日本酒メーカー「WAKAZE」、総額1億5000万円の資金を調達し、パリに酒蔵設立に向け加速
日本酒の製造、販売を行う日本酒スタートアップ、株式会社WAKAZE(ワカゼ)は、スパイラル・ベンチャーズ・ジャパンが運営するファンド、ニッセイ・キャピタル株式会社が運営するファンド、 株式会社中島董商店、および4名の個人投資家を引受先とする第三者割当増資にて、総額1億5,000万円の資金調達を実施した。今後WAKAZEは、フランス・パリに酒蔵を設立し製造拠点を確保すると同時に現地でのマーケティングにも投資することで、海外の日本酒市場の成長、拡大を目指す。また国内事業においても酒販売のサブスクリプションサービスへの投資や、人材採用に注力し、事業拡大を強化する。
■資金調達により、今後注力する事業
現在海外で日本酒が広く飲まれていない理由は、輸入の過程で価格が高騰していることや、現地のニーズに合わせた商品開発、マーケティングが難しいことが大きな要因。一方WAKAZEは、フランス・パリに醸造所を構えることで、商品価格を従来の海外に流通する日本酒の半額以下に抑え提供していく。また、日本で培った高度な醸造技術を用いて高品質を実現し、世界のワイン市場を獲得していくことで、自社の商品のみならず、日本酒そのもののさらなる認知の向上、市場拡大を目指す。ワイン事業を営んでいる中島董商店とは、ビジネス面での様々な連携を模索していくという。
また、国内においてはサブスクリプションサービスを含めたD2C領域にも力を入れていく。これに伴い、人材採用も強化。IT領域へのアドバイス、人材採用のサポートにおいてスパイラル・ベンチャーズ、ニッセイ・キャピタルの両社と連携していくという。
■資金調達の引受先
今回の増資の引受先は以下の通り。
• Spiral Ventures Japan Fund1号投資事業有限責任組合
• ニッセイ・キャピタル9号投資事業有限責任組合
• 株式会社中島董商店
• 御立尚資(株式会社ボストン・コンサルティング・グループ 元日本代表)
• 長尾卓(プロコミットパートナーズ法律事務所 代表弁護士)
• 永見世央(ラクスル株式会社 取締役CFO) 他1名
[資金調達総額] 1億5,000万円
■日本酒スタートアップ「WAKAZE」について
株式会社WAKAZEは2016年設立、「日本酒を世界酒に」をビジョンに活動するスタートアップ企業。これまで「委託醸造」という形で自社の商品を開発・販売し、「ワイン樽を活用して熟成させた日本酒《ORBIA(オルビア)》」や植物やスパイスを入れて風味づけをした新感覚の酒「ボタニカルSAKE《FONIA(フォニア)》」など革新的な酒を世に送り出してきた。2018年7月には「その他醸造酒」の製造免許を取得し、東京・三軒茶屋にて自社どぶろく醸造所と併設飲食店をオープン、新時代の「SAKE」の開発と発信を行なっている。
写真左:WAKAZEのフラッグシップブランド「ORBIA」「FONIA」「FONIA tea」
写真右:自社醸造所「WAKAZE三軒茶屋醸造所」と併設飲食店「Whim(ウィム) SAKE & TAPAS」
※関連リンク:プレスリリース
(eiicon編集部)