丸紅、ホリエモンロケットで知られる小型ロケットベンチャー「インターステラテクノロジズ」と資本提携
丸紅株式会社とインターステラテクノロジズ株式会社は、丸紅の新株予約権の行使により、11月1日に資本提携を行ったことを明らかにした。
インターステラテクノロジズは、2003年に設立されたベンチャー企業で、北海道大樹町にて観測ロケット「MOMO」や小型衛星打上ロケット「ZERO」の開発を行っている。MOMOは、2019年5月に日本国内で民間企業が単独で開発・ 製造したロケットとして初めて、宇宙空間への到達にも成功した。
地球観測や通信などで小型衛星利活用の需要は高まる一方、現状、小型衛星を宇宙へ運ぶためのロケットは世界的に不足している。既存の大型ロケットでは打上頻度、価格、投入軌道の柔軟性において、小型衛星の宇宙への輸送需要を必ずしも満たしていない。このような背景から、インターステラテクノロジズは高頻度・低価格での衛星打上を可能とする小型ロケットを新規開発し、ユーザーのニーズに合った衛星打上サービスの実現を目指していくという。
丸紅は、2016年よりインターステラテクノロジズとの業務提携を開始し、国内外の顧客に対するロケット販売支援を行ってきた。今回の出資を機に、丸紅とインターステラテクノロジズは今後より一層パートナーシップを強化し、高頻度・低価格な小型ロケット打上サービスの提供を通じて、日本のみならず世界の宇宙産業の発展に貢献していく。
なお、インターステラテクノロジズは、今年の3月に打ち上げサポート組織「みんなのロケットパートナーズ(略称:みんロケ)」も発足させた。同団体には、丸紅のほか、ユーグレナ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、レオス・キャピタルワークス、日本創生投資などが参画している。
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(eiicon編集部)