛糸株式会社とともに推進してきた「ツナグ アトツギ 共創プロジェクト」で得られた知見をもとに開発された。TAKIBI&Co.は、短期的なビジネスマッチングではなく、長期的な関係構築を重視する“クロッシング”を掲げ、2023年の発足以降、20社の共創パートナーが参画。2025年には500名規模のイベント開催など、地域・産業を越えた共創事例を生み出してきた。
アトツギ経営者と向き合い浮かび上がった「三つの壁」
共創プロジェクトでは、実際に事業承継を経験したアトツギ経営者とともに、組織のリアルな課題を掘り下げてきた。その結果、①トップ交代に伴う権限移譲や意思決定を巡る摩擦、②理念やMVVが曖昧なまま進むことで生じる組織の方向性喪失、③承継期特有の孤独や相談相手の不足、といった共通課題が浮き彫りになった。スタメンは、これらの実践知を体系化し、ソリューションとして落とし込んだ。
「歴史を紡ぎ、組織を変え、仲間と学ぶ」ための四つの機能
新たに提供される「TUNAGアトツギプラン」では、①創業者や先代の想い・歴史をデジタル資産として可視化・継承する仕組み、②理念やビジョンの再定義と浸透を支えるトップ発信やポータル機能、③行動変容を促すサンクスカードやサーベイを通じたカルチャー刷新、④TAKIBI&Co.との連携によるアトツギ同士の学び合いの場、という四つの柱を提供する。承継期に起こりがちな分断や停滞を、組織全体で乗り越える設計が特徴だ。
正式リリースにあわせ、アトツギ専用プリセットの無償提供や各種オプション、TAKIBI&Co.イベントへの参加権などを含むモニターキャンペーンも展開する。スタメンは今後も共創プロジェクトを通じて得られる現場の声を反映し、「TUNAGアトツギプラン」を継続的にアップデートしていく方針だ。承継を単なる世代交代に終わらせず、地域経済の未来を切り拓く変革の機会とするため、ソリューションとコミュニティの両面から後継者の挑戦を支援していく。
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(TOMORUBA編集部)