日本酒サブスク「SAKEPOST」×NTTドコモ | 軽量形状を生かし海外に展開スタート、日本酒の魅力を海外ユーザーに届ける
日本酒サブスク「SAKEPOST」を展開する株式会社FARM8は、株式会社NTTドコモと連携し、日本国内で展開している「SAKEPOST」のサービスを2022年7月上旬より海外ユーザーに向けて越境での提供を開始する。
日本酒サブスク「SAKEPOST」とは
「SAKEPOST」は、株式会社FARM8が2021年11月にスタートした日本酒サブスクリプションサービスだ。酒蔵のある地域でしか味わえないような地域の日本酒を飲み切りサイズ(100ml)のオリジナルパウチに入れて、毎月3銘柄ずつ自宅のポストに届ける。毎月届く日本酒はどれも違う酒蔵の銘柄で、味わいの違いを飲み比べながら楽しむことができる。届いたパウチには銘柄名が書いておらず、QRコードから銘柄の情報を確認することができるため、先入観なく日本酒の味を楽しめ、まだ味わったことのない日本酒との出会いも創出することが可能だという。
▼ポストに届く日本酒定期便「SAKEPOST」は、飲み切りサイズ100mlの日本酒が毎月3銘柄ずつランダムに届く。
日本酒少量飲み比べのニーズ拡大
「SAKEPOST」は、いろいろな銘柄を100mlの少量で飲み比べしながら楽しむというのが特徴の1つだ。
日本酒に馴染みにない人が、どの日本酒が自分に合うのかを知りたいというニーズがある。また、容量の多いものよりも少量の容器が好まれる傾向にあり、自社で2021年9月に実施したアンケート調査の結果からも、少量飲み比べのニーズが広がっていることがわかったそうだ。(下記画像参照)
以下は日本での調査結果だが、海外ユーザーも日本酒を飲んだことがない人が多いことを想定し、初めての日本酒として少ない容量の日本酒を飲み切りサイズでお気に入りを探すというニーズがあると考え、少量飲み比べのサブスクリプションサービスとして海外に展開することになったという。
▼日本酒に関するアンケート結果(FARM8による調査)
独自の軽量パウチが配送負荷を軽減
「SAKEPSOST」の特徴の一つとして、瓶ではなくパウチ容器に入っていることが挙げられる。
お酒を入れても厚さは2cm以内に収まるため、日本国内ではポスト投函が可能だ。この容器を使うことで、3銘柄が入っても500g以下と瓶入りと比較して大きく重量を下げることができ、軽量配送により海外発送でネックとなってしまっていた配送費を大幅に削減することができる。
▼パウチ容器に入った日本酒は海外発送にも最適サイズ。
スマホで銘柄確認することで多言語に対応
世界中のさまざまな地域のユーザーに届いた日本酒の情報を知ってもらうため、多言語化が必須となる。
「SAKEPOST」は日本酒の銘柄を容器に記載しておらず、全てQRコードからスマホを使って確認するため、酒蔵の情報やお酒のこだわりなど、一度インターネットに繋いで各ユーザーの言語に合わせて表示を切り替えることで、ユーザーの多様な言語に対応した日本酒の情報を届けることを実現する。
▼届いた日本酒の銘柄確認は、スマホを使ってQRコードから確認。インターネット経由で見るため多言語に対応可能。
感想をシェアして日本酒コミュニティを形成
「SAKEPOST」のもう一つの特徴として、飲んだ感想をスマホから共有することができる機能がある。
それぞれが飲んだ感想をユーザーが投稿することで、その日本酒を飲んだ人たちの声としてグラフが出来上がる。自分がその日本酒を飲んで感じた表現と、他のユーザーが感じた表現をみくらべて、日本酒の味わいなどを知っていく楽しみも広がる。
また、酒蔵に直接感想をメッセージできる「酒蔵へPOST」という機能も日本国内ユーザーには好評で、多くのコメントが酒蔵に届いており、こちらも海外からの声を自動翻訳して蔵に届けるなどの機能を実装して、海外ユーザーと酒蔵をつなげる取り組みにしていく考えだ。
▼飲んだお酒の「みんなの感想」をデータ化。酒蔵との距離も縮まるコミュニケーション
今後の展開
まずは、香港、シンガポールから提供をスタートし、順次エリアを広げる予定。海外PR および 企画を、NTTドコモのスマートライフ推進部 インバウンドマーケティング担当が担うという。
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