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農業のDXを目指すテラスマイル、JAグループ・Future Food Fund・関西電力グループから資金調達

農業のDXを目指すテラスマイル、JAグループ・Future Food Fund・関西電力グループから資金調達

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宮崎県に本社を置くテラスマイル株式会社は、第三者割当増資により総額7850万円の資金調達を実施したと発表した。引受先となったのは、農林中金イノベーション投資事業有限責任組合(運営者:グローバル・ブレイン株式会社)、オイシックス・ラ・⼤地株式会社の投資⼦会社Future Food Fund株式会社が運営する「Future Food Fund 1号投資事業有限責任組合」、関西電力グループの合同会社K4 Venturesの3者だ。

テラスマイルが解決を目指す社会課題

テラスマイルは、農業経営者がデータを活用し、収益を向上させていく社会を目指して2014年に設立された。今後10年の農業において、農業経営者が稼ぐ野菜生産を実現するためには、生産性向上と出荷量の先読みが必要との考えから、農業のデジタル化で時代を一歩前に進めていくことに注力している。

テラスマイルは、農作物流通をデジタル化し、農業経営者の勘と経験を最大化することが、重要だと考えている。経済農業の強化と国防としての農業、このバランスを取りながら、産地と消費の関係を見える化し最適化することが、持続可能な未来に繋がると信じ、企業活動の中で課題解決を目指しているという。

データ活用基盤 RightARM(ライトアーム)とは?

RightARMは、アグリテックに関する様々なデータを一元化し、教育支援や戦略支援といった農業経営で活用することを目的とした情報基盤だ。気象・市況・センサー・選果実績といったデータを組み合わせて、一つの画面から見ることができる。データを活用し、出荷予測やシミュレーションといったアプリケーションも、RightARM上に構築することが可能だ。

<導入事例>

■事例1/選果実績データと環境センサーを組み合わせた出荷予測

■事例2/気象データと生産管理システムを組み合わせた進捗管理

■事例3/複数メーカーの環境センサーを組み合わせ比較分析を行う営農支援

■事例4/出荷実績分析と出荷予測による販売力の強化

■事例5/出荷予測とシミュレーションによる工場稼働の最適化


連携・提携により実現を目指す未来

今回の資金調達を通じ、AI出荷予測等のRightARMの機能強化に向けた開発や、新たに加わる株主との事業連携を進める。

<調達資金の使用用途>

1.AI出荷予測等のRightARM機能強化(対象品目・エリアの拡大)

​2.「農業のデジタル化」を推進するシステムエンジニアの採用(人材採用)

3.事業連携による新サービスの開発(PoC/PoVの実施体制強化)

事業連携の具体的な内容については、以下の通りだ。

JAグループとは、JAアクセラレーター第2期や、指名型JAアクセラレ ータープログラム「 Plant&Grow」への採択を通じ、スマート農業教育や営農指導業務、農業法人コンサルティングなど、多様な事業における連携を検証中だ。

Future Food Fund1号とは、オイシックス・ラ・大地株式会社を中心に、日本の食文化や食品業界の発展への貢献を視野に入れた出荷予測・農作物流通のデジタル化など、「需給最適化による持続可能な未来社会」をテーマに連携を進めていく。

関西電力グループ(K4 Ventures)とは、関西電力との持続的な未来を目指した新事業企画での連携を進める。直近では気象工学研究所が持つ気象データのRightARMでの活用、中長期的にはsociety5.0政策での地方創生による社会課題の解決と、経営資源の活用による未来創造をテーマに、エネルギー活用まで視野に入れた構想を検討するという。

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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