enableX、ベトナム・ハノイのAimesoftとアライアンス締結 AI社会実装・顧客向け開発サービスを共同スキームで提供、アジア市場で事業創出を加速
AI事業開発を手がける株式会社enableXは、2025年11月18日、Aimesoft Joint Stock Company(本社:ベトナム・ハノイ、代表取締役 グェン トアン ドゥク、以下 Aimesoft)と、AI社会実装および顧客向けサービス提供に関する包括的アライアンスを締結したと発表した。本連携により、両社はマルチモーダルAIと大規模言語モデル(LLM)を軸とした横断型のAI事業開発サービスを展開し、アジア圏での技術実装を加速させる。
マルチモーダルAI×LLMの研究・実装力を融合
Aimesoftは、画像・音声・自然言語など複数モダリティを統合し、より人間に近い認識・推論を可能にするマルチモーダルAIの研究・開発に強みを持つ。すでに大手日本企業との協業実績も豊富で、バーチャル受付・アバターヒューマン・顔認証など、実運用フェーズに適したプロダクト開発を進めてきた。
一方enableXは、AIを起点とした事業開発の専門ファームとして、生成AI、音声・画像認識、パーソナライゼーション技術の企画・実装を担い、複数のAI事業の上場・M&A支援の経験を持つ。
両社は、本アライアンスにより研究と実装、技術と事業を跨いだ一貫支援体制を構築する。
提供する共同スキーム
今回の提携では、企業が抱える専門知の属人化や技術導入の壁に対し、以下の価値提供を目指す。
企業知のAI×データへの転換支援
テクノロジー特化型AIソリューション開発
LLMの事前学習・ファインチューニング支援
感性分析を含む個性化AIアシスタント開発
日中韓・東南アジア市場への技術展開支援
特に、LLM開発領域ではデータ収集・学習設計から運用レイヤーまで一貫支援が可能となり、日本語特化LLMや企業内知識モデルなど、用途別のAI構築体制を強化する。
代表・ドゥク氏が研究顧問として参画
アライアンスの一環として、Aimesoftの代表取締役であり東京大学博士(情報理工学)のグェン トアン ドゥク氏がenableXの研究顧問に就任する。ドゥク氏は、LLMの事前学習から本格運用まで手がけた実績を持ち、東南アジア圏のAI実装領域を牽引する研究者として知られる。
enableXは本アライアンスについて、「現場理解と技術力の両立により、ユーザーにとって“身近なAI”を提供する事業体制がさらに強化される」とコメント。今後は共同プロダクト開発や顧客支援体制を拡張し、アジア市場でのAI事業開発標準の確立を目指すとしている。
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(TOMORUBA編集部)