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【連載/4コマ漫画コラム(13)】社外人脈の作り方 ① 恐ろしい?人脈作り

【連載/4コマ漫画コラム(13)】社外人脈の作り方 ① 恐ろしい?人脈作り

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■『人脈が必要』と繰り返し言われる本当の訳

「新しいことや新しい事業を進めていくためには『人脈』がとても大事」ってよく言われるけれど、本心から納得していますか?(4コマ漫画の登場人物は納得していませんよね)「そりゃ、新しいコトは自分の知識やスキルが足りないから、他の専門の人から教えてもらったり、力を貸してもらわないとできないからでしょ」

正解です。

でも、わざわざ「人脈が必要だ!」と、よく言われるのは何故だと思いますか?実は「人脈を広げる」ということは、「動物としての本能」と反していて、なかなかできないことなので「よく言われちゃう」のです。猫に餌をあげるときに「毎日同じ猫缶じゃかわいそうだな、違う味の餌を買ってあげよう」と飼い主は思いがちですが、猫にしてみれば、できるだけ同じものを食べたいのだそうです。

その理由は、違うものを食べることは、危険が伴いストレスを感じるからです。慣れ親しんだものであれば安全の確率が高い。動物は本来そういう本能を持っているのです。

グルメの人は「レストランで食べる餌(じゃない、食事)は、安全に決まっている」と、本能よりも知識や経験の方が上を行っているので、あれこれ食べられるのです。付き合う人も同じです。いつもの人と付き合っている方が安全である確率が高い。

「動物の本能」としては、できるだけ毎日「同じところに行って」「同じ人たちと会って」「同じものを食べる」のが、安全であり安心できることなのです。だから「人脈を広げる」のはストレスになっても仕方がないのです。

でも、「新規事業」など新しいコトにチャレンジするには「いつもと違うこと」が必要になります。いつものメンバーだけでは事足りないのです。手あたり次第に「知り合い」を増やすのがいいとは言えませんが、少なくとも「人脈を広げるのは怖いコトではない」という耐性力をまずアップしておく必要があります。

■『大丈夫だぁ~』経験を積む

そのためのポイントは「大丈夫だ」と「面白い」です。レストランの例で言えば「色々食べても大丈夫だな」と「いやあ、おいしいものって世の中にあるもんだな」ということになります。

「大丈夫だ」は、回数・経験が大きく影響します。知らない人と会う機会を増やす。流行りの「ダイバーシティ」も、「違う人・知らない人と一緒になってやること」への恐怖感が拭い去られないとできません。

営業職の方などは、日々の仕事が「知らない方」と会うチャンスに溢れているので、知らないうちに「耐性」が身に付きますが(中には営業でもお得意さん回りだけをしている方もいるけれど)、研究・開発職の方などは、下手をすると1年以上、知っている人以外と話をしなくて済んでしまいがちです。

様々なイベントに参加するなどして、自分自身で、「知らない人たちと会う・話す」の機会に飛び込んでいくことは大事ですが、そういう自意識が高い人ばかりではありません。あなたが上司であれば、是非若い人を色んなところに連れて行ってあげましょう。最近は、出張も経費節約のためにできるだけ少ない人数で行くようになってしまっていますが、できれば「お供」させましょう。あなたが当たり前と思っている「人とのやりとり」を横から見ているだけでも「大丈夫なんだ」という認識が醸成され、たまに話を若い人に振って自ら話をさせれば、「大丈夫だ力」が大幅にアップします。

また、社外で様々な会社が一緒になって活動するコンソーシアムなどにも、部下を無理やりでも送り出しましょう。私も30才くらいの時に、(たまたまですが)光ディスクの国際標準化委員会に送り出されて、すごい人たちに出会い、それからずーっと付き合いが続いています。

この「大丈夫だ」は、英語の実践力アップでもとても大事です。「外人」という知らない人達というのは「恐怖感」の最たるものですが、ボロボロの文法やとても少ない単語数でも、思った以上に「通じる」という経験が「なんだ、こんなのでいいんだ。大丈夫なんだ」という気持ちを生み、英語での会話力が大きく向上していきます。ただ、できれば非英語圏(アジアとか)か、アメリカでは西海岸でやりましょう。東海岸のワシントン近辺では、ちょっと発音が悪いだけで「お前が言っていることは分からない」としょっちゅう言われて、「大丈夫だ力」がアップするどころか消滅しかねませんので(私も何度もやられました・・・)。

色々な場に飛び込んで、知らない人と会ってみて、「大丈夫だあ」となりましょう。どうしても辛いときは志村けんの顔真似をして「大丈夫だぁ~」と言ってみれば大丈夫です。(そんなもんです)

■『耐える』を越える『面白さ』

そして「面白い」は、「知らないことを聞けて面白い」ということもありますが、前回述べた「偶有性」で、「思わぬことが起こって想定外の進歩があることを経験する」と、本当の「面白い」になります。逆に、実際にそのような「想定外の面白さってこうやって生まれるモノなんだな」という経験なしには、この「面白さ」は決して理解できません(他人の経験が書いてある本をいくら読んでも「そういうこともあるのだろうな」と他人事のままで終わりがちです)。

さて、知らない人に会う恐怖感がなくなったら、いよいよ本当の人脈作りです。そのポイントは「ハブ」。「え?あの毒蛇の?・・・怖―い、せっかく恐怖感が減りそうになったのに」と思った人はさすがにいないと思いますが、それは次回に。


■漫画・コラム/瀬川 秀樹

32年半リコーで勤めた後、新規事業のコンサルティングや若手育成などを行うCreable(クリエイブル)を設立。新エネルギーや技術開発を推進する国立研究開発法人「NEDO」などでメンターやゲストスピーカーを務めるなど、オープンイノベーションの先駆的存在として知られる。

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