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ファンフォ、シリーズA資金調達を実施 飲食店向けモバイルオーダー+POSアプリ「funfo」で新たな食体験を創出へ

ファンフォ、シリーズA資金調達を実施 飲食店向けモバイルオーダー+POSアプリ「funfo」で新たな食体験を創出へ

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飲食店向けにPOSレジとモバイルオーダーアプリ「funfo」を展開するファンフォ株式会社は、シリーズAラウンドにおいて資金調達を実施した。出資元はKENDALL SQUARE Ventures、京都キャピタルパートナーズ、ジェネシア・ベンチャーズ、SMBCベンチャーキャピタル、NEW JOY LIMITED PARTNERSHIP、および個人投資家ら。今回の資金を活用し、同社は飲食業界のDXを加速させ、「人と食」をつなぐ新たなライフスタイルの創造をめざす。

飲食業界の課題に挑む「funfo」

外食産業では人手不足や業務効率化の停滞が続き、従来型のPOSレジやセルフオーダーシステムは高額な初期費用や工事が必要な点が普及の壁となってきた。さらにDXが進まないことで、店舗は調理やサービスに十分なリソースを割けず、本来の魅力を発揮しきれない状況にある。

こうした課題に対し「funfo」は、契約不要・基本無料で導入できるフリーミアムモデルを採用。iPadやiPhoneにアプリを入れるだけでPOSレジ、ハンディ端末、KDS(キッチンディスプレイシステム)、プリンター連携などが可能となり、工事や特別なサポートを必要としない。すでに居酒屋、カフェ、学食、社食、さらには鉄道車内販売など多様なシーンに導入され、2025年2月時点で導入店舗数は6,000を超えている。

データ活用と顧客体験の進化

「funfo」の強みは、導入の手軽さだけでなく、データ活用による付加価値の提供にある。LINEと連携した自動顧客管理(CRM)やAIによるデータ分析により、飲食店のマーケティングや経営判断を支援。単なる効率化ツールにとどまらず、飲食店の進化と顧客体験の向上を後押しする。また、ファンフォは2025年6月から、事前購入型のグルメチケットサイト「food app」の本格展開を開始。飲食店の集客課題と消費者のニーズを結びつけ、インフルエンサーとの連携を通じて新しい食体験を提供する。モバイルオーダーと併せ、店舗と顧客を結ぶ新しい接点の創出を狙う。

投資家からの期待

出資したKENDALL SQUARE VenturesのPhilip Kuai氏は「『funfo』は高い市場適応力を持ち、日本全国の飲食店のデジタル化を牽引する存在になる」と評価。京都キャピタルパートナーズの村田義樹氏は「人手不足や物価高騰に直面する飲食業界において、DXによる課題解決の先頭に立つ存在」と期待を寄せた。

今後の展望

ファンフォ 代表取締役の喬恒越氏は「これまで、POSレジやモバイルオーダー、LINE連携のCRM基盤を通じて飲食店の課題解決に取り組んできた。今回の資金調達を機に、プロダクト強化と事業拡大をさらに進め、『人と食をつなぐ』というミッションを実現していきたい」と語った。ファンフォは、セルフチェックアウト機能の提供や顧客データベース機能の強化など、新機能の開発を進める方針だ。POSを“Point of Sales”から“Point of Service”へと進化させ、飲食店と消費者双方の体験を支えるインフラとなることをめざしている。

関連リンク:プレスリリース 

(TOMORUBA編集部) 

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