東大発AIベンチャー「Deep Consulting」が設立 AI・ディープラーニングの導入支援を行い、AI活用とDXを促進
東京大学工学部システム創成学科に所属する新田 渓氏はAI・ディープラーニングの導入支援行う、Deep Consulting(ディープコンサルティング)株式会社を2021年3月15日付で設立したことを発表した。Deep Consultingは企業の抱えるビジネス課題を把握し、ニーズや予算に合わせた最先端の機械学習・ディープラーニング技術の導入支援を行うとしている。
Deep Consulting設立の背景
近年、AIによる労働力不足の解消、業務の効率化、利益の増加・コストの削減等に注目が集まっている。また、以前よりもAIの存在が身近になっていることから、導入を考えている企業も多い。しかし、企業がAIを導入するにあたり、「社内にノウハウがなく、データ活用が進まない」「AI技術者が不足しており、計画どおりにプロジェクトを進めることができない」「外部にAI開発を委託すると数億円とコストがかかり、費用対効果が合わない」という課題が多く見られる。このような課題を解決するため、新田氏はDeep Consulting株式会社を設立した。
AI開発・運用をAI企業に発注するのではなく自社で実施できる体制づくりを行うことで、これまで数億円かかるとされていたプロジェクトを社内リソースで実現することができるようになり、コストの削減や社内のAIノウハウの蓄積を可能にする。
Deep Consultingの3つの強み
1.優秀なサイエンティストによる支援
国内トップレベルのAIエンジニアや東大出身のデータサイエンティストによるAI構築やAI導入支援により、最先端のAI技術を自社の知見として活用できる体制作りに貢献する。
2.低コストな手法の提案
オープンソースソフトウェア(OSS)を活用しながら、企業様の課題をに合わせたソリューションを提案し、限られた予算の中で、企業様に合わせた最適な自動化システムを実現する。
3.運用フェーズを見据えたワンストップ支援
課題の整理からデータ整備や環境整備、AIモデル作成、 検証、モデル実装といった全てを一気通貫で支援することで、ユーザー様の運用フェーズまでを見据えた支援を可能にする。
構築できるAIの事例
同社が構築できるAI・ディープラーニングと、その活用事例は以下の通り。
AI画像認識・分類
・医療:目視による病理診断の自動化や見落とし防止対策
・製造:生産工程における物体検出・検知、製品の不良検査の効率化
・物流:荷札ラベルの自動認識
画像分析AI
・農業:畑における病害虫の検知
・飲食店やアミューズメント施設における空席検知
自然言語処理
・社員からの問い合わせに対する自動対応
・カスタマーサポートにおけるお客さまの声分析
自動翻訳
・日常生活で使用しても問題ない自然な文に翻訳
・専門用語、業界用語に対応
データ予測
・製造:需要予測
・金融、投資業:クレジットカードの不正利用対策・株価予測
・農業:生産量予測
白坂 貴規Deep Consulting 株式会社
Deep Consulting 株式会社