
UPSIDER BLUE DREAM Fundが買い物アプリ『KAUCHE(カウシェ)』を運営するカウシェに8億円融資を実行
株式会社UPSIDERとみずほフィナンシャルグループの合弁事業として誕生した株式会社UPSIDER Capitalが運営するUPSIDER BLUE DREAM Fundが、買い物アプリ『KAUCHE(カウシェ)』を運営する株式会社カウシェに対し、総額8億円の融資を実行したことを発表した。同ファンドは日本初のグロースステージ特化型スタートアップ向けデットファンドであり、最大規模かつ最速の融資を特徴に、スタートアップの非連続な成長を支援する。
2023年12月の立ち上げ以来、約1年で累計100億円規模の融資を達成しており、今回の案件はその勢いを象徴するものとなった。
「物を買う」以上の体験を――カウシェのビジョンに共感
融資先のカウシェは「新しい生活圏のカタチをつくる」を掲げ、ショッピングアプリ「カウシェ」を展開している。単なるお得さに留まらず、ゲーミフィケーション要素を組み合わせることで、“買い物を楽しむ体験”を提供するのが特徴だ。アプリ内の「カウシェファーム」や「みんなの投稿」など、ユーザーが主体的に参加できる機能を通じ、従来のECにない“楽しさ”を創出している。
UPSIDER Capitalの石神代表は、「初めて『カウシェ』を使ったとき、買い物ってこんなにワクワクしたっけ?と心が躍った」と語り、日常に驚きと楽しさをもたらす同社の挑戦に強く共感したことを明かした。カウシェの代表の門奈氏も「機会を逃さずに意思決定し、すぐに動ける環境は何より重要」と今回のスピーディーな融資を高く評価。「この資金を糧に、より多くの人に楽しい買い物体験を届ける」と意気込みを示した。
ベンチャーデット市場の健全な発展を牽引
UPSIDER BLUE DREAM Fundは、UPSIDERのAI与信モデルとみずほフィナンシャルグループの金融知見を融合させ、ミドル・レイターステージのスタートアップに特化した新たな資金調達の選択肢を提示している。最大10億円規模の融資を最短1週間で実行するスピード感と柔軟性は、急成長を目指すスタートアップにとって大きな武器だ。
また同ファンドは、単なる融資だけにとどまらず、ベンチャーデット市場の認知拡大と健全な成長にも注力している。勉強会やホワイトペーパーの発行、業界最大級の「ベンチャーデットサミット2025」の共催など、金融とスタートアップの橋渡し役として、業界全体の底上げを目指している点も大きな特徴だ。
「ともに、速く、遠くに」というビジョンのもと、UPSIDER BLUE DREAM Fundはこれからも資金調達に新たな選択肢を提供し、非連続な成長を目指すスタートアップと伴走し続ける。今回のカウシェへの8億円融資は、その姿勢を体現する一歩といえるだろう。
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(TOMORUBA編集部)