サイクラーズ×女子美術大学×エフラボ、廃棄予定の家具を新たなプロダクトへ再生する取組を推進
サーキュラーエコノミーを追求し、ヒトとモノを活かし続ける社会を目指す、サイクラーズ株式会社は、女子美術大学 共創デザイン学科とのコラボレーションイベントとして、2024年9月4日(水)~10日(火)の7日間にわたり、有楽町マルイにて循環をテーマとした家具販売会『LOOP design!』を開催する。
同社では、暮らしに寄り添ったものづくりを通じ、廃棄予定の家具をデザインの力によって モノの価値を蘇らせる『Re:MAKE(リメイク)家具』ブランドenloop®の運営を、美術大学出身のデザイナー3名が中心となり行っている。2024年2月に商標登録完了し、ブランドとして新たに始動した。
サイクラーズはグループ会社のトライシクル株式会社を通じて入荷したリユース、もしくは廃棄予定の家具に、デザインを通し家具本来の味は活かしつつ、新たな価値を与えることにより、大量生産型の家具とはまた一味違うユニークなRe:MAKE家具を提供している。
また、今回の取組には今年7月に協業を発表したエフラボも参画。エフラボは、壊れたり古くなった椅子の張替・補修を専門とした椅子再生事業を行っており、職人の手によって生まれ変わった椅子をお客様のもとへ返し、より長く使ってもらっている。石川県・山梨県の工場には多くの職人が在籍し高度な加工技術で再生を続けている。
今回のイベントでは、“新品よりも、ずっといい”をテーマに商品を展開。廃棄予定の椅子の一部を使用し、マガジンラックやサイドテーブルのような全く異なるプロダクトへと生まれ変わらせ、芸術と家具が融合した洗練空間をデザインした。30-40代女性をメインターゲットに、趣味の時間がより充実するような家具を販売する。
開催概要
名称 : LOOP design!
主催 :トライシクル株式会社
共催 :サイクラーズ株式会社、女子美術大学 共創デザイン学科
日程 :2024 年 9 月 4 日(水)―10 日(火)
時間 :11:00-20:00(最終日は 18:00 まで)
会場 :有楽町マルイ 2 階 concept shops 〒100-0006 東京都千代田区有楽町 2-7-1
主な出品物 :収納家具・テーブル・椅子・雑貨 ※出品物は一部変更となる場合がある
各社からのコメント
【サイクラーズからのコメント】
リメイク家具ブランド『enloop®』は、モノを通じてひとりひとりの人生に寄り添い、その縁をたいせつに紡いでいくブランドを目指しています。『enloop®』という名前の由来には、縁(en)+循環(loop)の意味を込め、”縁“を大切に紡ぐことをコンセプトとしています。リメイクの母材となる家具は、誰かが愛着を持って大切に使ってきたものです。その家具を壊して廃棄することなく、“新品よりもずっといい“ものへリメイクすることで、次に使う方へ新しい縁を繋ぐことができます。椅子の張替え業を行うエフラボ様も、お客様の大切な家具を守り、これからも使い続けられるよう修復しお返しをしています。そういった想いが合致し、協業することでさらに良い製品を作り上げることができると感じ、この度共創へと至りました。
【女子美術大学 共創デザイン学科からのコメント】
女子美術大学 共創デザイン学科は2023年に新設された新しい学科です。学部長である松本博子教授は「卒業後は経営企画や新規事業開発など、会社の未来に影響を与える部門でぜひ活躍してほしい」という想いで教育を行っています。弊社のデザイン部門は経営企画部の中にあることも特徴のひとつです。ただ要件に従いデザイン・モノづくりをするだけでなく経営の視点を持ち、事業計画することも求められます。共創デザイン学科の教育方針との親和性は高く、今回、共創をさせていただく運びとなりました。
工場では通常、「図面や仕様書を元に、決まったものを量産する」ことが基本です。今回の様な今あるものを1点ものとしてアレンジして製作することは苦手な工場が多いと思います。
【エフラボからのコメント】
エフラボは新しいものの量産もできる工場ですが、専門は椅子やソファの張替えで職人の手作業が基本にあり、木工・塗装・張り・ウレタンなどの工房が集まったような工場です。そのため、常日頃から「どうやって直すか」「どうすればきれいに仕上がるか」など、試行錯誤する土台や開発に関して前向きな視点を持っていたことが、共創の実現ポイント1つ目。
更に今回はサイクラーズさんからお声かけをいただき、
①廃棄予定素材でも何が使いやすく商品にしやすいか?
②サイクラーズのデザインチームの皆さんや学生さんのアイディアを活かせる廃棄素材は何か?
③実現可能な施工の方法はどれか?
を互いに前向きに調整できたことが、2つ目のポイントだったかなと思います。
また、自社でも廃棄予定品を、形を変えて直販する仕組みづくりを進めているところでしたが、デザインや流通、マーケティング、在庫管理などにおいて大きな課題を抱えているところで、今回の取組でステップアップしたい考えがあったことも3つ目のポイントです。
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