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九州工業大学発のスタートアップ・TriOrb、13.5億円調達で次世代産業基盤の創造へ

九州工業大学発のスタートアップ・TriOrb、13.5億円調達で次世代産業基盤の創造へ

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福岡県北九州市に本社を置くスタートアップ、株式会社TriOrbは、球駆動式の全方向移動技術を基盤とする次世代産業の創出を目指し、総額13.5億円の資金調達を実施したと発表した。あわせて、企業理念を刷新し、新たなビジョン「Holonomic World(ホロノミック・ワールド)」を掲げた。TriOrbは、2023年に設立された九州工業大学発のスタートアップで、産業技術総合研究所の起業支援プログラム「AISol」にも認定されている。今後は「TriOrb BASE」を核としたソリューションの産業展開とともに、移動の自由を起点とした新たな社会モデルの構築に取り組む構えだ。

「移動の制約を解放」する世界観を提唱

TriOrbは今回、これまで掲げていた「技術で製造業の再構築を目指す」というミッションを再定義し、「移動プラットフォームで、次世代産業の基盤をつくる」ことを新たな使命とした。また、ビジョンとして「Holonomic World—移動制約の解放で、あらたな文明と文化を。」を掲げ、テクノロジーがもたらす自由な移動手段の進化が、人類の生活・文化・産業のあり方そのものを変革するという構想を示した。

資金は技術開発・量産体制・グローバル展開に活用

調達した資金は、全方向移動技術「TriOrb BASE」のさらなる高度化、量産体制の構築、及び海外市場への展開に充てられる予定。同社はこれまで、製造業現場の変種変量生産や人手不足、DX推進といった課題に対して、柔軟で拡張性の高い搬送ソリューションを提供してきた。今後は「移動」という機能そのものを新たなインフラと捉え、多様な産業領域での応用拡大を目指す。

「人とロボットの共生社会」への展望

TriOrbの技術の根幹をなすのは、球体を駆動源とした全方向移動機構。この技術により、従来の前後・左右といった移動制約を取り払うことが可能となる。ビジョンステートメントで語られるように、これは単なる効率化の追求ではなく、「人とロボットが共鳴し、支え合う社会の構築」という大きな理想にもつながっている。

石田CEOは「移動の自由がもたらすのは利便性だけではない。空間の制約がなくなったとき、人間の暮らし方、働き方、そして文化そのものが進化する。その未来を現実にしたい」と語っている。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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