TOYOTA UPCYCLE PROJECT×.Garbon、車用シート端材を炭化――新たな素材・商品開発を本格化
株式会社Gabは、トヨタ自動車が推進する「TOYOTA UPCYCLE PROJECT」において、新循環ソリューション「.Garbon(ガーボン)」を活用し、廃棄物の再資源化と新たな商品開発を本格始動した。
両者は2025年9月に実証実験を開始し、車用シート素材を炭化して炭粉末を生成。現在は、生成した炭を人工皮革などの素材へ活用するとともに、生活者向けの商品開発を進めている。
アップサイクルで生じる「端材の端材」を再資源化
「TOYOTA UPCYCLE PROJECT」は、クルマづくりの工程などで発生する素材に、ものづくりの技術やパートナーとの連携によって新たな価値を生み出す取り組みだ。
一方、アップサイクルを進める過程では、既存の手法では活用しきれない端材に加え、商品の裁断・加工によって新たな「端材の端材」が発生する。また、アップサイクルされた商品自体が役割を終えた後、どのように再び循環させるかという課題もある。
Gabが展開する「.Garbon」は、リサイクルが難しい有機系廃棄物を、酸素を制限した状態で加熱する「炭化」によって炭へ変換し、新たな素材の原材料として活用する循環ソリューション。廃棄物を炭にするだけでなく、その炭を活用した素材や商品の開発までを視野に入れている。
今回の取り組みでは、車用シート素材から生成した炭粉末を人工皮革などへ活用する開発を進めている。さらに、使いやすさやデザイン、品質、価格、環境負荷などを踏まえながら、生活者に選ばれる具体的な商品の企画・開発にも取り組む。
人工皮革やインク、建材などへの展開も視野
今回の取り組みは、2026年10月15日から17日まで東京・表参道で開催される「TOYOTA UPCYCLE 展示・発表会」でも紹介される。会場では、炭化前の車用シート素材や生成した炭粉末、.Garbonが開発してきた人工皮革などを展示し、再資源化の仕組みや今後の展開を紹介する。
Gabは、TOYOTA UPCYCLE PROJECTとの取り組みで得られる知見を生かし、さまざまな産業における資源循環への展開を目指す。
今後は企業の製造工程から発生する端材や、既存の方法ではリサイクルが難しい廃棄物について、炭化の可能性を検証。人工皮革やインク、建材などの素材開発から、商品企画・製品化までを進めることで、環境価値と経済価値を両立した資源循環の実現を目指すとしている。
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(TOMORUBA編集部)