LIFE CREATE、ウェルネス事業拡大に向けて総額9.2億円の資金調達を実施
女性専用のフィットネスブティックスタジオを運営する株式会社LIFE CREATEは、今回既存株主である株式会社アカツキからの追加投資に加え、新たにXTech Ventures、ロッテベンチャーズ・ジャパン、MTG Ventures、株式会社ポーラ・オルビスホールディングスが株主に加わり、デットファイナンスを合わせて、総額9.2億円の資金調達を実施した。
同社は「人生を、愛そう。」をスローガンに、F1・F2向けの目的型フィットネスブティックスタジオを4ブランド、全国81店舗運営。約500名の社員のうち女性社員の割合は99%、さらに在籍インストラクターの100%を正社員で雇用している。企業理念の「自分を愛し、輝く女性を創る。」に共感したエンゲージメントの高い社員が、累計会員様20万人に対しココロが動くエクササイズを通して、女性たちの人生に寄り添う体験価値を提供してきたという。そして同社は今回の資金調達を機に、フィットネスから、ウェルネスプレイスカンパニーへ進化していくという。
国内フィットネス市場は、長年成長トレンドにあり、特に2012年から8年連続して前年超で伸長を続けた成長マーケット。また世界的にもフィットネス市場は高い成長性を有しており、フィットネス先進国であるアメリカを筆頭に、アジア圏における急成長が後押しとなり、2026年までにCAGR7.21%で成長すると予測されている。また新型コロナによるパンデミックを経て、外出控えやリモートワークの定着による運動不足から健康需要は拡大。さらに先行きの見えない社会状況を経験したことで、フィットネスに求める価値が大きく変化し、心身の健康はもちろん、社会的にも満たされたウェルビーイングを実現するためのツールとして関心が高まったという。ウェルビーイング実現を支えるウェルネス産業は、世界的に急拡大しており、2025年までに7兆ドルに成長することが見込まれる。日本も、政府の成長戦略実行計画の中で「国民がウェルビーイングを実感できる社会の実現」を発表しており、今後も引き続き重視されることが予想される。特に女性のウェルビーイング向上の取り組みは喫緊の課題となっており、男性に比べると孤独や不安を感じる女性は多く、さらにコロナ禍において、女性の孤独感や不安感は加速している状況であるという。
同社は、上記課題を「ウェルネスプレイス」という居場所を通して解決していくという。従来のフィットネスの「体験価値」に加え、目的型フィットネス特有の同じ価値観を共有する女性たちの「コミュニティ」を基盤に、不安と孤独を解消。またそれぞれの属性に合わせた「女性の美と健康」をサポートする「機能価値」のウェルネスサービスを多角的に提供することで更なる心身の健康を実現していくという。
女性99%の企業だからこそニーズを掴む力、そして20万人の会員様からの定量、定性的データから実現できるプロダクト。同社は女性たちがリアルに集い、ライフスタイルにかかせない場所として、女性たちのウェルビーイングを実現していくという。
今回の調達資金用途と成長戦略
■出店加速で幅広い世代&ニーズの女性たちへリーチ拡大
今回調達した資金は、マシン専門ピラティススタジオ「pilates K」を中心とした出店の加速に活用していくという。近年ブームとなっているマシンピラティスは、国内では同社が先駆けて2018年に日本初の大規模グループレッスンスタジオをローンチ。「30代からの本気ボディメイク」をキャッチコピーに、美容感度の高い女性を中心に大ヒットし、コロナ禍においても多くの女性が入会、一部店舗では入会待ちの状況が続いている。また昨年秋には日本初となるマシン筋トレグループスタジオ「REDY’S GYM」をローンチし、現在はF3をターゲットにした新規事業も着手。これまでにないフィットネストレンドを創出し、女性の多様なライフスタイルニーズにこたえるマルチブランド展開で、幅広い世代・多様な女性たちにアプローチしていくという。また国内だけでなく、世界的なフィットネス市場成長をけん引している、アジア圏での店舗展開も構想しているという。
■女性たちの豊かなウェルネスライフ実現を目指したプライベートブランド商品開発
今回新たに、多様な経営・事業創出経験を有するXTech venturesを始め、店舗ビジネスのノウハウを有するロッテベンチャーズ・ジャパン、HEALTH/BEAUTY商材事業を展開するMTG、女性社員活躍を先導するポーラ・オルビスホールディングスが株主に加わり、店舗事業基盤を強化するとともに、女性たちとのエンゲージメントを強くするプライベートブランドの商品開発・販売も強化していくという。同社が展開してきたフィットネスブランドは、全て同社で開発を実施。これまで培ってきた企画、デザイン、ブランディング能力を使い、今後は女性のウェルネスライフ実現をサポートする商品ブランド開発に取り組むことで、フィットネスの「機能価値」をさらなる最大化を目指していくという。
■成長実現を加速させるリード人材の採用を強化
さらに今回の資金は、事業拡大に伴う組織強化に向けた人材採用へ活用。マーケティング部門や事業企画の幹部候補メンバーなど、様々なポジションで採用を強化していくという。
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