
リトプラ、シリーズCセカンドクローズでソニーイノベーションファンドから出資を受け入れ 次世代型テーマパーク「リトルプラネット」の国内外展開を加速
次世代型テーマパーク「リトルプラネット」を運営する株式会社リトプラは、2025年8月6日、シリーズCラウンドのセカンドクローズとして、ソニーベンチャーズ株式会社が運営するSony Innovation Fundからの出資を受け入れたことを発表した。
今回の資金調達により、リトプラはロケーションベースエンターテインメント(LBE)事業のさらなる展開と高度化を推進していく。特に、国内外での新規出店、新業態の開発、そして「リトルプラネット」シリーズブランドの強化を重点施策として掲げる。
代表・後藤氏「ソニーとの連携で多様な体験を創出」
リトプラ 代表取締役の後藤氏は、「ソニーイノベーションファンドを新たな株主として迎えられたことを嬉しく思います。ソニーグループが注力するLBE領域で出資いただいたことは、当社の事業モデルと将来性に対する期待の表れだと考えています。今後も、より多様で質の高い体験を創出していきます」とコメントした。
一方、ソニーベンチャーズ 代表取締役社長の波多野氏は、「『リトルプラネット』はデジタル技術とリアル体験を融合した先進的なモデルであり、子どもたちの創造力を育む大きな可能性を秘めています。今回の出資を通じ、ソニーグループのアセットやネットワークとも連携しながら、同社の成長を支援したい」と語っている。
「リトルプラネット」の特徴と展開状況
「リトルプラネット」は、“体感・探究・思考・創造・交流”という5つのエクスペリエンスを軸に開発された次世代型テーマパークだ。砂遊びや紙相撲といった普遍的な遊びにデジタル技術を融合させることで、子どもたちが自ら考え、学び、他者と交流できる体験を提供する。さらに、パーク専用リストバンド「シャリング」によって遊びのデータが記録され、子ども一人ひとりにパーソナライズされた“未来のアソビ”を楽しめる点も特徴だ。
2025年8月時点で、国内24か所、海外4か所に常設パークを展開。タカラトミーやTOYLO PARKとのコラボレーション施設も含まれており、幅広いパートナーシップによる拡張が進んでいる。
今後の展望
リトプラは今後、資金調達を梃子にさらなる国内外の出店を加速し、新たな体験型エンターテインメントの開発にも取り組む。IPとエンターテインメントを融合させた施設展開を推進し、世代や地域を超えて楽しめる「リトルプラネット」ブランドの価値を高めていく方針だ。今回のソニーイノベーションファンドとの提携は、その成長戦略を大きく後押しするものとなりそうだ。
関連リンク:プレスリリース
(TOMORUBA編集部)