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【eiicon支援事例/トヨタテクニカルディベロップメント】 新事業検討ワーキングを支援!多様な業界との接点を生み出し、事業化まで伴走する

【eiicon支援事例/トヨタテクニカルディベロップメント】 新事業検討ワーキングを支援!多様な業界との接点を生み出し、事業化まで伴走する

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eiicon companyは、企業が新規事業の創出を目指すにあたりハンズオンでの支援を強化している。マッチングやアクセラレータープログラムの支援、各種イベントの企画運営、メディアでのPRなどで得た知見を基に、「新事業アイデア検討」の伴走を行い、メンターとしての役割を全うする。

その事例として取り上げるのが、eiiconがマッチングの面で支援を行っていたトヨタテクニカルディベロップメントの新事業検討ワーキングだ。トヨタ自動車100%出資の同社は計測制御とIP(知的財産)を事業の柱としていたが、新たな事業の創出を目指すべく「新事業創出センター」を立ち上げ、eiiconが支援することになった。

今回、新事業創出センター 執行役員 森 修俊氏をはじめ、林 幸広氏、中西 大輔氏、中村 克史氏の4名にインタビューを実施。eiiconを認知した経緯やハンズオンの支援をすることになった背景、実際の支援内容や感想、手応えなどをお聞きした。

(※森氏・林氏・中西氏の3名はオンラインでインタビューを実施した)

新たなパートナー企業とのマッチングを目的にAUBAに登録

――まずは新規事業創出センター設立の背景や概要をお教えいただければと思います。

森氏 : 2020年に中期経営計画の中で、「新価値に挑戦しよう」とのビジョンを打ち立てました。当社はトヨタ自動車の100%出資の子会社として計測制御とIP事業に携わっていますが、この2つの事業だけでこの変化の激しい時代に対応できるか、疑問符が付きます。私たちには危機感がありました。それで、新しい事業に挑戦しようとなったのです。

特に注目しているのがSDGsです。社会課題の解決に向け、当社として何ができるか模索していこうとなりました。活動は国内にとどまることなく、海外への展開も見据えています。それともう一つ。新規事業の創出を目指すと同時に、イノベーティブな風土を醸成することも、新規事業創出センターの大きなミッションとなっています。


▲トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 新事業創出センター 執行役員 森修俊氏

中村氏 : 新事業を創出するに当たり、他社の方の力をお借りするのも一つの有効な方法と考えました。当初、新たな出会いを求めて共創施設に入居していましたが、コロナ禍が重なり、リアルでの出会いが困難になりました。それで、オンライン上で出会いを創出しようとなり、マッチングの支援を行っているeiiconさんのオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」を見つけたのです。


▲トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 新事業創出センター シニアプロフェッショナルエキスパート(次長格) 中村克史氏

さまざまな業界との出会いを創出

――最初はマッチングについてeiiconに期待を寄せていただいたのですね。その時の成果や感想をお聞かせください。

中村氏 : AUBAを活用することによって非常に大きな成果が上がっていました。当社と先方、両者のニーズや事情を考慮した上でのマッチングでしたので、確度も高く、想定以上の企業の方との出会いが創出されました。

――具体的にはどのような業界の企業様とマッチングがありましたか。

中村氏 : インフラ、食品、ヘルスケアなど幅広い業界の方をAUBA経由でご紹介いただき、(AUBAを運営する)eiiconさんは豊富な知見をお持ちで、信頼できると実感しました。

そうしたところにeiiconさんが新たな取り組みとして「新事業アイデア検討」の伴走をスタートするとのことで、ぜひご支援をいただきたいと考えました。当社としては新規事業創出の取り組みは(2021年度で)二期目になりますので、より良い成果を生み出すことを目指しています。

――貴社が新事業のアイデア検討ワーキングの取り組み(『新価値創造プロジェクト2021』)に着手しようと考えた理由を教えてください。

中村氏 : 計測制御とIP以外の、飛び地のところで新たな価値を創造したいとの思いがあったからです。違う価値観を持った人たちとディスカッションをすることで、私たちが普段行っていることを異なる視点で見る。そうすることで気づきを得たいという思いもありました。また、普段お付き合いのない業界の方たちと積極的にコミュニケーションを取り、ネットワークを広げることも同時に視野に入れています。

――新事業アイデア検討ワーキングは2021年9月からスタートしています。eiiconのネットワークを活用し、製薬・交通・エンタテインメント・航空・小売など、幅広い企業のみなさんがワーキングに参加し、新事業を検討中です。異業種の方との協業を通じ、どのような学びや気づきがあったでしょうか。

林氏 : 非常に貴重な体験をしており、刺激の多い毎日を送っています。一方で、異業種の方と協業する難しさを感じているのも事実です。お互いどうしても自社の方向性がありますので、どううまく折り合いをつけるのかということはとても苦労します。


▲トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 新事業創出センター チーフプロフェッショナルエキスパート(部長格) 林幸広氏

中西氏 : 同一のテーマを扱っても、業界の異なる方はまったく別の見方や捉え方をするのは、大きな気づきであり学びでした。協業を通じ、社内にいるだけではできない体験ができ、得られない情報が手に入っています。また、社外にネットワークが広がっていることも実感できています。


▲トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 新事業創出センター シニアプロフェッショナルエキスパート(次長格) 中西大輔氏

毎回工夫しながらワーキングを活性化

――新事業アイデア検討ワーキングは2021年9月以降に数回実施され、eiiconのメンバー・香川がメンタリングに入らせていただくなど、伴走支援をしています。ワーキングを通して事業化を進めていくとのことですが、現状の成果としてはいかがでしょうか?

中村氏 : まだ事業企画とまではなっていませんが、アイデアの軸は固まっており、仮説のための検証プランを考えています。6月頃までには仮説検証は実施したいと考えています。

――ここまでのプロセスについてはいかがでしょうか。

中村氏 : ワーキングの前半は各社の思惑が入り乱れ、なかなか議論が前に進みませんでした。加えて、本業の繁忙期も業界によって異なるため、足並みをそろえるのが大変だったところもあります。ただ、満足度は非常に高いですよ。eiicon・香川さんはこちら側の要望を受けるごとに、すぐに別の提案をしていただき、 本当にさまざまな知見を持っていると感じました。ディスカッションを活発化させることに長けており、香川さんのサポートで大変助かりました。

森氏 : 異業種を交えてゼロイチは当社としては初めてのことです。その中で、香川さんはやりにくさを感じるところはあったと推測されますが、毎回工夫をしながらとてもうまくハンドリングしていただきました。

――林さん、中西さんはどのような感想を持ちましたか。また、取り組みを通じて、自分自身の変化を感じることはあれば、ぜひ教えてください。

林氏 : 正直、異業種とのディスカッションで最初はアイデアが出るのかと思っていました。とても難しいプロジェクトです。しかし、香川さんにはうまく引っ張ってもらって、良いアイデアが出る期待感を持たせていただきました。そう感じられるまでになったのは、自分自身の大きな変化の一つだとも感じています。

中西氏 : 取り組みを始める前は、新規事業について書籍やメディアなどを通じ一定の知見を持っているつもりでいました。しかし、当たり前のことですが、実際に手がける、それも業務として行うのはやはり違います。そのことを経験できたのは、自分としては大きな前進だと捉えています。今は新規事業の創出は叶えられるはずだと、自分なりの手応えもあります。

新規事業創出をトータルに支援、eiiconは心強いパートナーになる

――最後に、eiiconに感じている価値や、率直な意見を聞かせていただければ幸いです。

中村氏 : 期待以上の成果を出していただきました。マッチングについてはもちろんのこと、今回の新事業創出の伴走やメンターについても、高い満足度を持っています。

eiiconさんは企業マッチング、アクセラレータープログラムの支援、各種イベントの支援、メディア運営などに加え、新事業アイデア検討の支援も手がけています。いずれか一つを手がける支援会社はあると思いますが、すべてを行うのはeiiconさんだけではないでしょうか。知見も豊富で、特にeiicon代表の中村(亜由子)さんと話した時は、圧倒されました。わずか30分という短い時間だったと記憶していますが、とても学びが多かったです。eiiconさんは新規事業の創出の心強いパートナーになると感じています。

林氏 : 今回、私自身、新規事業の創出に初めて携わり、その中でeiiconさんのネームバリューを知りました。認知度が高く、顔が広いです。愛知県のスタートアップ支援事業など大きなプロジェクトにも携わっていることを知り、驚きました。このタイミングでeiiconさんと知り合うことができ、とても良かったと思っています。

中西氏 : 新規事業についてまったく経験がなくてもeiiconさんにメンターをお願いすればうまくいく。そう感じさせてくれます。スタートアップの方も大企業の方も、新規事業を行う際は、eiiconさんにお声がけするのが成功の早道と言えるかもしれません。

森氏 : eiiconさんはもともとマッチング事業を行っていたので、出会いの提供については実績もあり、実際にニーズに合った企業を紹介いただけました。これに加え、今回の取り組みを始めたことで、出会いの先の事業創出まで支援いただけることになり、トータルでお願いできる体制が整ったと思います。

私たちはほぼ何も知らないところから新規事業に取り組みました。経験のある人にとっては当たり前のことも、私たちはまったくわからず、きっとおかしな質問もしたことでしょう。それでもeiiconさんは常に寄り添ってくださいました。経験がない、何をしていいかわからない、という状況にある方こそ、eiiconさんにお声がけすると良いのではないでしょうか。非常に信頼できる存在であることは断言します。

eiicon支援担当者からの声

■eiicon company 香川 脩


「”既存事業の延長ではない、飛び地における新価値の創造”という決して簡単ではないプロジェクトに伴走させていただていていると認識しています。日頃から各社各様のビジョン・課題感をお持ちの中で様々な過去事例や一般論とも比較しながらプロジェクト設計・伴走をさせていただいておりますが、本取り組みでは5社が関わる座組のため、より密にコミュニケーションを取らせていただき、オープンに議論させていただくことで一歩ずつ目指すゴールに近づいていると感じています!

現状の取り組みにこだわらずトヨタテクニカルディベロップメント様の新規事業創出活動はこれからも進化していきます。トヨタテクニカルディベロップメント様との共創や取り組みに興味がある企業様は是非AUBA経由でもお声がけしてみてください!」

編集後記

eiiconが伴走している「新事業アイデア検討」について、トヨタテクニカルディベロップメントの事例をお送りした。eiiconがこれまでに異業種との共創に多く携わってきた知見やノウハウを活かし、メンターとして巧みにプロジェクトをハンドリングしていた様子が伺えた。参加したメンバーが口々に、経験と知識が豊富、何もわからないところから支援を受けられる、信頼が置ける、と言っていたのが印象に残る。ゼロからの新規事業創出を目指すなら、eiiconは心強いパートナーとなるはずだ。

(編集・取材:眞田幸剛、文:中谷藤士、撮影:齊木恵太)

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