カミナシ、シリーズCで約22.1億円を調達――現場×AIの新構想「現場オペレーションHub」を推進
株式会社カミナシは、シリーズCラウンドで約22.1億円の資金調達を実施した。今回の調達により、累計調達額(株式)は約61億円となる。あわせて、現場データとAIを活用して経営課題の解決を目指す新構想「現場オペレーションHub」を発表した。
調達資金は、新製品の開発や新事業の体制構築、製品間をつなぐ共通基盤の開発、人材採用などに活用する。
現場データを集約し、AIで経営課題の解決へ
カミナシは「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」をミッションに、工場や倉庫、店舗などの現場DXを支援する複数のSaaS製品を展開している。2023年には「まるごと現場DX構想」を発表し、現場の「作業・人・設備」に関わる業務を一つのプラットフォーム上で支援するマルチプロダクト化を進めてきた。
今回発表した「現場オペレーションHub」は、その取り組みをさらに発展させるもの。紙の帳票や文章、写真、音声、動画など、これまで十分に活用されてこなかった現場の非構造化データも含めて蓄積し、AIを活用することで、現場改善や経営課題の解決につなげる。
同構想では、「現場データが自然にたまる」「経営指標とつながる」「業務間で連動する」という3つの役割を掲げる。
取り組みの一環として、2026年11月から新製品「カミナシ 生産実績」の提供を開始する。製造現場の生産実績をスマートフォンやタブレットから直接記録し、作業・人・設備に関するデータと紐づけることで、生産性向上を支援する。
キリングループロジスティクスとの協業も開始
さらに、新事業「Project Lux」を始動する。カミナシ上に蓄積された現場データと企業の基幹システム上のデータを組み合わせ、経営課題の解決を支援する取り組みだ。第一弾として、キリングループロジスティクス株式会社との協業を開始。「カミナシ レポート」に記録される日々の点検データと、同社のシステム上にある安全管理データを紐づけ、物流倉庫内の事故を抑制する仕組みの構築を進めている。
今回のシリーズCでは、インキュベイトファンドが新規のリード投資家として参画したほか、アルテミスベンチャーズ、NTTドコモ・ベンチャーズ、第一生命保険、京王れーるファンド、T&D Innovation Fund、KRAFTIA Innovation Fund、YMFGキャピタルが新規出資。既存株主の千葉道場ファンドも追加出資した。調達資金は「カミナシ 生産実績」をはじめとする新製品の開発、「Project Lux」の体制構築、製品間をつなぐ共通基盤の開発、それらを担う人材の採用に充てる。
カミナシは今後、現場に蓄積されるデータをAIで活用できる環境を整え、個別業務のDXにとどまらず、現場の創意工夫や改善を経営指標につなげるプラットフォームへの進化を目指す。
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(TOMORUBA編集部)