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横浜銀行とTrustが生成AIでシステム開発を効率化する実証実験を開始 地域金融機関で初の試み、「Trust TLanP®」を活用し業務効率化へ

横浜銀行とTrustが生成AIでシステム開発を効率化する実証実験を開始 地域金融機関で初の試み、「Trust TLanP®」を活用し業務効率化へ

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コンコルディア・フィナンシャルグループの横浜銀行と、金融業界向けのDXを推進するTrust株式会社は、Trustが開発した生成AIソリューション「Trust TLanP®」を活用し、システム開発・運用保守の効率化を目的とした実証実験を開始した。生成AIを用いたシステム開発プロセス改善への取り組みは、地域金融機関として初の試みとなる。

地銀の生産性向上へ 生成AIの活用を加速

近年、地域金融機関を取り巻く環境は大きく変化している。顧客ニーズの多様化やデジタル化の進展により、業務効率化と新たなサービス創出の両立が求められる中、横浜銀行は本年4月にスタートした中期経営計画において「AI活用による業務効率化」や「データベースの有効活用」を重点テーマに掲げている。

今回の協業は、革新的なAI技術を持つフィンテック企業との連携を通じ、システム開発体制を高度化する狙いがある。Trustとの取り組みにより、AIによる生産性向上の効果検証を進め、内製開発体制のさらなる強化を図る。

生成AIソリューション「Trust TLanP®」とは

Trustが開発した「Trust TLanP®(Traditional Language Processor)」は、金融IT領域の知見と生成AIを組み合わせた独自技術で、既存のソースコードを解析し、設計書やテストデータ、テストケースを自動生成するAIソリューション。金融機関が抱えるレガシーシステムの保守や開発における人的負担を大幅に軽減することを目的としている。

Trustはこれまで、金融機関向けのシステム開発に特化したAI実装支援を行っており、要件定義や設計といった上流工程にも対応可能な体制を有する。

設計書作成から検証開始、将来的には外部委託開発にも適用へ

今回の実証実験では、まず横浜銀行が内製で開発しているプログラムにおいて、設計書作成業務への「Trust TLanP®」適用を試みる。これにより、開発プロセスの自動化・効率化の度合いを検証。今後は外部委託しているシステム開発への応用も視野に入れ、コスト削減や開発期間の短縮を目指す。最終的には、システム開発全体のプロセスを抜本的に改善し、行内外の開発リソースの最適化を図る構想だ。

地域金融のデジタル変革を牽引

横浜銀行とTrustは今後も、生成AIやAIエージェントをはじめとする先端技術を積極的に活用し、サービスの品質向上と地域社会の持続的発展への貢献を目指す。

Trustの代表取締役社長(共同代表)友田氏は「AIによって開発現場のボトルネックを解消し、より価値ある業務へ人材をシフトできる未来を描く」と語っており、今回の取り組みは、地域金融機関のDX推進における新たなモデルケースとなりそうだ。

関連リンク:プレスリリース 

(TOMORUBA編集部) 

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コメント1件

  • 木元貴章

    木元貴章

    • 有限会社Sorgfalt
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