物流業界のDXを行う「MonoLu株式会社」高専卒東大発ベンチャーOLIENT TECHからカーブアウト
産業プロダクト開発及び高専向け教育事業を展開するOLIENT TECH株式会社は、物流プロダクト事業を新たにカーブアウトし、MonoLu株式会社を設立した。この新会社は、物流業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、日本の物流産業を次世代へと導く役割を担う。
設立の背景と目的
MonoLuは、物流業界が抱える根本的な課題を解決し、業界全体の効率化と最適化を目指している。これまでOLIENT TECH内で取り組まれてきた物流プロダクト開発をベースに、倉庫業者や荷主向けの革新的なシステムを提供。特に、EC物流に対応するデータ管理・請求書作成・収支の可視化システムの構築を中心に進めている。
代表取締役の石田樹氏は、「物流業界を根本から変革し、業界で働く人々の幸福度を向上させることが使命」と語る。MonoLuのミッションは単なるシステム開発にとどまらず、現場のオペレーションや業界の構造そのものを見直し、革新を生み出すことだ。
MonoLuが開発するシステムは、物流の「見える化」と「最適化」を実現する。これにより、現場での業務効率が飛躍的に向上し、物流業界が抱える人手不足やコスト増大といった課題に対応。また、データ分析やコンサルティングサービスを通じて、クライアントのサプライチェーン全体を支援していく。
カーブアウトを支えるOLIENT TECHの役割
MonoLuを輩出したOLIENT TECHは、高専卒の技術者を中核とする「高専卒東大発ベンチャー」として知られる。同社は2021年の設立以来、工学教育や人材育成に注力し、次世代事業を生み出すための仕組みづくりを進めてきた。代表取締役の河野朋基氏は、「物流先進国『日本』を創ることが、私たちのミッション」と強調する。
OLIENT TECHは、MonoLuを事業輩出の第一号として、新規事業創出における重要な一歩を踏み出した。今後も同社は研究室と連携を深めながら、さらなるイノベーションの創出を目指していく方針だ。
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(TOMORUBA編集部)