京王SCクリエイション×coordimate、AIファッション診断・バーチャル試着を実証――キラリナ京王吉祥寺で店舗送客へ
株式会社京王SCクリエイションと株式会社coordimateは、2026年11月1日から、商業施設「キラリナ京王吉祥寺」で次世代型デジタルミラーを活用した実証実験を開始する。館内の共用部とアパレルショップ1店舗に計2台のデジタルミラーを設置。来館者が鏡の前で全身を撮影すると、AIによるファッション診断やおすすめコーディネートの提案、バーチャル試着を体験できる。気になったスタイルに近い商品を扱う館内店舗も案内し、デジタル体験が店舗への来店やスタッフによる接客のきっかけにつながるかを検証する。
AI診断からバーチャル試着、館内店舗への送客まで
今回の実証実験では、「似合う服が分からない」「店舗スタッフに声をかけるのは緊張する」といった来館者の服選びにおける課題に着目。一方、店舗スタッフにとっても、初めて訪れた顧客の好みを短時間で把握することは容易ではないという。
導入する次世代型デジタルミラーでは、来館者が全身を撮影すると、AIが現在のコーディネートを診断し、スコアとアドバイスを提示する。さらに、おすすめのコーディネートを提案し、その場で生成したバーチャル試着画像を確認できる。
coordimateのAIには、3万件以上のファッション相談と約40名のプロスタイリストによる提案内容を学習させている。今回提案するコーディネートについても、館内店舗が取り扱うブランドの商品を参考にプロスタイリストが監修し、AIが参加者に応じてリアルタイムに選択する。
気に入ったスタイルを選ぶと、近いテイストの商品を扱う館内店舗の名称と場所をマップで表示。キラリナ京王吉祥寺の公式LINEアカウントを通じて対象店舗で利用できるクーポンも配信し、実店舗への来店を促す。
「デジタル×人の接客」による新たな買い物体験を検証
今回の取り組みでは、AIだけで買い物を完結させるのではなく、デジタル体験を店舗スタッフとの接点につなげることを重視する。
来館者がスマートフォンに表示された診断結果を店舗スタッフに見せることで、接客時の会話や商品提案のきっかけとして活用。AIによる診断や提案が来館者の心理的なハードルを下げ、スタッフによるリアルな接客を後押しできるかを検証する。
実証期間は、館内共用部では2026年11月1日から12月25日まで、アパレルショップ内では11月1日から11月30日まで。館内のアパレルショップ12店舗が参加する。
また、体験時間帯や年代、ファッションテイストの傾向など、個人を特定しない統計データも可視化する。来館者のニーズ把握やテナントの売り場づくりへの活用可能性についても検証する予定だ。
両社は今後、実証実験で得られた来店・接客・体験データをもとに効果を検証し、リアルな店頭接客においてAIを含むデジタルコンテンツがどのように貢献できるかを追求していくとしている。
関連リンク:プレスリリース
(TOMORUBA編集部)