VTuber・バーチャルIP領域で国内外へ事業を展開するBrave group、韓国IT大手カカオと資本業務提携
VTuber・バーチャルIP領域で国内外へ事業を展開する株式会社Brave groupは11月11日、韓国IT大手のKakao Corp.の投資専門子会社であるKakao Investmentを通じ、カカオと資本業務提携を締結したと発表した。本提携により、IP開発・VTuber事業を手掛けるBrave groupと、メッセンジャー「カカオトーク」やWebtoon、音楽配信「Melon」などを有するカカオのエンターテインメント資産を掛け合わせ、グローバル市場に向けた事業展開を本格的に加速させる。
日韓IP市場の成長とメディアミックスの加速
Brave groupは、「世界に、日本の冒険心を」をパーパスとし、VTuberを軸としたIP Production、IP Platform、IP Solution事業を国内外で展開。IP創出から運営、流通まで一貫した機能を持つ点に強みを持つ。
一方、カカオは韓国最大級のコミュニケーションプラットフォームを基盤に、Webtoonや音楽、フィンテックなど幅広い事業を展開し、韓国のデジタルコンテンツ産業を牽引してきた。両社の提携により、Brave groupが持つグローバルIP開発・運用ノウハウと、カカオのプラットフォームシェアおよびコンテンツエコシステムが連携。VTuber・Webtoon・音楽・ライブエンターテインメントなど、多面的なメディアミックス展開が期待される。
日韓発の新しいIP連携モデルへ
Kakao Investment PrincipalのHyochan Choi氏は、提携意義について「日本と韓国は共に世界的なコンテンツ発信地となりつつあります。Brave groupはバーチャルIP領域で独自のポジションを確立しており、カカオのコンテンツ基盤とシナジーを生むことで、新しい価値創造と市場拡張が加速すると期待しています。」と述べた。
Brave group 代表取締役の野口氏も、「韓国エンターテインメントを牽引するカカオ様と共に次世代のIP・エンターテインメントを創り上げられることを光栄に思います。本提携を通じて、両社のアセットを掛け合わせ、日韓から世界へ新しい文化を届けていきます。」と日韓協業の意義を強調した。
本提携は、単なる出資や協業にとどまらず、「日本・韓国・世界をつなぐIPエコノミー形成」への布石となる。バーチャルタレント、Webtoon、音楽、ライブ、グローバルファンコミュニティ――。その交わる場所にエンターテインメント潮流が生まれる可能性がある。
関連リンク:プレスリリース
(TOMORUBA編集部)