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スタートアップの挑戦を加速する"山梨拠点"という選択――『CINOVA』入居企業3社(codeless technology・First AI・マイセンド)に聞く【後編】

スタートアップの挑戦を加速する"山梨拠点"という選択――『CINOVA』入居企業3社(codeless technology・First AI・マイセンド)に聞く【後編】

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山梨県は2025年秋、スタートアップ支援センター『CINOVA YAMANASHI(以下、CINOVA)』を開所した。さまざまな人の知の交わりによる価値創造や地域共創の促進を目的とし、単なるワークスペースではなく、挑戦する企業が成長するための共創拠点としての役割が期待されている。

開所以降、『CINOVA』には多くのスタートアップが入居し、それぞれの事業内容や目的に合わせて拠点を活用している。大都市圏の本社に対するサテライトオフィスとして地域に根差した活動を推進する企業もあれば、本社そのものを移転して本格的な事業展開に乗り出す企業も出てきた。入居企業同士や周辺地域との交流も活発化しており、新たなつながりからビジネスの可能性も生まれつつある。

TOMORUBAでは、『CINOVA』に入居するスタートアップにインタビューを実施。前後編にわたって、その模様をお届けする。先日公開した<前編>に続き、今回は<後編>として、codeless technology株式会社、株式会社First AI、マイセンド株式会社の3社にフォーカス。それぞれの事業概要や山梨県との関わり、『CINOVA』の活用方法について話を伺った。スタートアップにとって、山梨に拠点を構える価値とは何か。3社の取り組みから探る。

【codeless technology】 集中できる環境と地域とのつながり――地域パートナー開拓の拠点としての『CINOVA』

▲codeless technology株式会社 代表取締役・CEO 猿谷吉行 氏

――御社といえば、中小企業のDXを推進する「そのままDX」を展開されているスタートアップです。以前の「Photolize」から名称を変更された背景も含め、どのような強みを持つサービスなのか教えていただけますか。

codeless technology・猿谷氏:もともとは、現場の機械などの写真を撮れば最適な入力フォームが自動生成される構想を描いており、そこから「Photolize」と名付けていました。ただ、それを実現するには膨大な帳票を集める必要があり、まずは今ある帳票を入力フォーム化する形から進めることにしたんです。そうすると当初の名称では実態と少し距離ができてしまったため、サービスの提供価値をより直感的に伝える「そのままDX」へと名称を改めたという背景があります。ただ、私が本質的に目指しているのは「フォームのデザイン」なんです。

――「フォームのデザイン」ですか?

codeless technology・猿谷氏:はい。Webサイトのデザインは進化した一方、業務システムの入力フォームは30年前からほぼ変わらず、上から順に入力欄が並んでいることが多いです。私はデザインが非常に重要だと思っていて、パッと見てすぐ理解できるデザインであれば、迷う時間や考える負荷がなくなり作業効率は上がると考えています。

さらに言うと、現場の業務に合わせて入力しやすいデザインで作るべきなのに、システムを勉強してノーコードツールなどで作ろうとすると、システムの制約の中でしか作れず、本来使いたいものに合わせられないもどかしさを感じていました。この課題を解決すべく当社では、現場の使い慣れたデザインのまま当社に丸投げしていただければ、その使い勝手を損なわずにデジタル化するサービス=「そのままDX」を展開しています。

▲稟議書・請求書・カルテなどの様々な書類の写真を撮って送るだけで、その書類と同じデザインのデータ入力フォームができる「そのままDX」。(画像出典:codeless technology HP)

――慣れ親しんだ既存の入力フォームや現場の業務フローに合わせて、使い勝手のよい入力フォームをデザインしていくのですね。ここ数年で導入実績を大きく伸ばしておられますが、どのような戦略が功を奏しているのでしょうか。

codeless technology・猿谷氏:戦略の要としているのが、地域パートナーとの連携です。例えば愛知県では、尾張エリア7市の商工会議所による「尾張共創コンソーシアム」と連携し、DXやAI導入に関する共同セミナーを開催しています。関心を持っていただいた企業へ実際に導入を進め、地域内での導入事例をつくり、周辺企業へと広げていく。自社単独で動くのではなく、「どの地域パートナーと一緒に動くか」を重視しながら事業展開を進めています。

――地域パートナーとの連携を軸に拡販を進められる中、山梨県と接点を持ったきっかけや、『CINOVA』に入居を決めた理由は何だったのでしょうか。

codeless technology・猿谷氏:大きく2つの理由があります。ひとつは、2024年に山梨県の資金調達サポート事業を通じて、当社に出資をしていただいていたご縁があったからです。県庁の担当者の方から、新たに『CINOVA』ができるとお聞きし、内覧会の前日に見学させてもらったのですが、その場で「入居します」と即決しました。申込みとしても、かなり早い段階の1社だったのではないかと思います。

もうひとつは、先ほどお話しした、地域パートナーと連携して展開する地域戦略をとっているためです。地域に事業を広げるには、その土地と縁やゆかりのあるパートナーとの連携が欠かせません。山梨における新たな地域パートナーと出会い、関係を深めていくための拠点として、『CINOVA』はまさに絶好の場所だと考えました。

――先ほど、山梨県の資金調達サポート事業のお話がありましたが、県から直接出資を受けていることにはどのようなメリットを感じていらっしゃいますか。

codeless technology・猿谷氏:例えば、補助金だと「補助金を交付しているので報告書を提出してください」という制度の枠組みの中での付き合いになりがちです。一方、出資となれば山梨県も当社の株主であり、経営に参画している形になります。そのため、私たちは良い意味で県に頼り、「株主として協力してほしい」と遠慮なく相談ができる点が大きなメリットだと感じています。ただ、頼りにする分、私たちもしっかりと事業の実績でお返ししたいですね。

――実際、『CINOVA』に拠点を構えてみて感じる魅力についても教えてください。

codeless technology・猿谷氏:まず、24時間出入り可能である点は非常に大きな魅力です。国内のインキュベーション施設では珍しいのではないでしょうか。私の場合は一度事務所に行くと何日もこもりきるタイプなので、24時間使えるオフィス環境は欠かせません。シャワー完備である点も非常に助かっています。また、イベントスペースの使い勝手も良さそうです。山梨での販売代理店開拓に向けたイベントなどを仕掛けてみたいと思っています。

――今後、『CINOVA』や山梨県というフィールドを通じて、どのように事業を発展させていきたいとお考えですか。

codeless technology・猿谷氏:山梨県は中小企業が多いため、まずは現場データの蓄積やDXを広げ、それを活用した自動化までを進めていきたいです。地方では人手不足が深刻ですし、DXが「HP制作やEC開設」といったイメージで捉えられているケースも少なくありません。東京などの都市部に比べると、まだこれからという部分も多いからこそ、現場がスムーズに試行錯誤できる環境や基盤づくりを支援し、お世話になっている山梨県を一緒に盛り上げていきたいと思っています。

――最後に、『CINOVA』に興味を持つ人たちに向けてメッセージをお願いします。

codeless technology・猿谷氏:山梨県は趣味でツーリングに行くなど大好きなエリアですし、『CINOVA』も近所に温泉があって環境としては素晴らしいです。ただ、スタートアップにとって一番大切なのは「そこへ行くことがビジネスにつながるかどうか」だと思います。「ここを訪問すると地域のキーマンに出会え、地元企業への提案機会が生まれる」という明確なルートが見えてこそ、起業家が集まる場所になります。『CINOVA』はまだこれから発展していく段階の拠点ですが、ぜひ興味を持ってほしいと思います。

【First AI】 入居企業との共創や成果発信――域外展開を仕掛けるための『CINOVA』

▲株式会社First AI 代表取締役 灘波竜星 氏

――2024年に、生成AI導入を支援するスタートアップとして創業されたと伺っています。改めて、現在の主力事業についてお聞かせください。

First AI・灘波氏:当社は、生成AIを活用した研修やシステム開発を行っています。「人と地域と未来のために。」というキーメッセージのもと、創業初期から対象企業を地方の企業に絞っていることが特徴です。なぜ地方企業に絞っているかというと、私たちの根底にあるテクノロジーへの向き合い方に理由があります。昨今、生成AIをはじめとするテクノロジーの進化は目覚ましいものがありますが、テクノロジー自体はあくまで手段に過ぎません。

では、その力をどこに向けるべきなのか――そう考えた際に行き着いたのが、「人を大切にし、人にとって大事な時間や空間を守りたい」という創業時からの価値観でした。その視点で社会を見渡すと、人口減少が進み公共インフラの維持すら危ぶまれている地方にこそ、自分たちの力を使うべきだと考えるようになったのです。

――中でも「医療」と「食」の領域に注力されているそうですね。

First AI・灘波氏:はい。地方に向き合い始めた当初は、まずは生成AIというテクノロジーに触れてもらう機会や接点をつくることが中心でした。しかし、当社も3期目を迎え、多くの事業者さんが生成AIに触れられるようになってきた今、「自分たちが地方で貢献したいと思っていたインフラは何なのか」「テクノロジーをどこに向けるべきか」を改めて問い直したのです。

その答えが「医療」と「食」でした。「医療」は、人の生きるという行為において非常に重要な最後のセーフティーネットです。そして「食」は、生物的に生きるという意味でも重要ですし、食べることを通じた人とのつながりという意味でも大事です。また、歴史、文化といった時間が凝縮された領域でもあります。この人間にとって不可欠な2つの領域こそ、テクノロジーの力で支えていきたいと考え、重点的に力を注いでいます。

――そうした中、大阪に本社を構える御社が、山梨の『CINOVA』を次の拠点に選んだ決め手は何だったのですか。

First AI・灘波氏:以前は甲府付近でオフィスを借りていたのですが、事業が拡大する中で次の拠点を探していたところ、タイミングよく『CINOVA』が立ち上がりました。人が集まれる広さが確保できることに加え、行政の皆さんとのつながりがあったり、当社のお客様でもある方々が運営に関わっていたりしたことが決め手になりました。

今、振り返ってみると、事業を成長させる観点で非常に良い選択だったと思います。実際、同じ入居企業さんと一緒に事業をつくったり、連携のディスカッションが進んだりしていますし、イベントなどをきっかけにご挨拶できて事業につながるケースもあります。新しい仲間を見つけ、ビジネスの種を生み出せる場所として、とても魅力を感じています。

――灘波さんご自身は、山梨のビジネスシーンに足を踏み入れてみて、市場の魅力についてはどう感じていらっしゃいますか。

First AI・灘波氏:大都市圏と比べると、市場規模そのものが大きいわけではありません。そのため、域内の事業者さんから費用をいただくというよりも、この地域の事業者さんと一緒に外へ出ていくために何ができるかという視点が重要だと考えています。山梨にはジュエリーや食品など、本当に素晴らしい産業がありますよね。そうした固有の価値を活かして、どう外へ事業展開し、外から人やお金を呼び込んでくるか。そこに挑戦できることが、この地域の大きな魅力なのではないかと感じています。

――なるほど。地域企業とともに域外へ打って出る関係性を築いていくわけですね。そうした共創を進める上で、実際に『CINOVA』という拠点は機能している実感がありますか。

First AI・灘波氏:ありますね。すでに『CINOVA』に入居しているスタートアップとの具体的な連携が生まれています。ひとつは、映像制作を手がけるマイセンドさんとの連携です。山梨の産業を外へ広げたり、人手不足を解消するために人を呼び込んだりするうえでプロモーションは不可欠です。最近も、山梨産のブドウを使った和菓子アイスを開発し、大阪の大規模音楽イベントで販売した際に、プロモーションを手伝っていただきました。

さらに今後、連携していきたいと考えているのがジザイエさんです。同社が持つフィジカル領域の技術や動画圧縮技術は、私たちが向き合う地域医療の課題解決において非常に重要になってくると捉えています。自社の強みとジザイエさんの技術を掛け合わせることで、新たなソリューションを生み出せる可能性を感じているところです。

――今後の御社の事業展開に、『CINOVA』をどう活かしていきたいですか。

First AI・灘波氏:2つの形で活かしたいと考えています。ひとつは、他の入居スタートアップさんとの連携です。自社にはない技術を持つ入居企業と取り組むことで、自社単独では踏み込めなかった領域へ事業を広げていくことができると期待しています。もうひとつは、近隣の事業者さんや行政などの関係者に向けて、当社の活動や成果を見てもらう発表の場としての活用です。自分たちが成すべきことに着実に取り組みつつ、その実績や知見を『CINOVA』から共有していく。外部へと事業を広げていくための場所として活かしていきたいです。

――最後に、『CINOVA』に興味を持つ人たちに向けてメッセージをお願いします。

First AI・灘波氏:私自身、『CINOVA』を気に入っており、その理由は2点あります。1点目は環境の良さです。目の前にグラウンドが広がる開放的かつ綺麗な空間で、自然を感じながら気持ちよく仕事を進められます。2点目は人とのつながりです。多様なイベントを通じて他社の挑戦を知る場にも、自社の活動を発信する場にもなります。ぜひ一度足を運んでみてほしいですね。

【マイセンド】 動画撮影や商談、入居企業と高め合う場――企業の信頼と新たな接点を生む『CINOVA』

▲マイセンド株式会社 代表取締役CEO 小川拓人 氏

――最初に、御社の事業概要と特徴からお聞きしたいです。

マイセンド・小川氏:当社は映像制作を主軸としながら、ブランディングやSNSマーケティング、ライブ配信まで幅広く手がける山梨大学発ベンチャーです。依頼された映像を作るだけではなく、「その企業様が何を大切にしていて、何を伝えたいのか」というブランディングの根本から伴走できることが強みです。最終的にお客様が何をしたいのかを踏まえたうえで、「その目的を達成するためにどんな表現やアプローチが最適か」をご提案するスタイルを大切にしています。

――学生時代に起業されたそうですが、どのようなきっかけや想いから創業に至ったのですか。

マイセンド・小川氏:私は小学生の頃にブラジルのサンパウロで3年間暮らした経験があります。当時は言葉も通じず、現地の生活に馴染めない時期もありました。そんな時にテレビで流れていた面白いCMを見て、「映像や音楽は言語の壁を超えるんだ」と強く心を動かされたんです。いつか自分もそんな作品を作ってみたいと思ったのが、映像に興味を持った原体験ですね。

その後、中学時代に体調を崩して学校に通えない時期があり、独学でYouTuber活動を始め、ライブ配信や映像編集の技術を身につけました。高校時代には、文化祭で国の許可を得てドローンによる人文字の空撮を行ったり、コロナ禍で制限がある中で文化祭のライブ配信を手がけたりと、現在の事業につながる実践を重ねていきました。そして大学進学後、地元の経営者の方の講義に刺激を受け、大学1年の11月に法人を設立したのです。

▲写真右は、マイセンドの取締役/マーケターである飯窪氏。同氏はインフルエンサー・映像クリエイターとして、SNSを軸に活動している。

――学生起業から事業を広げていく中で、山梨県の『CINOVA』に興味を持たれた理由もお聞かせいただけますか。

マイセンド・小川氏:もともと『CINOVA』の存在は知っていたものの、当時はどんな場所になるのか具体的なイメージまでは持てていませんでした。そんな時に、山梨県の職員の方から「CINOVAに来てみないか」とお誘いをいただいたんです。私自身、これまで色々なコミュニティを見てきましたが、こういう場所があり、それを動かす人がいて、しかも県が主体となって推進している。この枠組み自体に強く惹かれたんです。オフィスも借りられると聞き、ここで刺激を受けながら次の展開を考えようと思い、入居を決めました。

――実際に活用されてみて、どのようなメリットや価値を感じていらっしゃいますか。

マイセンド・小川氏:大きく3つのメリットを感じています。1つ目は、対外的な信頼性の向上です。当社はこれまで自宅を作業スペースにしていたため、『CINOVA』に自社オフィスを構えられた意義は非常に大きいです。先日も金融機関の方が来てくださったのですが、そうした商談や打ち合わせを行える場があるのは心強いですね。また、知り合いに「CINOVAに入居している」と話すと、「昨晩ニュースで見たよ!」と返ってくるほど施設の県内認知度が高く、それが私たちの信頼感を押し上げてくれている実感もあります。

2つ目は、刺激的なコミュニティです。ここに入居されている企業様と日常的にビジネスの話ができますし、私自身の普段の生活圏では出会えないような方々と自然につながる環境があることは、当社にとって大きなプラスになっています。そして3つ目は、映像制作会社ならではですが、撮影スペースとしての優秀さです。取締役の発案で、ここのモダンなオフィスを使った動画を撮影・配信したところ、数日で150万回再生を超えるほど反響がありました。

――素晴らしいですね。コミュニティでの新たな出会いもあるとのことですが、実際に他の入居企業との事業連携や、具体的な仕事につながった例はありますか。

マイセンド・小川氏:First AIさんとは非常に良い関係性を築かせていただいています。それこそ、「一緒に映像を作ろうか」という議論はもちろん、AIでのデータ活用と映像コンテンツを掛け合わせた複合的なプロモーションの展開など、具体的な連携を進めています。やはり、入居企業同士だとオフィスが近いので、すぐに行き来ができるんですよね。この物理的な距離の近さは、共創をスピーディに進めるうえで大きな強みだと感じています。

――『CINOVA』にはコミュニティマネージャーも配置されています。運営面でのサポートで、御社の力になっている点はありますか。

マイセンド・小川氏:さまざまな方を紹介していただける点が、本当に心強いですね。私たち自身はどうしても「いま目の前で手がけていること」に目が向きがちですが、コミュニティマネージャーの方は俯瞰的な視点からマッチングを考えてくださるんです。そうした点を担ってもらえるのは、新しい取り組みを広げていくうえで大きな助けになっています。また、イベントへの登壇など人の目に触れる場も提供していただいており、自社のプロモーションにもなっています。

▲『CINOVA』で開催されているセミナーに登壇する機会もあり、そのような場をきっかけにしてネットワークが広がっているという。

――今後、『CINOVA』や山梨県というフィールドを使って、どのような事業展開をしていきたいとお考えですか。

マイセンド・小川氏:これまで培ってきた映像制作のスキルや技術をさらに高め、良質なコンテンツをより多くの人に届けていきたいですね。それに加えて、物事の見せ方は多岐にわたるため、映像以外にも人のためになるコンテンツはあると考えています。実際に今、山梨の豊かな自然音を活用したリラクゼーションアプリを自社開発するなど、新たなコンテンツづくりにも挑戦しているところです。そうしたスタートアップならではの発想と、山梨県というフィールドを掛け合わせながら、『CINOVA』を拠点に、複合的なものづくりに取り組んでいきたいです。

――最後に、『CINOVA』に興味を持つ人たちに向けてメッセージをお願いします。

マイセンド・小川氏:偶然の出会いから、想像もしていなかったような面白いつながりや発見が生まれる――そうした点が『CINOVA』の最大の良さだと感じます。それに、オフィスの賃料を大幅に抑えられるので、「拠点や打ち合わせの場所がほしいけれど、賃料が高くて手が出ない」という企業や、「信頼性の獲得に苦戦している」といったスタートアップにも素晴らしい場所だと思います。まずは気軽に見学へ来てみてください。

取材後記

なぜスタートアップは山梨、そして『CINOVA』を選ぶのか。その答えは、地域とつながる接点、入居企業同士が共創する環境、成果発信の場、そして信頼を高めるオフィス機能にあった。山梨という地域と交わり、事業を育み大きくしていく――『CINOVA』という確かな足がかりを得た挑戦者たちが、ここからどのようなイノベーションを社会に実装していくのか。その力強い歩みに、今後も注目していきたい。

(編集:眞田幸剛、文:林綾、撮影:齊木恵太(※マイセンドのみ))

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CINOVA YAMANASHI

山梨県におけるスタートアップ・エコシステムの新たな中核拠点「CINOVA YAMANASHI」。ここは単なる施設ではなく、多様な人々が交わり、新たな知を生み出すイノベーションの「ハブ」だ。起業家や地域企業が結集し、次なるビジネスの種を育むこの場所で、一体どのような化学反応が起きているのか。山梨発スタートアップ躍進の活動拠点の現在と未来、そしてそこに集う挑戦者たちの熱量に迫る。