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未利用食品から新たな価値を創造するグリーンエース、シリーズA資金調達を実施

未利用食品から新たな価値を創造するグリーンエース、シリーズA資金調達を実施

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技術革新と課題解決の融合

未利用食品の有効活用に取り組む株式会社グリーンエース(以下、グリーンエース)が、シリーズAの資金調達を実施。引受先には三菱UFJキャピタル株式会社、Future Food Fund株式会社、BPキャピタル株式会社が運営するファンドと三菱食品株式会社。さらに、農林水産省の「中小企業イノベーション創出推進基金事業(SBIRフェーズ3基金事業)」に採択され、今後未利用食品の粉末化技術を活用した新たな取り組みを加速させる。

この事業は、スタートアップが有する技術の社会実装を支援する国のプロジェクトで、グリーンエースはこの枠組みを活用し、農産物の粉末化技術のスケールアップと未利用食品粉末の活用実証を進めていく。これにより、アップサイクル食品の試験販売をさらに加速し、フードロス削減と地域経済の活性化を目指していく方針だ。

未利用食品問題に立ち向かうグリーンエースの取り組み

日本では毎年、規格外や価格調整によって廃棄される野菜が200万トン、食品加工の現場で廃棄される食べられる食品が120万トンにものぼるといわれている。この問題を解決すべく、グリーンエースは東京農工大学での研究を基に、野菜の色や香り、栄養素を保持しながら粉末化する技術を開発。現在は、この技術を活用した食品の開発・販売や、未利用食品を基にした新商品を企業と共創する「アップサイクル共創プロジェクト greenase」を展開している。

▲野菜の色や香り、栄養成分を保持したまま粉末に加工する、乾燥粉末化技術

食品関連企業と共に規格外野菜や未利用部分を粉末化し、新たな商品を生み出す取り組みが「greenase」だ。例えば、規格外の生姜をドレッシングに、にんじんの皮をふりかけに、さらにはコーヒーグラウンズをクッキーへと変えるなど、多様なアイデアで食品廃棄物に新たな命を吹き込んでいる。

このプロジェクトを通じて、食品廃棄物に高品質な価値を与え、消費者に届けるアップサイクルモデルを拡大する仲間を募集している。

今後の未来の展望

同社の代表取締役の中村慎之祐氏は、「捨てられる食品も形を変えれば美味しく食べられる。未利用食品のアップサイクルによって、魅力的な商品を生み出すことが私たちの使命」と語る。今回の資金調達とSBIR事業採択を機に、グリーンエースはより一層事業を加速し、パートナー企業と共にアップサイクル食品の普及を目指していく。

グリーンエースの挑戦が、食品ロス削減と持続可能な社会の実現に大きく寄与する日も遠くないだろう。

関連リンク:プレスリリース 

(TOMORUBA編集部)

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