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企業年金制度の導入支援を行うベター・プレイス、シリーズDで3.7億円調達 中小企業の「お金の福利厚生」拡充へ加速

企業年金制度の導入支援を行うベター・プレイス、シリーズDで3.7億円調達 中小企業の「お金の福利厚生」拡充へ加速

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企業年金制度の導入支援を行う株式会社ベター・プレイスは、シリーズDラウンドにて総額3.7億円の資金調達を実施したと発表した。これにより、累計調達額は約19.1億円に到達した。今回は、アセットマネジメントOne株式会社およびレオス・キャピタルワークス株式会社といった国内クロスオーバー投資家2社が初期段階の未上場企業への投資として参画。また、複数の地方銀行系VCや事業会社のCVCも名を連ねており、同社の事業成長と社会的意義に高い期待が寄せられている。

クロスオーバー投資が意味する未来志向の支援

今回のラウンドでは、日本におけるクロスオーバー投資の転機ともいえる動きが見られた。2023年末に投資信託協会の規則が一部改正され、公募投信に未上場株式が組み入れ可能になったことで、成長企業への資金供給手段が拡大。上場前後での急成長や長期的ビジョンを支える新たな投資環境が整い始めている。こうした中、ベター・プレイスがクロスオーバー投資先として選ばれたことは、「はぐくみ企業年金」の社会的インパクトと中小企業支援ビジョンへの信頼の表れといえる。

企業年金DX「はぐONE」アプリ化へ

調達資金の一部は、企業年金管理システム「はぐONE」のアプリ化と機能強化に充てられる予定だ。同システムは、加入法人が事務手続きを効率化できるだけでなく、従業員もスマートフォン上で積立額の確認や申請が可能。今後は、退職後も資産管理やライフプラン支援ができるような機能を備え、加入者の長期的な生活支援ツールへと進化を目指す。

具体的には、スムーズなログイン機能やプッシュ通知によるサービス案内など、利用者にとって利便性の高い仕組みを導入予定。「お金の福利厚生」としての体験をより身近に感じられる環境づくりが進められている。

金融機関との提携をさらに加速

ベター・プレイスは現在、全国の金融機関27社と提携しており、各機関からの顧客紹介を通じて地方中小企業への制度導入を推進している。今回の資金調達を機に、金融機関との連携をさらに広げるとともに、税理士法人とのネットワーク強化にも注力。資産形成を支える制度として、「はぐくみ企業年金」の普及を全国的に広げていく方針だ。

希望格差を埋める「はぐくみ企業年金」

日本では全企業のうち99.7%が中小企業であり、約7割の人が中小企業で働いているにもかかわらず、従業員30〜99人規模の企業における退職年金制度の導入率は16%にとどまる(厚労省調査)。さらに、求人難や人件費高騰による倒産も相次ぎ、中小企業の経営環境は厳しさを増している。

こうした現状を受け、ベター・プレイスは「お金の心配なく、自分らしく働ける社会」の実現を掲げて、「はぐくみ企業年金」の普及を進めてきた。同制度は設立から約7年で導入法人3,600社、加入者8.8万人を突破。中小企業の人材確保や定着率向上に貢献している。

今後の展望:ビジネスを通じた希望の創出へ

ベター・プレイスは、「ビジネスを通じて、子育て世代と子どもたちが希望を持てる社会をつくる。」という理念を掲げ、単なる制度提供にとどまらず、ライフプラン全体に寄り添う存在を目指している。今回の資金調達は、そのビジョンへの共感と、今後の成長への大きな期待を背負った一歩といえる。

企業の持続可能な成長と、働く個人の安心と希望。その両輪を支える仕組みとして、「はぐくみ企業年金」は今後ますます注目を集めるだろう。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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