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NISSHAの社内ベンチャーからMBOしたmui Lab、シリーズBで資金調達を実施 スマートホーム市場のデファクトスタンダードを目指す

NISSHAの社内ベンチャーからMBOしたmui Lab、シリーズBで資金調達を実施 スマートホーム市場のデファクトスタンダードを目指す

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mui Lab株式会社は、京都キャピタルパートナーズが運用する「KCAPベンチャー1号ファンド」をリード投資家とするシリーズBラウンドのファーストクローズを完了し、第三者割当増資による資金調達を実施したと発表した。今回の調達により、同社が提供するカームテクノロジーを活用したスマートホームプラットフォームの全国展開を加速させるとともに、住宅・エネルギー領域での事業パートナーとの協業を深化させ、日本市場における標準的な存在を目指す。

カームテクノロジーで描く「心ゆたかな暮らし」

mui Labは2017年、NISSHA株式会社の社内ベンチャーとして誕生し、2019年にMBOで独立したスタートアップだ。「人と自然とテクノロジーが穏やかに調和する社会の実現」を掲げ、デジタルの利便性を過度に主張せず、生活に溶け込む「カームテクノロジー」を提供している。

主要プロダクトには、天然木を用いたスマートディスプレイ「muiボード」、IoTプラットフォーム「muiくらしのOS」、アプリ「くらしアプリ」があり、北海道ガスや三菱地所、小田急不動産、静岡ガスなど大手企業と協業実績を持つ。従業員は約35名、京都本社のほか東京・長野にも拠点を構える。

出資各社との強固なパートナーシップ

今回のラウンドでは、京都キャピタルパートナーズがリード投資家を務め、静岡ガス、みやこキャピタル、りそなキャピタルが参加。

静岡ガスとは2023年より協業を開始しており、今回の資本業務提携を機に約45万世帯へのサービス提供に向けた共同開発・販売を進める。2025年に実証実験を行い、2026年に本格提供を予定している。みやこキャピタルは2022年から出資を継続し、地域ネットワークを活かして支援を継続する。りそなキャピタルはグループの住宅金融ネットワークを背景に、成長資金の提供と企業価値向上をサポートする。

京都キャピタルパートナーズは「関西発の成長企業を支援する意義は大きい」とコメントし、mui Labが築いてきたアライアンスと技術力を評価した。

mui Lab CEO大木氏「京都から全国、そして世界へ」

代表取締役CEOの大木和典氏は「京都銀行が支えるファンドからリード投資家として評価いただけたことは、京都発スタートアップが地元で成長できる環境が整ったことを示す画期的な出来事」と強調。さらに「静岡ガス様との連携により、共に全国のガス需要家へのサービス展開に挑戦できることを楽しみにしている」と語った。

また、りそなグループの住宅金融ネットワークや、みやこキャピタルの支援と共に「京都のものづくり精神を受け継ぎつつ、最新テクノロジーで日本全国の暮らしを豊かにしていく」とし、今回の資金調達を「全国、さらには世界展開への大きな一歩」と位置づけた。

mui Labは、今回の資金とパートナーシップを活かし、2025年中にスマートホームプラットフォームの機能拡充と全国展開を本格化する。さらにセカンドクローズでの追加調達も予定し、体制強化を進める。

同社は2030年までに国内300万世帯へのサービス提供を目標に掲げており、日本のスマートホーム市場でNo.1プラットフォーマーとなることを目指している。

関連リンク:プレスリリース 

(TOMORUBA編集部) 

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