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リージョナルフィッシュ | シリーズBで約20.4億円の資金調達、オープンイノベーションによる研究開発の加速に加えて、量産体制の整備を進める

リージョナルフィッシュ | シリーズBで約20.4億円の資金調達、オープンイノベーションによる研究開発の加速に加えて、量産体制の整備を進める

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ゲノム編集技術をはじめとした品種改良技術×スマート養殖技術を活用したスタートアップであるリージョナルフィッシュ株式会社は、シリーズBラウンドとして、第三者割当増資により総額20.4億円の資金調達を実施した。これにより累計資金調達額は約26.4億円となる。引受先は以下の通り。川上から川下までの連携を深めるとともに、今回調達した資金により、国内最大級の養殖プラント新設による水産物の量産体制整備のほか、海外進出、品種改良やスマート養殖の研究開発に充て、水産物の生産体制強化とさらなる研究開発の加速を目指す。

シリーズBラウンドの引受先

■新規株主

​・NTTファイナンス

・奥村組

・岩谷産業

・ウシオ電機

・FOOD & LIFE COMPANIES

・SBプレイヤーズ

・丸井グループ

・CBC

・KANSOテクノス

・MOL PLUS

・SMBCベンチャーキャピタル

・京大創業者応援ファンド

■既存株主

・Beyond Next Ventures

・荏原製作所

・三菱UFJキャピタル

・京信ソーシャルキャピタル

・中信ベンチャーキャピタル


シリーズBファイナンスの主な資金用途

・国内最大級の養殖プラント新設による、水産物の量産体制整備

・品種改良の対象品種および新規特性の拡大や、スマート養殖の実現に向けた研究開発

・アジアをはじめとした海外参入および現地パートナリングの加速

・上記を支える人材採用の拡大

資金調達の背景

リージョナルフィッシュは、現在、可食部増量マダイ「22世紀鯛」と高成長トラフグ「22世紀ふぐ」を販売している。同時に、他の水産物においても上市に向けた品種改良の推進・生産準備を進めているが、この度、新たな養殖プラントの設置による量産体制の整備に着手した。

また、リージョナルフィッシュは創業以来、アカデミアだけでなく、水産事業者、企業、行政、金融機関などの技術・知見を併せ、みんなで変革を起こす“オープンイノベーション”を掲げている。現在は、島根県や荏原製作所、NTTグループ、FOOD & LIFE COMPANIES、奥村組など70団体以上とのオープンイノベーションを進めており、2022年2月には「第4回 日本オープンイノベーション大賞」農林水産大臣賞も受賞した。

今後、更なるスピード感を持って量産体制の整備や販路拡大およびグローバル展開を行うにあたり、オープンイノベーションは必要不可欠だとの考えだ。今回、リージョナルフィッシュの志に共感し引受先となった17社とは、特に大きなシナジー効果を見込んでおり、川上から川下まで、これまで以上の連携強化を図っていくという。

投資家からのコメント

■Beyond Next Ventures 株式会社 代表取締役社長 伊藤 毅 氏

『リージョナルフィッシュが品種改良を行った魚が市場に投入され、いよいよビジネスをスケールさせるフェーズに入ってきました。会社設立前の構想段階から関わっていますが、その後の成長スピードに本当に驚いています。今回、多くの事業パートナー各社に出資頂いた事で、国内水産業の活性化を推進し、各領域のパートナー企業様と共にグローバルに展開する準備が整いました。弊社としても引き続き、リージョナルフィッシュが更にアクセル全開で日本の水産業や世界の食文化の為に、事業を加速する事を全力でサポートしたいと思います。リージョナルフィッシュの今後にご期待ください。』

■株式会社荏原製作所 マリンソリューション課 課長 松井 寛樹 氏

『シードラウンドに続き、今回の出資業務提携を通じ、お互いの成長の為の連携を強化出来ることを大変嬉しく感じております。品種改良された競争力のある種苗と、その飼育環境を最適化する養殖システムにより、持続可能で食べ物に困らない社会作りに貢献していく。その実現に向け、「ワクワク感」を持ってリージョナルフィッシュと共に取り組んでまいります。』

■三菱UFJキャピタル株式会社 投資第三部 副部長 李 範煥 氏

『世界初ゲノム編集育種魚上市、まさに有言実行。初回投資をさせて頂いて以来、当社の実行力にはいつも驚いています。当社が目指しているもの、そしてその活動はまさにSDGs時代が求めているものだと思います。次のステージでは当社品種を日本、そして世界に広め、世の中の食料問題解決ソリューションとして世界で認められる企業に成長できると期待しています。MUFGの一員として今後も引き続き当社成長に貢献できればと思います。』

■株式会社京信ソーシャルキャピタル 代表取締役 国本 丈弘 氏

『この度リージョナルフィッシュ様にご投資させていただく機会に恵まれたことを嬉しく思います。世界的な人口増加によりタンパク質クライシスは深刻化し、日本においては水産資源の減少が大きな社会問題であると感じています。同社のソリューションにより水産業の生産性が飛躍的に向上し、業界にイノベーションを巻き起こすことを期待して投資いたしました。今後も京都信用金庫のリソースを活用して、同社を全力で応援していきたいと考えております。』

■京都中央信用金庫 専務理事・中信ベンチャーキャピタル株式会社 代表取締役社長 安川 淳史 氏

『魚介類養殖市場での画期的な取組みによる、地域産業の活性化、日本の水産業の変革、ひいては世界の食糧事情改善の大きな可能性を秘めるリージョナルフィッシュ株式会社が京都発祥であること、また今回投資の機会に恵まれたことは大きな喜びです。今後の大きな飛躍を期待しています。』

■NTTファイナンス株式会社 代表取締役社長 伊藤 正三 氏

『この度はシリーズBファイナンスの資金調達おめでとうございます。NTTグループでは、ICTなどの先端技術の活用による一次産業の課題解決、地域社会への貢献に取り組んでいます。今回のファイナンスを通じ、これまで以上に貴社との取り組みを深化させ、人類の存続に欠かせない食糧問題の解決や環境負荷の低減に寄与できるよう、パートナーの皆様とも力を合わせながら、貴社とともに研究開発や早期ビジネス化を推進していく所存です。』

■株式会社奥村組 常務執行役員 投資開発事業本部長 吉見 和行 氏

『世界的な人口増によるタンパク質クライシス、また国内水産業および地方の衰退という差し迫った社会課題の解決に向け果敢に挑戦されているリージョナルフィッシュ社。その社名のとおり地方から世界に向けて水産業を変革していくという熱い思いに賛同すると共に、当社もその一翼を担い、これからも美味しい魚を、安心していつでも食べられるような未来の実現を目指します。』

■岩谷産業株式会社 産業ガス本部 エアガス部長 上級理事 橋本 信一 氏

『この度、リージョナルフィッシュ様に出資をさせていただく運びとなり、とても嬉しく思います。世界的な人口の増加に伴い食料需給が変化する中、水産事業は、天然資源の枯渇、就業者の減少などの多くの課題を抱えており大きな変革が求められています。近い将来に、同社はそのような課題解決の柱となると確信しています。弊社としましても、同社および多くのパートナー企業様たちと力を合わせながら、社会的課題の解決に貢献していく所存です。』

■ウシオ電機株式会社 代表取締役 CEO 内藤 宏治 氏

『この度は、シリーズBにおける資金調達完了おめでとうございます。リージョナルフィッシュはゲノム編集技術を用い超⾼速の品種改良とスマート養殖組み合わせた次世代⽔産養殖システムであり、ウシオ電機としても出資後は技術開発の面や人材育成の面などで力強くサポートをさせて頂きたいと思っております。今後の人々の食生活に根付き、陸上養殖システムと言えばリージョナルフィッシュと無意識に連想される日が来ることを心待ちにしております。』

■株式会社FOOD & LIFE COMPANIES 代表取締役社長 CEO 水留 浩一 氏

『この度はおめでとうございます。本資本提携をきっかけに品質改良・スマート養殖の技術を有するリージョナルフィッシュ様、その他様々な技術を有する投資家様、日本の食文化発展に向けた調達基盤の構築を目指す弊社で水産資源の安定的な確保という日本・世界の将来における重要なテーマに対してチャレンジしていければと思っています。今後ともよろしくお願いします。』

■SBプレイヤーズ株式会社 代表取締役社長 藤井 宏明 氏

『当社グループは地方自治体や地域企業との連携によるサービス創出を通じ地域活性化を目指しており、志を同じくするパートナーを探しておりました。同社では水産業を高付加価値化し持続可能な産業に変えると共に、地域ブランドを創出することを目指されています。このような同社の取り組みに大変共感し、同社の発展をサポートすると共に、地域産業の課題解決を連携して推進すべく出資に至りました。同社と共に地域社会に新たな価値を創出してまいります。』

■株式会社丸井グループ 上席執行役員 CDO 相田 昭一 氏

『この度はシリーズBの資金調達おめでとうございます。また当社グループが、今回株主として同じ船に乗れることを大変うれしく思います。リージョナルフィッシュが実現したい未来は、当社グループが実現したいインパクトのひとつである「将来世代の未来をつくる」と大きく重なります。地球環境の危機、将来的なタンパク質不足が叫ばれる現在、リージョナルフィッシュが提供する技術によって、これらの課題解決に大きく貢献できると期待しております。今回のご出資をきっかけに、お客様接点における協業を加速していくことで、リージョナルフィッシュの技術による美味しい水産物を、多くのお客様へ知ってもらう協業を実現してまいります。一緒に将来世代の未来をつくっていきましょう!』

■CBC株式会社 常務執行役員 中村 洋典 氏

『シリーズBラウンドでの調達完了おめでとうございます。この度 出資参加できる事、大変嬉しく思っております。リージョナルフィッシュの描くビジネスモデルは、まさに現在の水産事業全体の課題を捉えたものであり、日本の水産業の再興と地域産業振興の観点から、ゲノム編集技術は必要不可欠になると考えます。CBC GROUPがこれまで培って来た、グローバルビジネスの知見を活かしながら、日本を代表する出資パートナーの皆様と協力し、同社の成功と持続可能な社会の実現に向けて取り組んで参ります。』

■株式会社KANSOテクノス 代表取締役社長 大石 富彦 氏

『シリーズBファイナンスの成功により、本格的に量産体制が構築され、IPOに向けて事業が加速化するものと期待いたします。KANSOテクノスは魚病判定や魚介類の健康診断などの技術分野で連携を進めるとともに、宮津での生産施設管理技術を活かして、リージョナルフィッシュのエクイティバリューの拡大に寄与したいと思います。京都発の“地魚”が世界中を飛び跳ねる、その日を共に迎えましょう!』

■株式会社MOL PLUS 代表 阪本 拓也 氏

『食糧問題の解決・環境負荷低減というESG課題へのソリューションになる可能性を感じ、この度他の多くの出資者の皆様とともに、ご一緒させていただくことになりました。各所からの認可取得、事業会社との連携体制の強化等を通じ、今日プロダクトの商用化拡大を目指すフェーズまでスピード感を持って到達された強いチームの皆様とともに是非とも伴走させていただきます。物流面や海洋事業面(沖合養殖)、海外展開の分野での取り組みを、とりわけ楽しみにしております。』

■SMBCベンチャーキャピタル株式会社 関西投資営業部 副部長 池田 一生 氏

『リージョナルフィッシュ様は最先端の水産物の超高速品種改良技術と完全養殖技術といった知と技術が結集された会社というだけではなく、創業僅か3年にして数多の有力プレイヤーを巻き込んで実現可能なビジネスモデルを形成されている会社であり、その点に強い魅力を感じ出資をさせて頂きました。当社がその卓越した実行力で成長を遂げることが、今後の水産資源の枯渇化やタンパク質不足といった社会課題の解決に繋がると強く期待しています。SMBCグループとしても積極的にサポートさせて頂ければと思います。』

■京都エンジェルファンド株式会社 代表取締役 山本 康正 氏

『持続可能な社会を構成するにあたって、食料の課題解決策は全世界で模索されており、その中でリージョナルフィッシュ社の技術と経営陣の情熱はスマート養殖も含めて必要とされているものだと思います。京都大学から日本だけでなく世界の課題解決に向けて取り組む過程を支援できることを嬉しく思っております。』

■京都エンジェルファンド株式会社/株式会社SHIFT 代表取締役社⻑ 丹下 大 氏

『リージョナルフィッシュ、梅川さんに初めてお会いした際に、京大の起業家というものはカクあるものだと思いました。今時の目新しいビジネスを、それらしいプレゼンで金メッキしたものではなく、本当に心から人類に必要な事業だと信じ込み、そして自らの役割だと思って愚直に努力する姿に。人類が必要なタンパク源を人類が地球と共存できる事業形態で構築するリージョナルフィッシュは、これぞまさに京大エンジェルファンドが求めるホームランを打つ起業家集団。これ以上の会社もなく、期待しかないので、是非とも成功させて頂きたいと思います。末長く応援しております。』

※関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部) 

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  • 須原

    須原

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