Web3・デジタル資産領域における情報プラットフォームを展開するN.Avenue、シリーズB 1stクローズで資金調達
Web3・デジタル資産領域における情報プラットフォームを展開するN.Avenue株式会社は、シリーズBラウンドの1stクローズとして、Spiral Capital、日鉄ソリューションズ株式会社、NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社、Headline Asiaの4社を引受先とする資金調達を実施した。今回の調達により、同社は日本のデジタル資産市場の「情報インフラ」として、さらなる成長フェーズに入る。
信頼性・中立性を軸に、Web3時代の情報基盤を強化
N.Avenueは「価値革命時代の、地図とコンパス」をビジョンに掲げ、グローバルWeb3メディア「CoinDesk JAPAN」や法人会員制コミュニティ「N.Avenue Club」を運営してきた。これまで、カンファレンス運営や企業研修などを通じて、Web3・デジタル資産の正しい理解と産業の発展を支えてきた。
今回の資金調達により、同社は次の3つの領域に注力する。
情報基盤としての成長
信頼性の高いニュース・データ配信を強化し、カンファレンスやコミュニティを通じた市場エコシステムを拡張する。
市場参入支援の加速
事業会社・自治体向けの研修やアクセラレーションを通じ、ブロックチェーン活用や投資家の参入を支援。
データ配信事業の立ち上げ
機関投資家などを含む投資家層に向けたデータサービスを新規構築し、市場の信頼性と透明性を高める。
各投資家からの期待とエール
リード投資家のSpiral Capitalの縣恵吾氏は、「Web3のマスアドプションが進むなか、N.Avenueが提供する中立的で信頼できる情報源へのニーズは一層高まっている」とコメント。日鉄ソリューションズの前原卓己氏は「証券市場で培った技術力を活かし、健全なデジタル資産市場の構築に貢献したい」と述べた。
また、NOBUNAGAキャピタルビレッジの太田匡紀氏は、同社の新ファンド「NOBUNAGA Growing Fund」からの投資で「金融×Web3」の地域シナジーを模索すると語り、Headline Asiaの島川敏明氏は「CoinDesk JAPANとコミュニティの両輪で、アジアNo.1の次世代金融プラットフォームを築く存在」と期待を寄せた。
「信頼できる情報」で市場の成熟を支える
代表取締役CEOの神本侑季氏は、今回の調達に込めた思いを 「米国では暗号資産ETF解禁や制度整備が進み、日本でもステーブルコイン導入など転換点を迎えています。こうした中で、信頼できる情報の重要性は増す一方です。当社は“デジタル資産の情報インフラ”として、市場の健全な発展に寄与していきます。」と語っている。
N.Avenueは2018年にLINEヤフー傘下で設立され、2023年に独立。今回の出資を契機に、既存メディア・研修事業の拡充に加え、データビジネスを新たな成長軸として推進する方針だ。
国内最大級のWeb3メディア・コミュニティとして前進
同社が運営する「CoinDesk JAPAN」は、世界最大級のWeb3メディア「CoinDesk」の公式日本版として、次世代経済ニュースや価格データを提供。一方、「N.Avenue Club」は200社以上が参加する法人会員制コミュニティで、研究・交流・発信の場として企業のWeb3事業化を後押ししている。
今後もN.Avenueは、メディア・コミュニティ・データの三位一体モデルで、Web3・デジタル資産市場の“信頼できる羅針盤”として進化を続けていく。
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(TOMORUBA編集部)