
単科特化型の手術専門医療機関を支援するSDPジャパン、シリーズDラウンド等にて総額約45億円の資金調達を実施
SDPジャパン株式会社は、第三者割当増資(シリーズDラウンド)、既存株主による株式譲渡、銀行融資、及びアセットファイナンスにより、総額約45億円の資金調達を実施した。本ラウンドには、JPインベストメント(※)をリード投資家として7社が参加している。
※JP インベストメント地域・インパクト 1 号投資事業有限責任組合
資金調達の背景および今後の展望
日本が直面する超高齢社会において、医療は今後も持続的に成長が期待される重要な産業だ。なかでもSDPジャパンが注力する整形外科や循環器分野では、手術件数が年平均5〜8%のペースで増加しており(※矢野経済研究所調べ)、その需要は2050年頃まで拡大を続けると見込まれている。
しかしながら、こうした手術医療の領域は、高度な技術と専門性を要する一方で、医師が十分な手術環境や支援体制を得にくいという構造的な課題を抱えている。また、患者にとっても信頼できる医師との出会いはいまだに偶然性に左右される場面があり、情報格差の解消が望まれている。
SDPジャパンは、医師が技術に集中できる場の提供と、患者が適切な治療にたどり着ける導線づくりを一体的に支援することで、医療提供の在り方そのものの変革に挑戦してきた。これまで都市部を中心に、マーケティング、施設プロデュース、経営支援など、統括的に医療提供を支援するユニークなポジションを確立し、手術特化型医療機関の拡大を推進している。

今回の資金調達は、こうした成長基盤をさらに強化し、次世代型医療モデルを全国に広げるためのもの。地方都市を含めた医療インフラの再構築を視野に、各分野のステークホルダーとの連携を深め、持続可能な医療の実現に挑戦していくという。
SDPジャパンについて
SDPジャパン株式会社は、「高度な手術で世界を感動と喜びで満たす」をミッションに掲げ、単科特化型(整形外科および循環器内科領域)の手術専門医療機関の全国展開支援を行うスタートアップ企業。同社が支援先医療機関に提供するサービスは、集患マーケティング代行、手術部材供給、不動産および高度医療機器の調達、バックオフィス業務代行など多岐にわたり、手術現場に携わる多くのステークホルダーに対して、革新的なソリューションを提供している。
2014年の創業以来、首都圏を中心に7つの医療機関をプロデュースし、累計約14,000件の手術を支援。不整脈や人工関節、脊椎といった領域の専門手術において都内トップクラスの実績を誇る。
調達概要
・調達総額:約45億円
<エクイティ>
【新規投資家】
- JPインベストメント(リード投資家)
- T&D Innovation Fund(運営:Spiral Innovation Partners)
- 三井住友信託銀行
- ジャパン・コインベスト4号投資事業有限責任組合 / 三井住友トラスト・インベストメント
- 戸田建設
【既存投資家】
- Eight Roads Ventures Japan
-グロービス・キャピタル・パートナーズ
<融資及びリース>
- りそな銀行
- 静岡銀行
- SBI新生銀行
- 他複数社
関連リンク:プレスリリース
(TOMORUBA編集部)