シンプレクスとepiST、金融特化型AIソリューションを提供する共同出資会社を設立
金融機関の収益業務に特化したフィンテック・ソリューションを提供するシンプレクス・ホールディングス株式会社と、科学技術振興に向けた産学連携事業を展開するepiST(エピスト)株式会社は、銀行、証券会社、保険会社などを対象に、金融特化型AIソリューションを提供する共同出資会社「Deep Percept(ディープパーセプト)株式会社」を設立した。
なお、新会社の取締役社長には、epiST株式会社の代表取締役社長CEOで、AI・データサイエンスに強みを持つ株式会社ALBERTの創業者として国内のAI市場を長年牽引してきた上村 崇(うえむら たかし)氏が就任する。
「Deep Percept株式会社」設立の背景および目的
AI(人工知能)による技術革新は、あらゆる産業に大きなインパクトを与えている。とりわけ金融領域におけるビッグデータの集積は著しく、範囲も多岐にわたるため、AI活用による業務の高度化・効率化が長らく期待されてきた。他方、法律や日本特有の商習慣、データの未整備、データサイエンティスト不足などの課題が多く、金融領域におけるAIの実装は十分に進んでいない現状がある。
このような状況に鑑み、シンプレクスとepiSTは、特定の事業領域やプロダクトに限定しない、広範な金融特化型AIソリューションを提供することを目的として、「Deep Percept株式会社」を設立した。
具体的には、(1)事業戦略や業務プロセスの検討・策定などを支援するビジネスコンサルティング、(2)金融業務に精通したデータサイエンティストによるAIアルゴリズム設計、(3)AIアルゴリズムの実装にも対応した独自システムの提供/保守運用など、あらゆるAIサービスを一気通貫で提供することで、金融機関の業務高度化・効率化を支援していくという。
さらに「Deep Percept株式会社」は、AIを活用した様々な研究開発に取り組み、研究成果を速やかにビジネス実装させていくことを目的として、epiSTの産学連携ネットワークを活用した業務提携・共同開発にも積極的に取り組んでいく方針だ。
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(eiicon編集部)