ハイレベルな提案が揃った『BiZCON NISHIO2023』でcodeless technologyがグランプリを獲得!スタートアップと高校生の事業アイデアが西尾市の未来を拓く
愛知県の三河湾に接している西尾市は、地域を活性化させる事業の創出と実装を目指すビジネスプランコンテスト『BiZCON NISHIO2023』を初開催した。西尾市は日本でも有数の抹茶の生産地であり、かつ自動車関連のものづくり企業の集積地という側面を持つ。多様な産業が盛んだが、一方で抱える課題も少なくない。『BiZCON NISHIO2023』は全国の起業家やスタートアップなどから優れたビジネスアイデアを募り、地域の課題解決や、さらなる発展を後押しすることが大きな狙いだ。
一般・高校生の二部門で実施され、最優秀賞には賞金200万円(高校生部門10万円)が授与されるほか、コンテストをサポートする企業・団体などからの特別賞も選出される。
ビジネスアイデアの募集は2023年8⽉からスタートし、同年11月に13案(一般部門5社、高校生部門8チーム)が通過した。その後、アイデアのブラッシュアップなどを経て、2024年2月10日に⻄尾市のコンベンションホールで『BiZCON NISHIO2023』の最終審査会が開催。一般部門のファイナリスト5社、高校生部門のファイナリスト8チームがピッチに挑んだ。
今回、TOMORUBAでは『BiZCON NISHIO2023』を取材。一般部門5社のピッチ内容を中心に、当日の様子をレポートしていく。
市職員の提案から生まれた『BiZCON NISHIO2023』――西尾市の課題解決につなげていきたい
冒頭、西尾市商工振興課 鈴木裕一郎氏が挨拶。「本コンテストは職員提案から生まれた。本日はこれまでの活動の集大成になる。西尾市の課題を解決すると共に、イノベーションの創出、活性化につながることを願っている」と熱意を述べた。
一般部門のファイナリストは以下の5社となり、ピッチ後の厳正な審査によって1社がグランプリを獲得する。また、サポーター企業・団体からも各賞が贈られる。
<ファイナリスト(一般部門/登壇企業・発表者)>
・codeless technology株式会社 代表取締役・CEO 猿⾕吉⾏氏
・株式会社New Ordinary CMO植草誠氏
・F Works 代表 野澤貴志氏
・KUROFUNE株式会社 代表取締役 倉⽚稜氏
・株式会社TOWING 取締役COO ⽊村俊介氏
<サポーター企業・団体>
・西尾商工会議所
・一色町商工会
・西尾みなみ商工会
・西尾信用金庫
・名古屋鉄道株式会社
なお、ピッチの審査員は西尾市 市長・中村氏、副市長・山口氏をはじめ、ベンチャーキャピタルやスタートアップの代表など以下6名が務めた。
<審査員>
・西尾市 市長 中村健氏
・西尾市 副市長 山口瑠美子氏
・株式会社MTG Ventures 代表パートナー 伊藤仁成氏
・エバーコネクト株式会社 代表取締役 篠原豊氏
・株式会社Subtitle 代表取締役社長 加藤厚史氏
・株式会社eiicon 代表取締役社長 中村亜由子氏
【一般部門】 グランプリに輝いたのは、「Photolize」を提供するcodeless technology!
ここからは、一般部門5社(codeless technology、New Ordinary、F Works、KUROFUNE、TOWING)のピッチ内容を詳しく紹介していく。
●IT担当がいなくても簡単にDXを実現。同社のPhotolizeは西尾市役所への導入も
■codeless technology株式会社 代表取締役・CEO 猿⾕吉⾏ 氏
テーマ『西尾市で共創する現場向け次世代DXの取り組み』
※「グランプリ」に加え、「西尾商工会議所賞」、「西尾信用金庫賞」を獲得
グランプリを獲得したcodeless technologyは、「Make it Easy.」をミッションに掲げ、IT担当者のいない中小企業でも簡単にDXを進められるようにすることが目標だ。同社ではDXについて西尾市が抱える課題を西尾市役所、西尾信用金庫、西尾商工会議所と共同で調査した。そこで浮かび上がってきたのが、「何から始めて良いかわからない」「大きな費用をかけられない」「管理できるIT人材が足りない」という地元企業の声だった。
こうした課題を解決するのが、同社のPhotolize(フォトライズ)である。Photolizeは、これまで現場が使っていた書類を写真で撮って送るだけでシステム制作が完了する。AIと人が分析して最短1時間で入力フォームを生成。それも従来の見た目のままの入力フォームが生成されるため、現場のスタッフが慣れ親しんだ感覚のままタブレット画面にタッチペンや音声、キーボードなどで入力できる。さらに合計金額などの自動計算、写真撮影した上で、手書きで画面に書き込むことも可能だ。
コスト削減の面の効果も大きい。例えば、60分かかっていた報告管理作業がわずか5分で終了させることもでき、同社の試算では、入力作業を92%削減すると50人で利用した場合は年間2760万円のコスト削減になるという。また、入力した情報はデータベースとして管理され、CVS、PDFなどに出力することはもちろん、さまざまなサービスと連携することもできる。Photolizeは、これまでにない新しい情報管理ツールで、特許も出願済。既に製造・生産、医療・介護、ヘアサロンなど15の業種で使用されている。このうち、食品製造会社ではアクティブ率100%となっているとのことだ。
「BiZCON NISHIO2023」を通じて2社にテスト導入されており、同社では西尾市、西尾信用金庫、西尾商工会議所と連携してDXセミナーを開催し、成功事例を発表しながら西尾市内でのDX推進を後押しする方針だ。その上で、セミナー、実証実験、共同開発を繰り返し、「地域に還元するエコシステムをつくりたい」と強調した。加えて、市役所の申請書類などもPhotolizeでDX化し、市民生活の利便性を向上させる。Photolizeは外国語の対応もでき、外国人住民が母国語で手続きできるようにもなる。
グランプリの賞金はスマホ版の開発と、ITが苦手な方のためのサポートセンター開設に当てるという。codeless technology代表の猿谷氏は現場のDXを推進する際に、「今使っている書類が出来上がるまでに8年を要した。このまま使っていたい」と言われたことを振り返りながら「現場の書類には蓄積した文化と歴史が詰まっている。Photolizeで文化を活かしたままDXを実践する」と熱く語った。
●AIデジタルマップで西尾市への流入を狙う
■株式会社New Ordinary 植草誠氏
テーマ『抹茶や佐久島だけじゃない!!AIレコメンドデジタルMAPを活⽤した⻄尾市活性化プロジェクト』
New Ordinaryは名古屋市内に本社を置く4期目のスタートアップで、観光向けAIデジタルマップを使用した事業を展開している。旅行をはじめ、モビリティ、インフラ、ITなどのバックグラウンドを持つ人材が集い、それぞれの専門性を活かしてプロダクト開発などを行っている。
同社はヒヤリングから、西尾市の観光における課題を「観光客の具体的な動き・要望が可視化できてない」、「西尾駅周辺の中心地を訪れる人が少ない」、「西尾市に人が来ていない」ことだと分析する。これを同社のAIデジタルマップで解決することを提案した。AIデジタルマップでは、ユーザーの趣味や趣向、気分などに合わせてAIが観光ルートやスポットをレコメンドする。
あわせて、ユーザーの属性、好み、位置情報、流入経路などのデータが取得・分析できるようになるので、お勧めスポットをリコメンドして回遊させることも可能だ。また、西尾市への集客に関しては、歴史好きの若手をターゲットに地元の方しか知らない「ディープ」なスポットを取り上げることも提案された。植草氏は「西尾市ならではのマップを作りたい」と意気込みを見せる。
New Ordinaryのデジタルマップは既に名古屋市など複数の地域で実証実験が行われており、交通事業者との連携も進んでいる。交通アプリにリンクを張り、他のエリアから流入を図ることも示された。このほか、将来的に地域の名産のPRや移動データの販売やメディア連携も強化していくことなどが伝えられた。
●耕作放棄地と空き家の活用で、レジャーランドを創出
■F Works 代表 野澤貴志 氏
テーマ:「観光農園で西尾の街をワクワクレジャーランド」
※「一色町商工会賞」、「西尾みなみ商工会賞」を獲得
F Worksは、西尾市にある東京ドーム2つ分、10ヘクタールの耕作放棄地と空き家などの埋もれた資源を、地域活性化のために子どもたちに楽しんでもらえる体験の場、つまり地域を「ワクワクレジャーランド」として復活させることを目指した観光農園。その上で、新しい農業のあり方を確立させたいと意気込みを見せる。
レジャーランドの候補地として、にしがま線の三河鳥羽駅付近を示した。同エリアにある耕作放棄地は、一つ一つが狭く農地としては使いづらい反面、空き家が多くあるため、それらを集約してレジャーランドにしてしまおうと判断した。F Worksではレジャーランドに「観光農園」「農産物加工品」「古民家カフェ」の3つのコンテンツを用意する。
観光農園では、ブラジル原産でイチゴより高い糖度で、ブルーベリーを超える栄養素を持つとされる「ジャボチカバ」をはじめ、サトウキビなどさまざまな農作物の収穫体験を子どもたちが楽しめるようにする。農産物加工品でジャムやジュースにするなど有効活用しフードロスの削減に貢献すると共に、ビン詰めなどを子どもたちに体験してもらう計画だ。古民家カフェは農園野菜中心のランチバイキングや、規格外品を用いたジュースの提供も試みる。フードメニューの監修にはイタリアンレストランのシェフが携わっているという。
このほか、野澤氏が所属する愛知県立農業大学校、一般社団法人Project INTEGRA、株式会社深谷工務所、西尾市役所、西尾みなみ商工会などとの連携が進められている。さらに昨年12月に幡豆エリアの方と共に「西尾できる・はず協議会」を立ち上げ、レジャーランド開設に向けた準備が着々と進められていると紹介された。
F Worksは2024年4月に法人として新たなスタートを切る予定だ。レジャーランドは名古屋市など都市部に住む40代のファミリー世帯をメインターゲットとし、初年度売上5500万円、営業利益660万円、顧客数5000人を狙う。野澤氏は「人材集めに人脈を貸してくれる人、知恵や技術を貸してくれる人、事業資金を投資・貸してくれる人」の協力を呼びかけると共に「これからが事業の本格スタート」と成功に向けての誓いを新たにした。
●特定技能制度の活用をサポートし、外国人も働きやすく、住みやすい社会へ
■KUROFUNE株式会社 代表取締役 倉⽚稜氏
テーマ:「特定技能労働者が定着するアプリ-KUROFUNE PASSPORT-」
※「名鉄賞」を獲得
同社はクロフネ(黒船)の社名が示す通り、「日本を開国する」との思いのもと事業を展開している。着目するのは外国人在住者の急増だ。同社によれば、日本に住む外国人は2012年の68万人から2022年は3倍弱の182万人に増え、2040年には674万人に上ると予測されるという。特に西尾市は外国人が多く、市民に対する割合は6.24%で全国平均の3倍弱。これは名古屋市より高い数値だと伝えられた。
国籍の内訳はブラジルとベトナムが多く、続いて、フィリピンが続く。外国人の多くは2019年にスタートした特定技能ビザ、つまり就業目的で来日している。特定技能ビザでは、製造・介護・外食など12の特定産業分野で就業が可能。政府は5年間で34.5万人の受け入れを目指しており、2023年11月までに20万人が特定技能で来日を果たしているとのことだ。
一方、特定技能で来日した外国人を雇用するには高いハードルがある。特定技能では外国人に日常会話程度の日本語能力しか要求されておらず、雇用企業が被雇用者の母国語で生活をサポートすることが企業側に求められている。しかし、企業にとって容易ではないのが実情だ。
政府は生活をサポートする機関として登録支援機関を認定しており、活用することを推奨しているが、外注費は被雇用者一人につき月額3万円とリーズナブルとは言い難い。そこで、同社では「KUROFUNEPASSPORT」と銘打ったアプリを開発。登録支援業務をアプリ上で完結でき、かつ登録支援機関に外注する場合に比べコストを1人あたり約2万円カットできる。
その2万円は、被雇用者の転職を防止し、優秀な人材の確保のために昇給や就業環境の改善に当てることが望ましいと話す。倉片氏は「西尾市を外国人にとって働きやすい・住みやすい街とし、この取り組みを愛知県全域はもちろん、全国に広げていきたい」と熱く語った。
●独自の高機能バイオ炭で、西尾市のサーキュラーエコノミーの構築を目指す
■株式会社TOWING 取締役COO ⽊村俊介氏
テーマ:「西尾市の未利用バイオマスを活用した高機能バイオ炭の普及」
TOWINGは有機質肥料を混ぜ合わせて管理した人工土壌の技術を活用した、高機能バイオ炭を開発・販売している。目指しているのは「世界の食料、環境問題を解決」で、西尾市を起点に全国・グローバルへの展開を視野に入れる。同社の手がける高機能バイオ炭はJA西三河に試験導入されたことをきっかけに愛知県内や全国に広まっている。このことから西尾市への思い入れが特に強くなっていると強調した。
解決すべき課題として、同社は「未利用バイオマスの処理」「化学肥料の枯渇、高騰」「温室効果ガス排出の削減」を挙げる。バイオ炭の原料には、農作物や木材などが活用可能で、バイオマスの処理課題を解決できる。農業では有機肥料の活用も望まれるが、同社によれば国内の普及率はわずか0.5%に過ぎないという。低調な理由として、化学肥料を有機肥料にすると収穫34%減となることに加え、土づくりには5年もかかることが提示された。
一方、高機能バイオ炭を用いれば、収穫量を伸ばしながら、土づくりもわずか1カ月で済ますことが可能だという。また、TOWINGのコア技術は、日本酒の発酵技術を応用しているとのこと。土づくりに必要な菌を意図的に培養して人工的に土壌にする、世界的にも同社だけが持つ技術と紹介された。
TOWINGではバイオマスアップサイクルに資するプラントの販売、バイオ炭に有期転換を担っていくための農家への販売、カーボンクレジットの販売を進めている。最終的には西尾市のバイオマスでバイオ炭を作り、農地にすべて還元することを目指す。
バイオ炭は既に30の都道府県で実証実験が進められているほか、プラントに興味を持つ企業も出ている。木村氏は「西尾市は5000ヘクタールの農地があり、農業由来のバイオマスも多い。サーキュラーエコノミーのビジネスモデルを創り上げるには格好の場。実現を目指したい」と意気込みを見せ、ピッチを締めくくった。
――以上5社のピッチおよび受賞に対し、西尾市長・中村健氏は「どの提案も完成度が高く、甲乙つけがたかった」と話した。その上で、「(グランプリに輝いた)codeless technologyの提案は、恩恵を受ける人が広がっていくことが予想される。他の市町村に先駆けたPhotolizeの導入に向け、市役所を挙げて取り組みたい」と決意を伝えた。
【高校生部門】 西尾市の伝統的な塩を用いたスイーツの企画・販売を提案したチームが最優秀賞を獲得!
ここからは、高校生部門ファイナリスト8チームの中から、「最優秀賞」と「奨励賞」(2チーム)を獲得した各チームの提案内容について紹介していく。
■ファイナリスト(高校生部門/高校・チーム名、発表順)
・愛知県⽴⻄尾⾼等学校 アレキサンドラ・タカーチョ
・愛知県⽴⻄尾東⾼等学校 ⽝猿の仲
・愛知県⽴鶴城丘⾼等学校 タイガーリリー
・愛知県⽴吉良⾼等学校 しおっちゃーず
・⼤阪明星学園明星⾼等学校 ⽚道インド
・愛知県⽴鶴城丘⾼等学校 おむすびころりん
・愛知県⽴⻄尾東⾼等学校 かっちゃんのカテキン
・愛知県⽴⻄尾⾼等学校 ⻄尾の頭脳
<最優秀賞>
・チーム名:しおっちゃーず(愛知県立吉良高等学校)
・提案内容:食べてみりん!あいばどーふ
同チームは、西尾市の伝統的な「吉良饗庭塩(きらあいばしお)」を活用して、「抹茶豆腐スイーツ」を企画・販売することを提案した。スイーツの主なターゲットはカロリー摂取を気にしている人たちだ。同チームによれば饗庭塩はにがりが少なく良質。一方で、地元の人たちにも十分には知られていないという。抹茶豆腐スイーツを通じ、伝統産業の認知度アップを図ると共に、余っていたにがりを使うことでフードロスを削減しSDGSにも貢献したいと強調した。
<奨励賞>
・チーム名:アレキサンドラ・タカーチョ(愛知県立西尾高等学校)
・提案内容:サウナ郡線 電shauna
同チームはサウナを目玉に西尾市の活性化を狙った。西尾市にある温泉と電車を掛け合わせて、電車や駅でサウナを楽しむことを企画。これにより、サウナと鉄道ファンを引き付ける。同企画の成功の暁には全国展開し、赤字路線を救うと意気込んだ。
・チーム名:西尾の頭脳(愛知県立西尾高等学校)
・提案内容:西尾の空き家の成り上がり
同チームは、空き家を中高生向けの自習室にリノベーションすることを提案した。空き家に学習スペースや参考書、ドリンクバーを備え、リーズナブルに提供。これにより中高生の「勉強環境」への不満を解消しながら、愛知県学力アップの一助となりたいと熱意を見せた。
【中村市長による総評】 各社の提案を、西尾市に実装していく
会の締めくくりとして、西尾市長・中村健氏の総評があった。中村氏は「熱のこもった3時間で、ドキドキワクワクの充実した時間だった」と振り返った。
その上で、「西尾市の明るい未来の兆しが見え、感無量の思いに浸っている。どの案も西尾市への愛情と情熱が感じられ、しっかりと課題と向き合っている。解決への道しるべを示してくれたと思う。コンテストという性質上、順位をつけはしたが、いずれも完成度の高い内容だった。特に一般部門についてはすべての提案を実装したいと考えている。そうすることが、西尾市、西尾市に住む人、地元企業のためになると確信している。これから実装に向けて協力したい。本コンテストは第2回も実施するつもりだ」と熱く語りながら、これからの街づくりに思いをはせた。
取材後記
西尾市の課題をスタートアップの持つ新しいテクノロジーやアイデア、高校生ならではの斬新な切り口で解決を目指すのが本ビジネスコンテストの主な狙いだ。最終ピッチに臨んだファイナリスト5社・8チームの提案は、いずれも真摯に西尾市の現状を見つめ、実現の可能性を備えたものばかりだったと感じる。西尾市長・中村健氏は一般部門の提案に関して、どの案も実装することを目指し、さらに第2回の開催にも言及した。地域、スタートアップ、高校生たちの共創が、現状を切り拓いていく未来が予感できた。西尾市から成功事例が多く生まれ、全国に広がっていく。そうすれば、全国の地域の活性化や地方創生につながっていくのではないだろうか。成功モデルが確立されることを期待したい。
(編集:眞田幸剛、文:中谷藤士、撮影:加藤武俊)