
オフラインマーケティング事業を展開するohpner、ラジオ大阪に出資し資本業務提携を締結 ラジオの枠を超えた新たなメディア価値創出へ
オフラインマーケティング事業を展開するohpner株式会社は、関西を代表するラジオ局である株式会社ラジオ大阪に出資し、資本業務提携を締結した。あわせて、ohpner代表の土井氏がOBCラジオ大阪の社外取締役に就任したことも発表された。
今回の提携は、ラジオ放送にとどまらないマルチデバイス発信と新しい広告モデルの構築を通じて、音声メディアの可能性を拡張していく狙いがある。
音声デジタル化が進む時代背景
近年、インターネットメディアの台頭により音声コンテンツのデジタル化が急速に進んでいる。PodcastやWeb/アプリ配信、さらにはスマートスピーカーの普及によって、音声広告市場は成長期を迎えた。
OBCラジオ大阪が持つ長年のブランド力・制作力と、ohpnerが強みとする広告開拓力・ネットワークを融合させることで、従来の「ラジオ放送」という枠組みを超えた新しい価値提供を目指すという。
提携内容と新経営体制
ohpnerは今回の提携でOBCラジオ大阪に資本参画し、協力関係を強化する。また、社外取締役として参画する土井氏は、マーケティング支援や広告事業の知見を活かし、両社の連携を加速させる。新経営体制の下、両社はスピード感を持って共同プロジェクトを推進し、提携効果の最大化を図る。
今後の協業展開
両社は今後、以下の2つの領域を中心にシナジーを追求していく。
1.メディアの多角化と収益基盤の強化
OBCラジオ大阪が培ってきた企画・制作力に、YouTubeやSNSといったデジタルチャネルを組み合わせ、ハイブリッド型コンテンツを展開する。新たなリスナー層の獲得を図ると同時に、ohpnerが有する広告主ネットワークを活かし、革新的な広告商品の共同開発に取り組むことで、多角的な収益モデルを構築する。
2.地域ビジネスの活性化支援
大阪・関西では万博やIR、再開発など大規模プロジェクトが進行中であり、地域経済の成長に注目が集まっている。OBCラジオ大阪の地域密着型ネットワークと、ohpnerの広告ビジネスやスタートアップ支援の知見を組み合わせ、地域企業や産業をつなぐビジネスコミュニティを創出。メディア発信とリアルイベントを組み合わせ、地域産業の活性化と新しい価値共創に貢献していく構えだ。
「ラジオの価値」を再定義
今回の資本業務提携は、単なる出資にとどまらない。ラジオが持つ公共性や地域性を活かしながら、デジタル領域に拡張し、リスナーと広告主双方に新しい魅力を提供する「ラジオの再定義」を進める。
今後は共同事業の拡大やイベント開催を通じ、メディアの未来を切り拓く取り組みを加速させる見込みだ。
関連リンク:プレスリリース
(TOMORUBA編集部)