
エンジニアの生涯所得1億円アップを目指す――「エンジニアのミカタ」、本田圭佑氏率いるX&KSKらから総額4.5億円を調達
高還元システムエンジニアリングサービスを展開する株式会社エンジニアのミカタは、シリーズAラウンドにて総額4.5億円の資金調達を実施した。リード投資家は本田圭佑氏が率いるX&KSKで、SMBCベンチャーキャピタル、Dawn Capital、株式会社ボードルア代表の藤井和也氏らも参画した。
同社は「エンジニアの生涯所得を1億円向上させる」というビジョンを掲げ、SES業界に根強く残る多重下請けや搾取構造の是正に挑んでいる。
資金の使途と事業展開
今回調達した資金は、営業体制の強化、エンジニアのスキルアップ支援、AIマッチングシステムなど業務効率化ツールの開発に充てられる。高単価案件の獲得と業界最高水準の還元率実現を両立し、エンジニアの所得最大化を図る体制を築いていく方針だ。代表取締役の田代氏は「SES業界の構造的な問題を解決し、日本がIT先進国として発展できるよう尽力する」と強調する。
本田圭佑氏「稀有な起業家と確信」
リード投資家であるX&KSKの本田圭佑氏は、田代氏との対話を通じて「高い視座と情熱に感銘を受けた」と語り、「現代の起業家として稀有な存在であると確信した」と投資決定の理由を明かした。X&KSKは国内初のデカコーン創出を目指し、シリーズA企業への投資・支援に注力している。
各投資家からの期待の声
SMBCベンチャーキャピタルの安田純也氏は「壮大なビジョンに挑む姿勢に共感。SMBCグループのリソースで全力支援する」とコメント。Dawn Capitalの山﨑大世氏は「田代氏の行動力と組織力に魅了された」と語り、今後のスケールアップに期待を寄せた。また、ボードルアの藤井和也氏は「エンジニアに寄り添う姿勢が日本経済にも良い影響を与える」と評価した。
同社の挑戦は、ITエンジニアの待遇改善を超えて、日本のIT産業全体の持続的発展に直結する可能性を秘めている。業界の常識を変えるこの動きが、今後どのようなインパクトを与えるか注目される。
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(TOMORUBA編集部)