JR東日本×ソフトバンクら、AI・IoTで駅舎清掃DXを実証――需要連動型・予兆型清掃へ
東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)、株式会社JR東日本商事、ソフトバンク株式会社は、赤羽駅を中心に、AI・IoT・清掃ロボットを活用した駅舎清掃DXの実証実験を実施する。
駅の利用状況や汚れの発生状況に応じて必要な場所を必要なタイミングで清掃する「需要連動型・予兆型清掃」の実現に向け、IoTセンサーやAI画像分析、フィジカルAI清掃ロボットなどを活用。清掃品質の維持・向上と、持続可能な駅舎清掃モデルの構築を目指す。
IoTセンサーやAI画像分析で清掃需要を把握
駅舎清掃では、清掃品質を維持・向上する一方、人手不足を背景とした業務負担の増加に対応することが課題となっている。
今回の実証では、駅改札内のトイレやごみ箱にIoTセンサーを設置し、利用状況や設備の状態を把握する。また、二次元コードを活用して利用者からトイレの清掃依頼を受け付けるほか、改札内コンコースに仮設するカメラの画像をAIで分析し、汚物を検知する仕組みについても有効性を検証する。
こうしたデータを分析し、利用頻度や時間帯と清掃需要との関係を明らかにすることで、従来の定期的な清掃から、実際の需要に応じて清掃する仕組みへの転換可能性を探る。
さらに、トイレ内ではフィジカルAI清掃ロボットによる清掃試験を実施。各種データを一元的に可視化・管理する清掃管理プラットフォームを構築し、清掃計画や作業判断への活用についても検証する。
赤羽駅を中心に4駅で実証、他駅への展開も視野
実証期間は2026年10月27日から2027年1月中旬まで。赤羽駅、王子駅、十条駅、東十条駅の4駅で実施する。このうち王子駅、十条駅、東十条駅では、IoTセンサーによるトイレ・ごみ箱の利用状況の把握を行う。
実証では、JR東日本がフィールドの提供や駅との調整、JR東日本商事が計画策定や全体運営、機器調達などを担当。ソフトバンクは各機器の連携やプラットフォームの構築を担う。また、実際の駅舎清掃業務を担う株式会社JR東日本環境アクセスが、清掃オペレーションとの調整やDXに関するアドバイスを行う。
なお、今回の実証は、JR東日本が設立した「WaaS共創コンソーシアム」の取り組みの一環として実施される。同コンソーシアムでは、移動と空間価値の向上を通じたWell-beingな社会の実現を目指している。
今後は実証で得られたデータや知見を活用し、利用状況や汚れの発生状況に応じて最適なタイミングで清掃を行う需要連動型・予兆型清掃の実現を目指す。あわせて、AI・IoT・ロボットを活用した駅舎清掃DXの有効性を評価し、他駅への展開や持続可能な清掃オペレーションの構築につなげていくとしている。
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(TOMORUBA編集部)