ゴーストサイトメトリーの研究開発・実用化を進めるシンクサイト、総額約33億円の資金調達を実施
AI駆動型のイメージ認識型高速セルソーティング技術であるゴーストサイトメトリー(以下、「GC技術」)の研究開発及び実用化を進めるシンクサイト株式会社は、野村スパークス・インベストメント株式会社が資産の運用を受託している日本グロースキャピタル投資法人をリード投資家とし、下記の投資家を引受先とする約23億円の第三者割当増資を実施した。この第三者割当増資と、今年9月に採択されたNEDOの助成金を合わせた今回の資金調達額は合計33億円となり、助成金を含めたこれまでの累計調達額は90億円となる。
資金調達の背景及び目的
同社は、2016年2月の設立以降、独自に開発したGC技術の研究開発を行ってきた。従来技術では、単一細胞から取得する情報量と分離スピードを両立させることが困難だったが、革新的な高速イメージング技術と機械学習、マイクロ流体技術を融合したGC技術により、新たな細胞に関する研究が可能となり、革新的な治療や検査診断の実現に繋がる。今年6月には、GC技術を搭載した次世代細胞分析分離装置であるVisionSort™の販売を開始し、グローバル市場での営業・マーケティング活動を積極的に展開している。既に米国の著名な研究機関への販売・納入を完了し、今後は更に多くの大手製薬企業・バイオテック企業や著名な大学・研究機関等への納入を予定している。
今回の資金調達により、VisionSort™の量産体制の整備と、北米、欧州およびアジアにおける販売体制の強化を図り、グローバル市場でのGC技術の浸透を図っていくという。また、VisionSort™に続く製品や、新たなサービスの開発を進め、革新的な製品やサービスを継続的に市場に投入していく方針だという。
引受先
■リード投資家
・日本グロースキャピタル投資法人
■新規投資家
・三井住友信託銀行株式会社
・豊田合成株式会社
・東京センチュリー株式会社
・個人投資家2名
■既存投資家
・ジャパン・コインベスト3号投資事業有限責任組合
・テクノロジーベンチャーズ5号投資事業有限責任組合
・リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合
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