⾃然エネルギーの爆発的普及を実現する「パワーエックス」 | Jパワーより資金調達、協業の可能性を検討へ
自然エネルギーの普及並びに蓄電、送電技術の進化において新規事業を展開する株式会社パワーエックス (PowerX, Inc.)は、電源開発株式会社(以下、Jパワー)より出資を受けることが決定したと発表した。
資金調達の背景
日本政府が公表した2022年度の電力需給の見通しによると、夏と冬は全国的に電力不足になる可能性が高く、今夏は、東京や東北、中部エリアにおいてピーク時の電力予備率が3.1%と予測され、安定供給の余力がない状況だ。今冬はさらに状況が厳しくなり、全国7エリアで安定供給に最低限必要な予備率3%が確保できていないと想定されている(※1)。
また、電力需給が逼迫する中、昨今の国際情勢により燃料調達動向の変動が激しく、調達リスクが高まっている。そのような背景から再生可能エネルギーなど、脱炭素の効果が高い電源の最大限な活用が期待され、再生可能エネルギーの出力変動の調整に大きな役割を担う定置用蓄電池の導入が必要とされている。
パワーエックスは、先日発表した大型蓄電池組立工場「Power Base」を岡山県玉野市で建設し(※)、安全性や経済性の両立を実現した蓄電池製品を2024年春から大量生産し、新たな「エネルギーソリューション」の構築やサービス展開を行う。
この度は、Jパワーの出資により、相互の協業の可能性を検討するため、Jパワーの多様な発電資産および発電事業等で培ってきた技術やノウハウを情報交換しながら、再生可能エネルギーの普及を支えるインフラビジネスの創出を目指していくという。
※1:参考:経済産業省 資源エネルギー庁「2022年度の電力需給見通しと対策について」
Jパワーについて
Jパワー は、約70年にわたり低廉かつ安定した電力を供給するとともに全国で基幹送電線の建設・運用を行い、わが国の経済発展と国民生活の向上に貢献してきた電力会社だ。エネルギーを取り巻く事業環境の変化を捉え、最新技術の導入や新たな事業領域への挑戦など創意工夫を重ねてグローバルに成長を続けている。また、2011年2月に公表したJ-POWER “BLUE MISSION 2050”に基づいて再生可能エネルギーの拡大等の取り組みを進め、2050年カーボンニュートラル実現に貢献していくことを目指している。
※関連リンク:プレスリリース