New Space技術とのオープンイノベーションで、SDGs達成へ貢献
現在、世界におけるNew Space事業は好景気で、2040年までに1兆ドルの価値になると予測されています。人工衛星から受信するデータなど、新しい宇宙技術は地球上の持続可能性の課題を解決する上で重要な役割を果たしてます。
スイスにはこの宇宙技術を活用させ、宇宙関連外の企業とのコラボレーションにより、持続可能な未来を創る新たな技術の開発を支援するプラットフォームが存在します。スイス連邦工科大学ローザンヌ(EPFL)のスタートアップ Space4Impactが提供するプラットフォームは、地球上で起こるさまざまな問題や課題の効果的な解決にNew Space技術を活用したいと考えています。例えば、一般には手が届くことがないロケット科学などのNew Space技術を、日常的に利用可能なアプリケーションに変換する、など。そして、このプラットフォームの最終目的は、参加企業が持続可能性の目標、特に、国連が定める「持続可能な開発目標 Sustainable Development Goals」の達成に貢献するNew Space技術を利用したアプリケーションを開発することです。
現在までに28ヶ国から77のスタートアップが同プログラムに応募しており、このプラットフォームに対して業界関係者が強い関心を示しています。まだアジアや日本からこのエコシステムへの参加は見受けられません。New Space技術を持つスタートアップやSDGsのイノベーションを必要とする日本企業の参加をお待ちしています。
スイス連邦工科大学(EPFL)はスイス・イノベーションのネットワーク内の大学です。ご質問やお問い合わせなど、お気軽にお寄せください。
写真:Space4Impact社のミッションは、宇宙技術を地球上での課題解決に活用し、持続可能で前向きな未来を確保することです。©Space4Impact
松田 俊宏在日スイス大使館
スイス国内で6ヶ所のテクノロジーパークを運営。世界各国からの企業とスイスの研究機関が集まる研究開発拠点として、日本企業のスイスでのオープンイノベーションプラットフォームを提供しています。
在日スイス大使館
スイス・ビジネス・ハブ 投資促進部