貿易DXを推進するShippio、セイノーHDから出向者受け入れを開始 大企業×スタートアップの人材交流でDX人材育成と事業成長を促進
貿易DXを推進する株式会社Shippioは2025年11月17日、セイノーホールディングス株式会社(以下、セイノーホールディングス)が新設した「CVC出資先スタートアップへの出向制度」に基づき、西濃運輸株式会社から社員1名の受け入れを開始したと発表した。
実施の背景――CVC投資先と人材交流を組み合わせた新制度
セイノーホールディングスは2022年にShippioへ出資しており、物流DXや業務効率化に向けた協議を継続してきた。新制度では、CVC投資先企業との連携強化を目的に出向制度を整備。社内公募と選考を経て、今回Shippioが初期受け入れ先のひとつに選ばれた。
本取り組みにより、セイノーホールディングスの長年の現場知見と、Shippioが強みとするテクノロジー・事業開発力を、人材交流という形で融合。両社の事業成長や人材育成につなげる狙いだ。
双方の狙い 組織文化・知識・事業開発力の相互越境
▼セイノーホールディングス
スタートアップ環境での意思決定スピード、経営陣との距離、顧客起点の事業開発を経験することで、将来のイントレプレナーやグループ経営幹部候補を育成する。出向者は現場実務に入り込み、同社の変革を牽引する役割も担う。
▼Shippio
物流の現場で培われた知識・オペレーション理解を持つ専門人材を迎えることで、サービス改善や新機能開発におけるリアルな課題理解が深まる。また、大企業ならではの業務設計手法やマネジメントを吸収し、組織基盤強化にもつなげる。
出向期間は1年、オペレーション部門で事業開発に関与
出向期間は1年間。出向者はShippioのデジタルフォワーディング事業(Shippio Forwarding)のオペレーション部門に所属し、既存業務の改善や新サービス企画などを担当する予定だ。
セイノーホールディングス 専務執行役員 オープンイノベーション推進室 室長 河合氏は「出向制度は、出資先企業の成長支援と、次世代イントレプレナー育成を両立する取り組みです。スタートアップのスピード感を肌で感じ、得た経験を物流業界全体の価値創出につなげていきたい」と語る。
また、株式会社Shippio 代表取締役CEO 佐藤氏は「セイノーグループの現場知見とShippioのテクノロジーが融合することで、より良いサービスが生まれると確信しています。出向者の挑戦と成長を支援しながら、日本の物流DXの加速に貢献していきたい」としている。
関連リンク:プレスリリース
(TOMORUBA編集部)