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自然素材IoTデバイスを開発するmui Lab、総額約2億円を資金調達

自然素材IoTデバイスを開発するmui Lab、総額約2億円を資金調達

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mui Lab株式会社はこの度、株式会社環境エネルギー投資、株式会社Darma Tech Labs、京銀リース・キャピタル株式会社、京都信用金庫の4社の運営する各ファンドを引き受け先とする第三者割当増資を実施し、総額約2億円の資金調達を2019年10月31日完了したことを発表した。今回の資金調達によって、mui LabのUX(ユーザー・エクスペリエンス)ソリューションを提供する為のプラットフォーム開発、マーケティング、R&Dへの積極投資と人材獲得を進めていくという。

▲上写真:木製のmuiに触れるとメッセージの交換、ニュースや天気予報の受信、音楽再生、スマート家電の操作などを行える

mui Labは、テクノロジーが人や自然と不調和に在る現状を問題視し、テクノロジーが穏やかに人の生活に佇む未来を目指し、Calm Technology & Design(穏やかなテクノロジーのデザイン)を提唱、UI/UXデザインと、実装のための技術開発を行うスタートアップ企業。フラッグシップモデルの「mui」は、家庭での家族関係の改善に焦点を当て、スマートホームデバイスのインターフェースとしての利用を推進し、クラウドファンディングのKickstarter(キックスターター)を通じて世界中から多くの反響を得た。現在は商業施設やビジネスオフィスでの利用機会、また室内に止まらずあらゆるシチュエーションを考慮し、多様な分野へのテクノロジーライセンスを進めている。

この度の資金調達では合計4社からの資金調達を実施した。

<引受先>

■EEI4号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合 (環境エネルギー投資運営)

■MBC Shisaku1号投資事業有限責任組合 (Darma Tech Labs運営)

■京都輝く未来応援ファンド2号投資事業有限責任組合 (京銀リース・キャピタル運営)

■京信イノベーションC投資事業有限責任組合 (GP:フューチャーベンチャーキャピタル(株))

投資家から寄せられる期待

今回から新たに株主として参画した投資家は、下記のような期待のコメントを発表している。

■環境エネルギー投資 加藤幹也氏

デジタル製品の急速な普及で家や街の中が急速に便利になっていく一方で、スマホ中毒やながらスマホという社会問題も顕在化してきました。弊社はmui Labが掲げるCalm Technologyに強く共感し、人と自然とテクノロジーが穏やかに共生する社会を一緒に実現したいと思い今回ご出資させていただくことにしました。共に汗をかきながら全力でサポートをさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

■Darma Tech Labs 牧野成将氏

「Calm Technology & Design」- 最初にこの言葉を聞いた時には十分に理解が出来ず戸惑いがありました。ただ彼らの「無為自然」というコンセプトをじっくり聞き、海外での評価等に触れる中でこの分野のテクノロジーが確実に社会から求められていることを実感しました。更にこのコンセプトを実現するための技術もしっかり確立されており、この分野は京都発で世界をリードできる技術の1つだと確信しました。私達も京都に拠点を置く立場として、京都発でグローバルに展開するスタートアップの応援がしたいとの想いも強く、今回のラウンドに出資させていただくことになりました。彼らの「無為自然」が社会に浸透して世界を変える日まで私達も全力でサポートします。

mui Lab株式会社のコメント

mui Lab株式会社は、NISSHA株式会社(京都市中京区)の社内ベンチャーとして設立された後、2019年4月にManagement Buy Out (MBO) により独立したテクノロジースタートアップ企業です。私たちは、今後ますます進んでいくテクノロジーの未来が作為的でなく、自然なありさまを示す「無為自然」のコンセプトの元、テクノロジー、人の生活、自然との調和をデザインコンセプトの中心に据え、デジタル情報との新しい関係性をデザインと最先端のエンジニアリングを通じて実現します。伝統と技術の融合する街、京都をベースに人に寄り添うテクノロジーをグローバルに発信しています。

mui Labは、2018年末のKickstarterにて目標額の達成とベストオブキックスターターを受賞、2019年1月ラスベガスで開催されたCESではイノベーションアワードを受賞、2019年4月にイタリアミラノで開催された「ミラノデザインウィーク2019」では株式会社ワコムと新企画のアートシステム「柱の記憶」を共同出展し、世界中のメディアを通じて多くの関心を寄せていただいております。

▲CES 2019 Innovation Award (スマートホーム部門)受賞

▲mui×Wacom「柱の記憶」ー デジタル化された柱にワコムのデジタルペンで子供の身長をマークすると近くの衣装箱に数字が表示され、クラウドに蓄積されるデータはいつでも引き出せる- Connected device(コネクテッド・デバイス)

▲mui Labオフィスの佇まい

▲mui Labのある京都夷川通りの佇まい。400年以上続く家具街にある

※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)

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