
aora×藤沢市、「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」で歩いて環境貢献できるアプリ「Pucre」活用 ゼロカーボンシティの実現を目指す取り組みが始動
環境行動への参加を促進し、ESG貢献を可視化するグリーン報酬システム「PUC(Play User Credit)」を提供するaora株式会社は神奈川県藤沢市の「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(以下、Fujisawa SST)」において、歩くなど日常の活動で環境貢献できるアプリ「Pucre(ピュクレ)」を活用した実証実験を8月1日より開始した。
「Pucre」は、歩数やチェックインなどを通じて「PUC」を取得でき、そのポイントがカーボンクレジットとひもづく仕組みを備えている。これにより、利用者の生活行動がそのまま環境価値の創出へとつながり、持続可能なゼロカーボンシティの実現を加速させる狙いだ。
Fujisawa SST、10周年を機に新たな挑戦
Fujisawa SSTは2014年に誕生し、「生きるエネルギーがうまれる街。」をコンセプトに太陽光や省エネ機器の活用を通じて持続可能な街づくりを進めてきた。今年で10周年を迎え、次なるステージとしてカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを強化している。
これまで同街区では100件以上の実証実験や調査が行われ、多様なスマートシティの設計にも寄与してきた。今回のaoraとの連携は、「生活そのものがカーボンニュートラルへの貢献となる社会」を具現化する試みとして注目されている。
実証実験の内容 歩いて貯めて、使って貢献
実証は住民が「日常の暮らしを通じて環境貢献できる」ことを実感できるよう、2段階で展開される。
【第一弾:ポイントを貯めて環境に貢献】
8月1日から10月頃まで、Fujisawa SSTの住民を対象にプロジェクト参加者を募集する。参加者は「Pucre」アプリをインストールし、ヘルスケアアプリと連動して歩く、またはチェックインすることでポイント(PUC)を獲得できる。獲得したポイントは、藤沢市や神奈川県内を中心とする国内のカーボンクレジット創出事業者に還元され、身近な行動が地域の環境価値向上につながる仕組みだ。
【第二弾:ポイントを使って脱炭素社会へ貢献】
秋以降に開始予定の第二弾では、住民が貯めたポイントを「1円単位」で利用できるようになる。ポイントはカーボンクレジット引換券として商品・サービス提供企業へ移転し、企業はそれを通じてカーボンオフセットを実施可能となる。住民はポイントをドリンクチケットやコスメ商品などに交換できる予定で、今後はFujisawa SSTの事業者との連携も検討が進められている。
ゼロカーボンシティモデルへの挑戦
aoraのCEO・堀井紳吾氏は「Fujisawa SSTでの実証開始を大変嬉しく思います。環境価値のエコシステムを連携させることで、真に持続可能なゼロカーボンシティの取り組みがスタートできる」とコメント。地域の人々と企業がポジティブに参加できるエコシステムを構築できるモデルケースを目指す姿勢を示した。
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(TOMORUBA編集部)